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Noteに書いた記事を編集してクラシック音楽と英語学習に関する本を出版することが今年の…

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Noteに書いた記事を編集してクラシック音楽と英語学習に関する本を出版することが今年の目標。有料記事を売ってNoteにも貢献します。ニュージーランドからオーストラリア移住して、その次にはヨーロッパに向かいます。AI大好き。学び続けることが人生最大の快楽です。

マガジン

  • Personal Bookmarks 2023‐2024

  • クラシック音楽歳時期 2021-2024

    毎日聴いたり演奏したクラシック音楽のためのノート。どんな音楽に触れて思い書いたかを思い出せば、あの頃の自分を思い出すことができる。もちろん誰に読んでもらえてどんな感想をいただけるとかすれば、ますますノートは意義深いものになる。

  • ピアノのバッハ:ピアノで奏でるバッハの愉しさを語るマガジン

    「ピアノのバッハ」という本をキンドルで出版します(刊行間近)。このマガジンは出版される本のオリジナル投稿です。一度の購入ですべて読むことができます。平均一万字の読み応えある記事ばかりです(平均スキ45+)。YouTubeリンクから解説付きのおすすめの録音を聴くことができます。

  • アニメになった児童文学から見えてくる世界

    1975年から2009年まで (1997年から2007年まで中断) 放映されたアニメ世界名作劇場シリーズなどの作品をめぐる考察。

  • 英語の愉しい学び方

    最近になって、海外在住の自分は英語を当たり前のように使い続けて暮らしています。そんな自分が改めて英語を勉強しなおし始めました。本格的なアクセント矯正プログラムを受けなおして見つけた日々の新しい発見。素晴らしいです! 再発見した英語の面白さ、語彙、語源や発音、そして英詩の話など。

最近の記事

  • 固定された記事

私の最愛海外文学10選

こういう印象深いタグがXで流行っていると、わたしがフォローしている方の投稿に書かれていました。 Noteに投稿された、愛してやまない文学作品を挙げてられている方のリストを見て、 と思わずため息をつきました。 最近はAIを学ぶのに忙しくて長編小説なんて読めやしないのです。 昔は本当にたくさんの小説を読みました。 小説が自分の人格形成に与えてくれた影響は計り知れないないのですが、たくさん読んだのは、人生経験の足りなかった若い自分が知識と理論において自己武装するためでした

    • 音の観光旅行:揺れる舟歌の魅力

      先日はメンデルスゾーンが行った、歴史的快挙であるバッハの「マタイ受難曲」蘇演について語りました。 今回はメンデルスゾーンが作曲した家庭用ピアノ音楽について。 家庭にピアノがやってくるメンデルスゾーンが生きた19世紀の新しい音楽鑑賞方法は、19世紀社会の中核を担うようになったブルジョワ家庭に急速に普及した「家庭における」ピアノ演奏でした。 19世紀は「家庭ピアノの世紀」と呼んでも過言ではないほどに、ヨーロッパの中流家庭にはピアノが浸透したのでした。 戦後の昭和日本とまる

      • バッハを未来に伝えたメンデルスゾーンの「お祖母さん」と「大叔母さん」

        大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンが1829年3月11日に、世間的には全く忘れられていた、大バッハの大作「マタイ受難曲」を百年ぶりに演奏して、バッハを蘇らせたというお話はご存じでしょうか。 「マタイ受難曲」はバッハ畢生の大作。 大規模な作品なので、現代においても生半可な準備では上演はできるものではありません。 たくさんの合唱歌手とソロ歌手と管弦楽団に、大曲を演奏できる会場、そして音楽の全てを理解している音楽監督が必要。 上演を宣伝して観客を呼び込む、協力者たちも不

        • 海外生活日記:九月の桜

          南半球では、冬の終わりかけたころにあたりを黄色く輝かせてくれるラッパスイセン (Daffodil) が花を枯らして、 桜の季節です。 地球は丸くて太陽に対して地軸が傾いているので、四季があり、南半球と北半球では、季節が正反対になります。 知識として知っていても、実際に体験してみると不思議なものですよ。 というわけで、桜も八月から九月に咲きます。 今回は散歩して「花見してきた」という、それだけの投稿なので350字。 日本の秋の季節に海の向こうで咲く桜です。 我が家

