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クラシック 記事まとめ

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クラシックの楽曲・作曲家などについて書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#クラシック」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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記事一覧

ノクターンの歴史:知られざるドイツロマン派の大作曲家ファニー・メンデルスゾーン(3)

夜を意味する は、次のようなヨーロッパ語を生みだしました。 Night(英語) Nacht(独語) Nuit(仏語) Notte(伊語) Noche(スペイン語) 19世紀になると、これらのキーワードが特別な意味合いを持って理解されるようになり、芸術家たちの創作意欲をそそるようになります。 音楽の世界では夜を想う音楽が盛んに書かれるようになるのです。 未知なるものへの憧れを特徴とするロマン派音楽は、夜という「昼間ではない」世界を特別視することにも大きな特色が

バッハを聴く 来たれ聖霊、主なる神によるファンタジア BWV651

noteを始めてちょうど丸1年の記念すべき日に、 神奈川県民ホールに、オール・バッハ・プログラムの オルガンリサイタルを聴きに行ってきました。 同ホールのオルガン・アドバイザーでもある中田恵子さんの 演奏による今回のリサイタルで使用されたオルガンは、 1975年1月の開館にあわせて、ドイツのヨハネス・クライス社により設置されたものです。日本で初めて公立ホールに設置されたパイプオルガン。 30種のストップ(音色を選択する仕組み)、パイプ数は2024本と、昨今の大型ホールのオ

プロの歌のテクニック8選:元劇団四季が伝授!中学生も簡単に実践可能

「歌がもっと上手になりたいな」と思ったことはありますか?実は私も、昔は歌が上手になりたくて仕方がありませんでした。 歌うことが大好きで、ただ楽しく口ずさむだけだった私が、プロの舞台に立つことになったとき、自分の歌の技術と真剣に向き合わなければならない状況に直面しました。 そのときから、私は本気で歌の練習を始め、劇団四季で俳優として6年間活動する中で、歌が上手な人には共通する特徴があることに気づいたのです。 それは、たんに声がきれいとか音程が正確だというだけではありません

¥4,999〜
割引あり

ジャン・シベリウスと「樅の木」:フィンランドの自然を描いたピアノ曲の魅力

ジャン・シベリウス(1865–1957)は、フィンランドを代表する作曲家で、その作品には北欧の大自然の風景やフィンランド人の精神が色濃く反映されています。また、フィンランドでは独立運動の象徴的存在としても知られています。 彼が作曲したピアノ曲の中でも特に有名な「樅の木」Op. 75-5は、北欧の自然を思わせる美しい旋律が特徴的です。この穏やかで親しみやすい作品は、演奏を通じて感受性や表現力を自然に育むことができる楽曲として親しまれています。本記事では、この作品の魅力とともに

ラフマニノフ交響曲第2番

今度ラフマニノフの交響曲2番を演奏することになりました。初めの印象は「なんだこの長い曲は。メロディ全然掴めないし好きになれなさそう」でしたが、練習を重ねるうちに、「なんて素敵な曲なの!!🥺大好き!!!」と思うようになりました。ラフマニノフさん、最初ひどいこと言ってごめんなさい。 というわけで、勉強も兼ねて今回の記事ではこの曲についてそしてラフマニノフの生きた時代についてまとめようと思います。よかったら読んでください🎻 ↓お気に入りのラフ2。魔法使いのような指揮が魅力的です。バ

遠い国と鬱防止

藝大のなかに見えるあれ都内で最も古いレンガ建築だそうで窓の鉄の扉が耐火目的の建物ですって感じですね。 上野の杜から根津の駅の方へ歩いて行くといい感じの店がたくさんあったりもしますが ウズベキスタン料理というのがあったので行ってみた。 煮込みとかパスタとかいろいろあったけれど無難なピラフみたいなのを頼んで 後でウズベキスタン料理で検索するとこれの画像がいっぱい出て来てプロフというらしい 具として甘いフルーツが入ってたよ杏子みたいなの? なぜか頭に神社が浮かんで・・鹿がいるとこ

