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伝統芸能 記事まとめ

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伝統芸能について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#伝統芸能」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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#能

西本千尋さん&安達茉莉子さんと滋賀高島の公共政策を3つ考えた2.5時間の記録|たかしまデザイン会議 2024 DAY.3 レポート

「水がきれいってこんなすごいことなんだな、わたしの住んでいるところには、泡立ってて、もうつらいくらいの水が流れているというのに」 そう話すのは、たかしまデザイン会議DAY.3のゲストである西本 千尋さん。この日は、10年来の盟友である作家の安達 茉莉子さんが聞き手として駆けつけてくれました。 琵琶湖の湖岸を訪れたときのこと。水際までどんどんと進んでいく西本さんを見守るように安達さんがこう言った。 「わたしが2011年に仕事を辞めて、丹波篠山で半年間暮らしていたときに出会

【作品紹介】釣狐

 狂言の演目として知られる『釣狐』。  『猿に始まり 狐に終わる』と云われる能狂言の世界にあって、この『釣狐』もまた演者の技量を厳しく問われる演目になっているとのこと。  此度は、この演目の主人公『白蔵主』をモチーフとして製作しました。  念のため『釣狐』の概要を簡単にご紹介させて頂きましょう。  猟師に大勢の仲間を狩られてしまった老狐が、狐釣りを止めさせるために、猟師の伯父で僧侶をしていた白蔵主に化けて、猟師の元を訪ねます。  老狐が化けた白蔵主は、狐が稲荷神であるこ

京都散歩28:雨の日の図書館と六勝寺跡巡り

お立ち寄りいただきましてありがとうございます。 2024年10月19日は雨の一日となりました。 今回の京都散歩は、遠出をせずに図書館での勉強と近所の散策です。 京都府立図書館 今週は浄土宗の整理をしたいなと思い、参考文献も読みたいので久しぶりに京都府立図書館に。 徒歩で行ける距離にこれだけの図書館があるのはとてもありがたい。 京都府立図書館は、1909年に岡崎に移転。 設計は「武田五一」 残念ながら館内は撮影禁止ですが、中央の螺旋階段も、館内の装飾もとても素敵です。

9月日記|どこかの庭の片隅で

■親子の出迎え早朝、静かな雨音で何度か目が覚める。東京から新幹線とバスを乗り継ぐこと約5時間かかって到着する、1,000メートル級の山々に囲まれた山間のまち。その片隅にある民家の2階の和室。窓のすぐ外は山々で、昨日この家に着いたときは鹿の親子が出迎えてくれた。 できたら朝から散策に出かけようと思っていたけれど、移動続きで昨日も2万歩近く歩いていたためか、体が動かない。貪欲に動き回り、とにかく「見た!来た!」とアリバイ作りのようにToDoリストを埋めるための旅でもなし。心底

京都散歩27:「能」、「狂言」の舞台に触れる。

お立ち寄りいただきましてありがとうございます。 10月12日から10月14日までは暦では三連休でした。 でも12日土曜日は月に一度の会議。 それはそれはとてもとても大変な。。 少し気分転換しないと壊れそう。。。 過ごしやすい陽気になり、初めて「京都に行きたい!」と言ってきた母を、快くエスコートしてくれる奥様との待ち合わせまでの時間、仕事モードの頭を切り替えるべく、会社から歩ける距離でお散歩します。 【2024年10月12日】 会議終りの安堵感と続く緊張のはざまで、ハ

丸の内プラチナ大学 物語思考デザインコース Day1  2024.09.05 

昨年11月から企画を考えてきた「丸の内プラチナ大学・物語思考デザインコース」がいよいよスタートしました。 この講座は、 梅本龍夫さんの「物語マトリクス理論©梅本龍夫」という色々な物語が生まれる「OS」の上に、能や空海、ソーシャルビジネス・ネットワークや被災地の再生の物語を載せて、新たな希望の物語を生み出していく一期一会の時間になります。 ゲストは、能楽師の安田登さん、遠野の自然農法を実践する米農家「勘六縁」さん、自社のみならず、地域の復興再生に走り回る八木澤商店の河野通洋社

金春流能楽師 山井綱雄さんに魔女トレ

能楽師の方にお話をうかがいながらじっくりとセッションをさせていただく機会は魔女トレ初。 セッションを開始し、身体の繋がりを見るために立ちしゃがみ(蹲踞)お願いしてみたところ、さらっと動かれたその動作のあまりの美しさ・見事さに、私は腰が抜けてしまいました。 山井さんの動作は、一般的な今からやるぞ、という動作の切れ目なく、力むことなく、もはやそこに突然浮かび上がった現象といえるものでした。 意識の有無に関わらず、稽古を重ねてきた身体が自動操縦で精密さと緻密さが「美」となって