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        私の最愛海外文学10選

        マガジン

        • Personal Bookmarks 2023‐2024
          85本
        • クラシック音楽歳時期 2021-2024
          255本
        • ピアノのバッハ:ピアノで奏でるバッハの愉しさを語るマガジン
          30本
          ¥499
        • アニメになった児童文学から見えてくる世界
          29本
        • 英語の愉しい学び方
          108本
        • ジャズとクラシックの交差点
          16本

        記事

          秋を想うピアノ小品

          短めの投稿。3000字です。 Noteに秋のピアノ曲をリストアップされている方がいたので、もう日本は秋なのかな、なんて思って昨日は過ごしました。 ピアノのバッハについての本の出版のためにバロック音楽のことばかり考えていますが、息抜きにあるピアノ小品を弾いてみました。 ヴァーグナーの長大な楽劇やブルックナーの交響曲を聴いているような、ヘヴィーなクラシック音楽ファンが絶対に出会わないような曲。 楽器演奏者ならば知っているけど、音楽史に特筆されるような曲ではないという曲。

          秋を想うピアノ小品

          ヴィオラという楽器

          今回は短い記事。3000字弱。 ブラームスゆかりの避暑地オーストリアのペルチャハでのヨハネス・ブラームス国際コンクールで日本人演奏家が優勝。 ヴィオラ部門というのが、何となく「ブラームスらしい」と興味深く思いました。 ブラームスはヴァイオリンやチェロのためにも美しいソナタを書いているのだけれども。 優勝者の笠井大暉さんは、いまや世界一のヴィオラ演奏家と呼んでも差し支えないであろう、今井信子さんのお弟子さんなので、これもまた何となく「やっぱりそうだろうな」と感慨深い。

          ヴィオラという楽器

          我が家の傍の大学構内の水連。夏になると黄色い花を咲かせます。 面白いのは朝は花が開いているけど、太陽が天頂に達すると閉じてしまうこと。 動きが遅くて分かりづらいけど、ああ生きてるんだなって、こんな当たり前のことに感動してしまいます。クロード・モネが好きだった訳がよくわかります。

          我が家の傍の大学構内の水連。夏になると黄色い花を咲かせます。 面白いのは朝は花が開いているけど、太陽が天頂に達すると閉じてしまうこと。 動きが遅くて分かりづらいけど、ああ生きてるんだなって、こんな当たり前のことに感動してしまいます。クロード・モネが好きだった訳がよくわかります。

          昨日の続きの引き潮の海。夏の終わりはどこか寂しげ。 どこまで行っても遠浅な海、ずっとむこうまで、海の上を歩いて行ける。 ほんとにHeaven's Azure Veil (大空の紺碧のヴェール)って言いたくなるほどに見事な空。 「空の青さを知る人よ」って歌を思い出す(笑)。

          昨日の続きの引き潮の海。夏の終わりはどこか寂しげ。 どこまで行っても遠浅な海、ずっとむこうまで、海の上を歩いて行ける。 ほんとにHeaven's Azure Veil (大空の紺碧のヴェール)って言いたくなるほどに見事な空。 「空の青さを知る人よ」って歌を思い出す(笑)。

          9月ですね。季節の変わり目、暦の上では北半球は秋(残暑のためにまだまだ夏かもしれませんが)南半球は春です。 夏の終わりの思い出に、わたしがよく訪れる、サーフィンの聖地ラグランビーチの内海の砂浜はどうでしょうか。 引き潮、海が消えたかのように一面が浅くて幻想的な波の大地に。

          9月ですね。季節の変わり目、暦の上では北半球は秋(残暑のためにまだまだ夏かもしれませんが)南半球は春です。 夏の終わりの思い出に、わたしがよく訪れる、サーフィンの聖地ラグランビーチの内海の砂浜はどうでしょうか。 引き潮、海が消えたかのように一面が浅くて幻想的な波の大地に。

          Let’s デジタル筋トレ

          という、とても興味深い企画が立てられています。 ですので、わたしもひとつ、書いてみたいと思います。 デジタルやってみて、とても良かったことです。 誰にでもできることなので、あなたにも、ぜひやってみて欲しいです。 それは、自分の声の録音です。 語学学習が容易になった時代英語という国際語に限らず、外国語の学習が容易になったのは、スマホのおかげだと思うのです。 20世紀と21世紀の風景が決定的に違うのは、スマホがそこにあるかどうか。 ガラケーと呼ばれた携帯電話が20世