切実な音楽、個性、自分だけの解釈

久々のnote。最初は特に理由もなく Threadsに呟いてたのだけど、 ついさっき呟いた内容が Threadsに書くには長すぎる&個人的な話すぎるかなと思って、noteに戻ってきました。 この前のレッスンでショパンのプレリュードを 演奏して、言われた言葉。 ずっと同じ曲を弾いてると、表現がマンネリ化してきて、目の前の音楽に対して新鮮な感じ方ができなくなっている自分がいて。 そんな私の演奏を聴いて、先生が発した言葉。 うすらと自覚はあったけれど、 ずしりと重く心にのしか

エレクトーンを使ったコンサート~《エレクトーンと管楽器の華麗なる共演「エレ管Daダダーン!」》を終えて

最初に 目にも止まらない速さで11月が過ぎ去っていき、この大量の本番ラッシュを無事(?)に消化できていることを嬉しく思うのと同時に、まだあと29曲さらう必要があり練習に練習を重ねている今日この頃です。 皆様いかがお過ごしでしょうか(どんな挨拶)。 さて、先月の25日の新潟市公演、そして今月の3日の上越市公演を終えた「エレ管Daダダーン!」についてnoteでざっくり振り返ってみようと思います。 …と言ってもコンサートの終演から早2週間が経ってしまっているので… 小助川

インドにバイオリンを弾きにいく⑦いよいよ本番編

これまでのエピソードはこちらから↓

¥300

マルティン・ガルシア・ガルシア (2024.11.15 #13)

こんにちは!江成です。 11月から新職場になりまして、 そちらの話はまた別の機会で書きたいと思いますが、 本日は11/11(月)に行われたマルティン・ガルシア・ガルシアさんというクラシックピアニストの演奏会の事を書きます。 彼はスペイン出身のピアニストで、2021年のショパン国際ピアノコンクールで第3位を受賞し国際的に注目されています。 (因みに同コンクール2位が反田 恭平さん、4位は小林 愛実さん、日本人ご夫婦揃っての受賞!) ショパンをはじめ、繊細且つ抒情的な表現が特

インドにバイオリンを弾きに行く⑤練習!編

🇮🇳🇮🇳🇮🇳 そもそも、今回インドのチェンナイという街に来たのは現地の音楽学校の生徒たちからなるオーケストラ(チェンナイユースシンフォニエッタCYS)に混ざってバイオリンを演奏するのが目的だ。散々食べてばっかりいる(※記事参照)が、グルメ旅をしにきたわけではない。おそらくこの音楽学校は音楽バージョンの塾みたいな感じで、CYSは大体10歳から20歳の生徒たちで構成されている。 インドでは、クラシック音楽がそんなに発展していない。それでクラシック音楽で世界をもっと良くしよう!

オルガン&チェンバロを聴く トン・コープマンのリサイタル

トン・コープマンのチェンバロ&オルガン・リサイタルに行ってきました。 今回は、チェンバロとオルガンを、なんとダブルで楽しめるという、実に贅沢なリサイタルでした! コープマンのチェンバロ生演奏を聴いたのは初めてでした。 チェンバロは、鈴木雅明氏所有の、ヴィレム・クルスベルヘン(ユトレヒト)が1982年にバロック期の名工リュッカースの楽器をモデルに製作した2段鍵盤(8フィート×2と4フィート)だそうです。 鈴木氏も鑑賞にいらしてました。 バッハをはじめ、クープラン、ヘンデルな

19世紀ベルリンの誕生日プレゼント:メンデルスゾーン家の場合

「メンコン」と言えば、世界三大ヴァイオリン協奏曲。 モツレク、ハルサイ、ブル8、チャイ5、ブラ3、ドボコン,ラフ2、ショスタコなど、日本のクラシック音楽界は訳のわからない言葉でいっぱいです。 英語では Jargon と呼ばれて、内輪の人にしかわからない言葉。隠語とも訳されますね。 長い単語を縮めてしまう日本語の造語力は世界的に見てもユニークなものです。 メンコンはメンデルスゾーン・コンチェルトの短縮形。 ドイツ初期ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(F

【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで⑨

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。 中学校吹奏楽部ってまだまだ小学生みたいでかわいいですよね、そのまま元気に育ってほしい河野です。 本題に行かれたい方は以下目次より題名へ、お知らせをご覧いただける方はこのままスクロールをお願いします。 お知らせ 各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。 11/17(日)ネクサスブラスバンド第29回定期演奏会 12/28(土)年忘れ、イギリス周遊歌合戦2024 Youtu