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京都散歩27:「能」、「狂言」の舞台に触れる。
お立ち寄りいただきましてありがとうございます。
10月12日から10月14日までは暦では三連休でした。
でも12日土曜日は月に一度の会議。
それはそれはとてもとても大変な。。
少し気分転換しないと壊れそう。。。
過ごしやすい陽気になり、初めて「京都に行きたい!」と言ってきた母を、快くエスコートしてくれる奥様との待ち合わせまでの時間、仕事モードの頭を切り替えるべく、会社から歩ける距離でお散歩します。
【2024年10月12日】
会議終りの安堵感と続く緊張のはざまで、ハートランドとオムライスを平らげて出発!
今回の京都散歩は「能」や「狂言」の舞台も少しずつ記憶したいと思い、因幡堂と鉄輪の井戸に向かいます。
平等寺(因幡堂)
会社のある御池通から東洞院を四条超えて高辻まで進むと「因幡堂」があります。
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桓武天皇が平安京に遷都した際に、既存の仏教勢力と自身の反対勢力との排除を目論んだため、平安京には「東寺」と「西寺」しか寺院を作ることは禁じられましたが、貴族の邸宅の中に祀られる仏堂については許されたために、因幡堂と称されました。
革堂や六角堂もその様な成り立ちの様ですね。
その後の寺院の隆盛を見ると、人々の信仰は止めることができないということでしょうか。
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因幡堂は「がん封じ」また、病気の方の最後の拠り所として信仰を集めています。
猫や動物の祈願にも参拝されている方が多いようです。
【学習メモ】
宗派:真言宗智山派
ご本尊:薬師如来(重文)
メモ:
・日本三如来
長野善光寺の阿弥陀如来
京都嵯峨清涼寺の釈迦如来
京都因幡堂の薬師如来
※ここでも清凉寺が登場します。重要な場所。
・京都十三佛霊場七番
一番 智積院 不動明王
二番 清凉寺 釈迦如来
三番 戒光寺 文殊菩薩
四番 大光明寺 普賢菩薩
五番 大善寺 地蔵菩薩
六番 泉涌寺 弥勒菩薩
七番 平等寺 薬師如来
八番 大報恩寺 観音菩薩
九番 仁和寺 勢至菩薩
十番 法金剛院 阿弥陀如来
十一番 隋心院 阿シュク如来
十二番 東寺 大日如来
十三番 法輪寺 虚空蔵菩薩
・京都十二薬師霊場 一番
一番 福聚山 平等寺
二番 八幡山 教王護国寺 (東寺)
三番 塩通山 水薬師寺
四番 六斎念佛 壬生寺
五番 鈴聲山 真正極楽寺
六番 竹林山 福勝寺
七番 寶珠山(金玉山) 雙林寺
八番 安穏山 大超寺
九番 醫徳山 薬師院
十番 瑠璃光山 大福寺
十一番 北亀山 西光寺
十二番 蛸薬師堂 永福寺
・洛陽三十三所観音 二十七番(十一面観音)
※こちらは別で学習。
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参拝のかたがとても多いので、いつもの様に上部を。
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馬頭観音がいらっしゃいます。
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不明門通
南に向かう正面の道を「不明門通」といいます。
高倉天皇が因幡堂のすぐ南「東五条院」住まわれた際に、因幡堂の五条院の御所に遠慮して南門を開けなかったためにこの名称になったそうです。
京都の難読通名のひとつ。
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狂言「因幡堂」
大酒飲みの妻に愛想をつかした男が、妻に離縁状を送りつけ、新しい妻を求めて因幡堂を訪れ祈願し、一夜を過ごします。男は夢のお告げで聞いた新しい妻を迎えに行きますが、そこにいたのは離縁したはずの妻でした
続き気になります。。
京都には「能」、「狂言」の舞台が様々あります。
このあたりも学習していきたい。
鉄輪の井戸
松原通に出て堺町まで進み、南に少し行くと「鉄輪の井戸」があります。
知らないで行くことはない場所かと思います。
能の演目にある「鉄輪」の舞台となった井戸が実際に残っています。
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民家だし。
恐る恐る、静かに向かいます。
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能「鉄輪」
ある夜、貴船(きぶね)神社[京都市左京区鞍馬貴船町]の社人に夢の告げがありました。丑の刻(うしのとき・うしのこく)[午前2時頃]参りをする都の女に神託を伝えよ、というものです。真夜中、神社に女が現れました。女は、自分を捨てて後妻を娶った夫に、報いを受けさせるため、遠い道を幾晩も、貴船神社に詣でていたのです。社人は女に、三つの脚に火を灯した鉄輪[五徳]を頭に載せるなどして、怒る心を持つなら、望みどおり鬼になる、と神託を告げ、女とやり取りするうちに怖くなり、逃げ出します。女が神託通りにしようと言うやいなや、様子は変わり髪が逆立ち、雷鳴が轟きます。雷雨のなか、女は恨みを思い知らせてやると言い捨て、駆け去りました。
女の元夫、下京辺りに住む男が連夜の悪夢に悩み、有名な陰陽師、安倍晴明を訪ねます。晴明は、先妻の呪いにより、夫婦の命は今夜で尽きると見立てます。男の懇願に応じて、晴明は彼の家に祈祷棚を設け、夫婦の形代(かたしろ)[身代わりの人形]を載せ、呪いを肩代わりさせるため、祈祷を始めます。そこへ脚に火を灯した鉄輪を戴き、鬼となった先妻が現れます。鬼女は捨てられた恨みを述べ、後妻の形代の髪を打ち据え、男の形代に襲いかかりますが、神力に退けられ、時機を待つと言って姿を消します。
怖いお話です。。
このお話の場所になったのがこちらです。
ずっと気になっていた場所でした。
万寿寺通に出て河原町まで進んで今回のお散歩は終了です。
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遺品保存会
日本初の映画スターと言われる尾上松之助の遺品を保存されている。
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ベーグル販売していました。
気になる。
ガイドブックで紹介される様な場所とは異なりますが、これも地域に根付いた京都の側面なのかなと感じます。
観光地ではない京都も発見していけたらいいな。
今回はこちらで終了です。
それではまた。
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