みんなの茶の湯 ORI

茶の湯に関する情報を徒然なるままに。 茶事、茶会、陶展、茶の湯に関するレストランなどなど。 茶の湯をもっと知ってほしいという熱い想いを胸に秘めたり溢れ出てたりする活動を川崎市多摩区登戸遊園地域中心にしております。

みんなの茶の湯 ORI

茶の湯に関する情報を徒然なるままに。 茶事、茶会、陶展、茶の湯に関するレストランなどなど。 茶の湯をもっと知ってほしいという熱い想いを胸に秘めたり溢れ出てたりする活動を川崎市多摩区登戸遊園地域中心にしております。

最近の記事

すべての美しいものに 出会うということ

谷川俊太郎さんの「生きる」よりタイトルをいただきました。 谷川さんがお亡くなりになったと聞き、改めてそのことばたちをを読み返し、シンプルなことばで、その情景が、人の心が見える文の素晴らしさを噛み締めながら、ぼんやりと考えていました。 谷川さんはご自身の作品を皆で声を合わせて読むことを好んでいなかったという文をどこかで読んだ記憶があります。 個々がそのことばたちをを声に出して読むとき、どのような心持ちであるかは人それぞれだからなのかな?などと勝手に想像していました。 個

    • 秋の振り返り(お茶会等々)

      気がつくと11月も半ば。 あぁ時間の流れに心がついていきません… 10月、11月と色々な場所へお伺いさせていただきましたので、サササッと振り返りなど。 10月20日小磯庵さんへ 以前みんなの茶の湯ORI茶の湯講座に来ていただいた小磯庵さんが大磯うつわの日にご参加されるということでお伺いさせていただきました。 母が平塚方面出身なので、昔はよく行きましたが祖父母が亡くなってからはなんだか久々の129。 色々変わっていてビックリしました。 まぁ、そんな事はさておき。 Inst

      • 日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。

        しんと静まった、雪の積もる庭に薫る梅の香。 ひらひらと舞う桜の花びらたち。 ざあざあと降る雨の音。 暴力的な木々の緑。 夕暮れに聞こえてくる虫の音。 足元の落ち葉を踏みしめたときに聞こえる音。 日々の移ろいと美味しいお茶とお菓子。 ああ、きれいだね。 ああ、美味しいね。 そんなお茶会をしていけたらなぁ。 みんなの茶の湯ORIでは講座やワークショップのご依頼もお待ちしております。「講座やワークショップうちでもしてみたい」という企業や団体の方いらっしゃいましたら

        • 和菓子作りとワンランク上のお茶の淹れ方ワークショップ

          立冬も過ぎ暦の上では冬なのはわかるのですが 秋はまだかいなと待っている身としては、急な冬の仕打ちに戸惑いを隠せません。 紅葉中々すすみませんねぇ… お菓子の神様田道間守の子孫として、 というのはウソですが ありがたい事に「ハウススクエア横浜さん」方面から日本茶研究家の花房希光子さんとご一緒に「和菓子作りとワンランク上のお茶の淹れ方ワークショップ」してみませんかとお声かけいただき、なんと先日ワークショップ開催させていただきました!! ありがたいことです🥲 「ペットボト

          美味しい茶碗

          11月になりましたね。 神様おかえりなさい。 イントロダクション 最近というか、今更というか気がついた事を少々。 ただ、あくまでも私の感覚なのでグリグリ深堀されると学術的なお答えはできませんと先にお断りしておきます(`・ω・´)ゞ 自宅でお茶をたて、飲んでいた時ある事に気が付きました。 「萩でお茶たてると、他の茶碗よりなんだか美味しい気がする…」 その時の私のたて方が奇跡的に神がかっていたのです!! と、言いたいところではありますが。 そんな事は悲しいかな、まずありえ

          美味しいと言う事

          先日お伺いしたお茶会で藤丸さんと越後屋若狭さんのお菓子をいただきました。写真はございませんが…… (トップ画像は私作です………) 濃茶席は藤丸さんの蓮根餅。 口に入れた瞬間「え!なにこれ、美味しい!!もっと食べたいーー!食べ終わってしまうのもったいない!!嫌だ!食べたいけど食べたくない!!」と心から思いました。 口の中から消えてしまう前に味を覚えようと必死になりましたが無理でした……( ;∀;) その後薄茶席では越後屋若狭さんのお菓子と藤丸さんのお干菓子。 越後屋若

          美味しいと言う事

          眼福再び。

          何回目になるのか、静嘉堂文庫美術館【眼福、大名家旧蔵、静嘉堂文庫の粋展】 後期入れ替えがありましたので、再び静嘉堂文庫美術館へ行ってきました。 いつ行っても素晴らしい建物です。 そしてかなりの確率でウェディングフォト撮影している明治生命館。 土曜日ということもあり、かなりの混雑でした。 今回私のメインは三島の水指と、古高取茶碗と、原羊遊斎の棗。 iPhone13の限界… もっとこう、朝鮮唐津のような海鼠釉がとてもきれいに流れていたのですが…… 竹川竹斎(射和万古)

          物は鑑(畠山美術館)

          改装が終わりリニューアルオープンした畠山美術館へ行ってきました。 五反田の駅からテクテクテクテクテクテク歩いて行くと、突然住宅地に現れる市中の山居。 チケットを購入(基本キャッシュレスのようです。知らなかったので現金しかなくご対応していただきました。ありがとうございます) 階段を上がり2階の展示室へ。 まずは藤原佐理が待ち構えていました。 突然ですが、私。 藤田美術館さんの名品物語が好きでして。 そこで藤田美術館さん所有の「去夏帖」を拝見して以来、すっかり佐理の字

          物は鑑(畠山美術館)

          Turn!Turn!Turn!