【マシュマロ】私は嬉しい。「綾野つづみ」の由来を書いていい時機が来たから……

 マシュマロに質問とご感想を頂きました。 私は嬉しい。「綾野つづみ」の由来を書いていい時機が来たから…… と言うのは冗談ですが笑 夢野久作は好きで、『あやかしの鼓』も好きです! ただ、ペンネームの由来はそれではなく、能の演目にある『綾鼓(あやのつづみ)』からとりました。 とはいえ、恐らく夢野久作は『あやかしの鼓』を考える上で能を参考にしているはずで、『綾鼓』と「怪士(あやかし)」と呼ばれる面がタイトルの元ネタになっていると思います。 ちなみに『綾鼓』のストーリーは、

ヴィヴィアン佐藤さんとロマ金考察、そして上映継続!

新上映館決定! お疲れ様です。テアトル梅田の公開まで限界に挑みながら日々一筆を自分に課していたこのnote。一旦無事テアトル梅田も上映が終了したということで、久々に好きな映画を観たり次の上映に向けて充電しておりました。 次回は京阪神での公開が決定しました!出町座、元町映画館、シネ・ヌーヴォです! 京都!出町座は昨年末の先行上映の際、満席でお帰りになったお客様がいらっしゃったことから、念願の再上映となります! そして神戸!チャップリンが来日した神戸港。そのシンボルであるポート

やるまいぞ

どうも、NHK新人落語大賞最終審査候補にも残らなかった市童です。 まあ、ね。ぶっちゃけ、予選であの反応ならそうだよな。高座終盤にかけて、こりゃないなと思ってしまったワイがおりました。落ちたけど、気持ち的には少し楽です。 なんかこう、2次予選に進んだときは、宝くじを買った直後みたいで、楽しかったです。当たるかな?一億当たったら、どうしよう?みたいな。 応援してくれていた人いたのかな。もしいらっしゃったら、ありがとうございました。私は元気です。 さて、一昨日は千駄ヶ谷へ

夜の鳥と書いて鵺(ぬえ)

薪能を観てきました。 佐渡では気軽に能が鑑賞出来ます。 慶長九年(1604年)に佐渡奉行となった大久保長安が佐渡に猿楽師を同行した事から佐渡における能楽が始まったそうです。 今回の演目は 鵺(ぬえ) です。 ところで 鵺と聞いて直ぐに 鵺の鳴く夜は恐ろしい を思い出した方はきっと私と同じ、昭和な方ですね。 映画「悪霊島」のCM、子供心にすごく怖くて、でもちょっと観てみたくて…結局実際にテレビ放送で観たのは大人になってから。 単なるミステリーではなく、なかなか深い

【お出かけ】寒川神社の第五十五回相模薪能に行ってきた

昨日は寒川神社の第五十五回相模薪能に行ってきました。相模薪能は、毎年「終戦記念日の8月15日に護国の英霊への慰霊と世界の恒久平和を祈念して」(『相模』第537号、p.6)行われる神事能です。 5時半に始まり、8時終演ということで、まずは腹ごしらえ。 おそばがたっぷりで美味しゅうございました。夕方に食べるお蕎麦も良いですね。 5時から入場開始ということで、4時50分頃行ったら、すでに太鼓橋(神池橋)付近でこの行列。 この太鼓橋、意外と急角度です。久しぶりに来たので、こん

Light births shadow, as shadow births light.(文化的三連休)

三連休皆様楽しまれましたか? 今月の締め切り前、成績あと少し足りてなくていやーーーん(((((((((((っ;°言°)つ でも休みは好きな事したいじゃないですか?じゃないですかぁ、ないですかぁ…… ということで文化的三連休過ごしてやりました(`・ω・´)=3フンス 土曜日、茶の湯体験会 これから茶の湯を学びたいという方、以前茶道を習われていた方、先日の七夕星雲茶会にご参加くださいました方。 沢山の方にご参加いただきました。 地域に密着した活動をしたいと思いながらもうす

宝生流、アゼルバイジャンへ Vol.5  「これからの宝生流への思い」 The Hosho School of Noh Theater in Azerbaijan Vol.5 “For the Hosho School, the Journey is On-Going”

こちらの写真は、本番前に撮影されたもの。家元が本番の装束でヘイダル・アリエフ・センターを背景に立ちました。燃え立つような赤い頭(かしら)、能面に能装束を身につけた姿は、銀河的な雰囲気ともいえるヘイダル・アリエフ・センターの佇まいと不思議と調和していたのが印象的でした。 Grabbing a stray half hour in the afternoon, the grandmaster had gone out in full costume regalia for a p