          Let’s デジタル筋トレ

          シューベルトの夕べのクラリネットの調べ

          昨晩はとても素敵なコンサートに行ってきました。 シューベルトの夕べ。 すべてシューベルトの音楽だけのプログラム。 つまり、シューベルティアーデ Schubertiade! シューベルトの夕べとはハプスブルク・オーストリア帝国の首都ウィーンに生まれ、ウィーンで死んだ、生粋のウィーンの作曲家フランツ・シューベルトという作曲家は、楽聖と呼ばれる大作曲家たちの中でも、相当に特異な人生を送った人でした。 大作曲家ならば、立派なオーケストラや偉大な演奏家のために作曲したり、共演

          シューベルトの夕べのクラリネットの調べ

          ピアノのバッハ(番外編4):バッハ演奏史のコペルニクス的転回

          30回にわたって綴った「ピアノのバッハ」は出版準備中。 「ピアノのバッハ」という主題は想像力の源泉であるとも言いたくなるほどに、この言葉を思うだけで、いくらでも書きたいことがわたしの中に湧き出してくるので、これからもきっと書き続けてゆきます。 20世紀の半ばに生じた、古楽器復興運動というパラダイムシフトのために、バッハの演奏様式は、それ以前とそれ以後で全く変わってしまいました。 バッハ演奏史は: 失われた音楽としてのバッハの時代(1750年‐1829年) 過去の音楽

          ピアノのバッハ(番外編4):バッハ演奏史のコペルニクス的転回

          ニュージーランド北島コロマンデル半島の超遠浅の浜辺にて、浅草!雷門! 折角の東京土産のTシャツ着ても、どこにも見せびらかせる人はいない(笑)。 広くて美しい海岸を我が家族が独り占め。誰もいない。ああニュージーランドって。 白い雲が流れてゆく大きな空の下で。夏休み!

          ニュージーランド北島コロマンデル半島の超遠浅の浜辺にて、浅草!雷門! 折角の東京土産のTシャツ着ても、どこにも見せびらかせる人はいない(笑)。 広くて美しい海岸を我が家族が独り占め。誰もいない。ああニュージーランドって。 白い雲が流れてゆく大きな空の下で。夏休み!

          夏の空、三枚目。夕暮れを撮ることが好きです。 SNSで知り合った、カリフォルニアの方から教わったのです。 それまでは知らなかったのです。空を見上げるということを。 連絡を取り合わなくなって久しいのですが、空の写真を撮ると彼女のこと、思い出します。実際には会ったこともない人なのに。

          夏の空、三枚目。夕暮れを撮ることが好きです。 SNSで知り合った、カリフォルニアの方から教わったのです。 それまでは知らなかったのです。空を見上げるということを。 連絡を取り合わなくなって久しいのですが、空の写真を撮ると彼女のこと、思い出します。実際には会ったこともない人なのに。

          チェンバロで演奏する月光ソナタとジュリエッタ

          前回、文明開化の明治日本において行われた西洋音楽輸入の時代に活躍して悲劇的な最期を遂げたピアニスト久野久のことを語りましたが、久野久の得意曲は、いわゆるベートーヴェンの「月光ソナタ」でした。 わたしはこの曲を暗譜しているほど大好きなのですが、今回は次の三点に絞って解説したいと思います。 例によって、当時のピアノ(フォルテピアノ)と現代のピアノ(19世紀半ばに完成されたグランドピアノ)の楽器の性能の違いから読み解く視点からの分析です。 <1>月光ソナタという誤称まずは名前

          チェンバロで演奏する月光ソナタとジュリエッタ

          夕暮れの絵の具は一日の終わりを想定外の色合いに染め上げてしまいます。アイフォンのパノラマで撮りました。 晴れた夏の日の終わりには夕陽を見るために夜のとばりが下りる前、我が家の隣の小学校の校庭に向かいます。 午後9時頃の空。夏時間のために陽が沈むのが遅い。

          夕暮れの絵の具は一日の終わりを想定外の色合いに染め上げてしまいます。アイフォンのパノラマで撮りました。 晴れた夏の日の終わりには夕陽を見るために夜のとばりが下りる前、我が家の隣の小学校の校庭に向かいます。 午後9時頃の空。夏時間のために陽が沈むのが遅い。