          タイトルは私の好きな曲から。 映画「フォレストガンプ」の中で使われている曲です。 聖書の一文献『コヘレトの言葉』が元になっているという曲です。 さてさて。 12月15日㈰を持って 私たちみんなの茶の湯ORIが講座やイベントで大変お世話になってきた白いハコさんが営業を終了されます。 白いハコさんに感謝を伝えねば! 私たちみんなの茶の湯ORIは最初は登戸ミライノバさんの空き地ヒロバで屋外にテントお借りして茶の湯体験会をしておりました。 それはそれで楽しい思い出ではありま

          色は匂へど 散りぬるを我が世誰ぞ 常ならむ有為の奥山 今日越えて浅き夢見じ 酔ひもせず

          さて、タイトルは皆様ご存知のいろは歌。 何も考えずに覚えていた学生の頃。 改めて振り返ると美しさが詰まっているなぁとしみじみ思う秋の夜長。 余談ですが、よくよく考えたら夜長よながという響きも美しいですね。 強く自己主張を始めた金木犀の香りで学生の頃出会った山田詠美さんの「放課後の音符」の一節を思い出しました。 その文章は秋と金木犀の香りと恋の匂いを文字だけでで体いっぱいに感じる事が出来るのですが、改めて文章でその情景を皆が思い浮かべる事が出来るって凄いなぁと思い、なん

          色は匂へど 散りぬるを我が世誰ぞ 常ならむ有為の奥山 今日越えて浅き夢見じ 酔ひもせず

          古事(ふること)の 記(ふみ)をらよめば いにしえの てぶりこととひ ききみるごとし

          昨日は私どもみんなの茶の湯ORIの茶の湯講座「茶の湯の歴史」第一回でした。 ご参加くださいました皆様ありがとうございました!! これまでの茶の湯講座についてはこちら↓ 茶の湯の歴史って何をするのだろう?という事で昨日はこれから始まる茶の湯講座茶の湯の歴史についてのイントロダクション。 共同運営者ではありますが、ザックリとしかわかっていないので私も興味深く聞かせていただきました。 歴史を学ぶということはどういう事なのか。 歴史を学ぶということは起こった出来事の連続を学ぶ事

          古事(ふること)の 記(ふみ)をらよめば いにしえの てぶりこととひ ききみるごとし

          秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず。初心わするべからず

          秘すれば花なり。 建築科出身で学生の頃から茶室が好きだったからとか、 両親が陶芸好きで幼い頃より窯跡に連れて行ってもらったり、日々の器が陶芸家さんのものだったりしたから陶芸作品に興味があったからとか、 色々言っていますが(まあ、嘘ではないのですが) 本当のところは身近にいた方が、会うたびに、凄い熱量でとても楽しそうに茶の湯について色々な事を楽しそうに話してくれているのを聞いていて、なんて楽しそうなんだ!!と思ったからなのです(なんか悔しいから言ったことなかったんですけどね

          秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず。初心わするべからず

          目は口ほどに物を食べる

          懐かしい映画 ふらりとランチに入ったお店のテレビで「ディナーラッシュ」という映画が流れていました。懐かしい…等思いながらランチが来るまでぼんやり見ておりました。 ざっくりと説明するならばアメリカのレストランで起こる人間ドラマなのですが 出てくる料理がとても美しく美味しそうなのです。 久々そんなディナーラッシュを見ながら「そもそも何故美しく盛り付けるのだろう?」なんて事を思いついてしまいました。 ただ、栄養摂取として食べるだけならばボンバンドン!!と調理した食材を

          目は口ほどに物を食べる

          贅沢な時間「霜之会 (上方伝統文化ユニット)本公演」

          ご縁あって渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで行われた「霜之会 上方伝統文化ユニット本公演」に行ってきました。 霜之会とは??? 講談・浪曲・落語・人形浄瑠璃「文楽」・能楽・茶道・華道の多分野にわたる、20代〜40代の若手による、上方伝統文化芸能ユニットです。平成29年に異分野の若手同士の意見交流会を始めたことをきっかけに、平成31年(令和元年)より公演活動を開始しています。(霜之会HPより抜粋) 霜之会さんHPはこちら↓ 昨日の本公演では 講談:旭堂南さんがストー

          贅沢な時間「霜之会 (上方伝統文化ユニット)本公演」

          学ぶと楽しみは百倍

          現在静嘉堂文庫美術館で開催されている「眼福、大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」展へ再び行ってきました。 前回の様子はこちら 今回は竹内順一先生(東京藝術大学名誉教授)の講演会「唐物茶道具の世界―大名物茶入から天目まで」と、展示入れ替えで展示が終わってしまう堅手茶碗「秋かぜ」と黒織部茶碗「うたた寝」がメイン。 美しい茶道具達 黒織部茶碗「うたた寝」 写真加工簡単に出来る時代に、加工なしでこの美しさ。 釉薬の色艶、土見せと釉薬の色のコントラスト、口の造りやデザインのさりげな

          学ぶと楽しみは百倍

          心で見なければものごとはよく見えないってこと。大切なことは目に見えないんだよ。

          気がつけば10月です。 しばらく神様が出張中ですね。 さて、突然ですが。 私は九州の下の方で産まれ育ちました。 地方都市。 新興住宅地とはいえ、自然はそこかしこに溢れていました。 今もだいぶおかしな大人ではありますが、子どもの頃もまぁまぁ変わった子でしたので小さな頃から、ボンヤリと四季の変化を見つけたりして観察するのが好きでした。 風に香る季節の花の香り。 影の濃淡。 雲の高さ。 夕陽の色。 雨の日の結露や、湿った土の香り。 雨の音。 虫の声。 夏の暴力的な緑。 夜空。

          心で見なければものごとはよく見えないってこと。大切なことは目に見えないんだよ。