music&words

音楽家のいろいろなエピソードにちなんだ絵を描いて、皆さんにご覧いただいています。私自身…

music&words

音楽家のいろいろなエピソードにちなんだ絵を描いて、皆さんにご覧いただいています。私自身はバロック音楽が好きで、フラウト・トラヴェルソを習っています。普段はグラフィックデザインとイラストレーション制作の仕事をしています。 https://www.miuramanami.net/

マガジン

  • note クラシック音楽の普遍化を達成する

    • 2,340本

    クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参加希望の方はマガジンの固定記事でコメントしてください。

  • コンサートレビュー

    クラシックコンサートの感想&イラスト

  • バロック・フルート レッスン記

    バロック・フルート(フラウト・トラヴェルソ)のレッスンを通じて学んだこと、気づいたことなどなど。

  • J.S.バッハ エピソード

    J.S.バッハのエピソード&イラスト

最近の記事

  • 固定された記事

バッハを聴く トン・コープマンのリサイタルがきっかけでnoteを始めました

今、こうしてnoteにJ.S.バッハのエピソードと絵を描いているのは、トン・コープマンのパイプオルガンリサイタル(2023.2.18)がきっかけです。 パイプオルガンはこれまでサントリーホールやオペラシティの入場無料ランチタイムコンサートは行ったことがありましたが、リサイタルは初めてでした。すでに満席に近い状態で3階の最終列でしたが、オルガンとの高さは同じくらいで、演奏者が良く見える席でした。 実はそれまでトン・コープマン氏がどんな方なのか全く知りませんでした。バッハのパ

    • バッハ《カンタータ第80番》、メンデルスゾーン 《賛歌》を聴く

      バッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会『バッハからメンデルスゾーン・バルトルディへ』を聴きに行ってきました。 10月31日「宗教改革記念日」にちなんで、J.S.バッハのカンタータ第80番《我らが神こそ、堅き砦》BWV80(WFバッハのヴァージョンに手を加えたBCJ版)と、メンデルスゾーンの《賛歌op.52》というプログラムです。 今回の2曲は、ルターと宗教改革にちなんだものです。 ※宗教改革記念日:1517年10月31日、マルティン・ルターがヴィッテンベルク城教会の扉に『

      • バロックフルート 装飾を考える

        バロック音楽では、アダージョなどのゆっくりとしたテンポの楽章は音譜のままを弾くのではなく、自由に装飾をつけて演奏します。但し一定のルールはあります。 ●フランス風装飾   前打音やトリルやモルデントなど、一つの音に付けられた記号にしたがって装飾をつけます。 ●イタリア風装飾 音譜を細かく分割する装飾を付けます。分割する形は任意ですが、低音のバスに基づく和音の中で、自由にメロディーを作ります。ただし、元の音型がわからなくなるほど作曲をしてしまうことはしてはいけません。 ●

        • 印象派のモネとドビュッシー

          展覧会『モネ 睡蓮のとき』が国立西洋美術館で開催中です。 印象派を代表する画家として親しまれるクロード・モネ(1840~1926年)。 彼は「光の画家」と称されるとおり、生涯にわたって光の表現を追求した画家です。パリ万博で睡蓮を目にしたモネは、自宅の隣の敷地を買い、池を造り、睡蓮を植えました。睡蓮を描き始めたのは57歳ごろ。そこから睡蓮を描き続け、モネの<睡蓮>は世界中におよそ300点以上あると言われています。 一方、クラシック音楽の「印象派」の代表といえば、ドビュッシー

        • 固定された記事

        バッハを聴く トン・コープマンのリサイタルがきっかけでnoteを始めました

        マガジン

        • note クラシック音楽の普遍化を達成する
          2,340本
        • コンサートレビュー
          25本
        • バロック・フルート レッスン記
          14本
        • J.S.バッハ エピソード
          38本

        記事

          ドゥダメルが来年やってくる!! 2025年7月に河口湖ステラシアターで開催される「ヴァルトビューネ河口湖2025」で、ベルリンフィル ドゥダメルが指揮を務めます。『ウエスト・サイド・ストーリー』から「シンフォニックダンス」など演奏。 https://www.fujitv.co.jp/events/berlin-phil/index.html

          ドゥダメルが来年やってくる!! 2025年7月に河口湖ステラシアターで開催される「ヴァルトビューネ河口湖2025」で、ベルリンフィル ドゥダメルが指揮を務めます。『ウエスト・サイド・ストーリー』から「シンフォニックダンス」など演奏。 https://www.fujitv.co.jp/events/berlin-phil/index.html

          先日ご紹介したバルトルド・クイケンのコンサートのチケットは完売となりましたが、 https://note.com/musicandwords/n/n065fb3269493 完売御礼につき、公演録画のアーカイブ配信があるそうです!遠方の方もどうぞ。 ↓↓ チケットはこちらから ↓↓ https://ongakudo.tokyo/product/241108kuijken/

          先日ご紹介したバルトルド・クイケンのコンサートのチケットは完売となりましたが、 https://note.com/musicandwords/n/n065fb3269493 完売御礼につき、公演録画のアーカイブ配信があるそうです!遠方の方もどうぞ。 ↓↓ チケットはこちらから ↓↓ https://ongakudo.tokyo/product/241108kuijken/

          指揮者ドゥダメルを観る 映画『ビバ・マエストロ!』

          音楽ドキュメンタリー映画『ビバ・マエストロ!』 指揮者ドウダメルの挑戦を観てきました。 グスターボ・ドゥダメルってどんな人?1981年1月26日ベネズエラに生まれ。父はトロンボーン奏者、母は声楽教師。子供の頃は古いレコードを聴きながら、おもちゃを前に指揮をしていたそうです。少年時代、『エル・システマ*(音楽教育システム)』のユース・オーケストラでヴァイオリンを演奏していましたが、たまたま遅刻した指揮者の代わりに指揮をしたことをきっかけに、15歳でアマデウス室内管弦楽団の音楽

          指揮者ドゥダメルを観る 映画『ビバ・マエストロ!』

          バルトルド・クイケンがやってくる

          11月8日にフラウト・トラヴェルソの世界的第一人者バルトルド・クイケンがやってきます。 今回の企画は、B.クイケンに薫陶を受けた日本人奏者7名が、今しかできないアンサンブルを求め集結したものです。 本公演では、B. クイケンはすべてのプログラムを演奏し、アンサンブルの相手は次々に変わっていくプログラムとなっています。 例えば、最初の弟子の一人であり、共に古楽奏法の研究に取り組み、日本古学界を牽引し、多くの古学奏者を育ててきた有田正広氏や、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバ

          バルトルド・クイケンがやってくる

          バッハを聴く ミサ曲 ロ短調 BWV232

          バッハ・コレギウム・ジャパンによる《ミサ曲 ロ短調》を聴きに行ってきました。 ミサ曲ってなあに?聖書に記されている「最後の晩餐」において、キリストはパンをとり、「これはあなたがたのために渡される私のからだである」と言い、またぶどう酒の入った杯をとり、「これは私の血の杯、あなたがたのために流される新しい契約の血である」と言って、「これを私の記念として行いなさい」と弟子たちに命じました。 この「最後の晩餐」を再現し、キリストのからだである「パン」(聖体)と聖血(ぶどう酒)を拝

          バッハを聴く ミサ曲 ロ短調 BWV232

          バッハ エピソード38 コーヒーカンタータ BWV211

          あー、コーヒーはなんて美味しいのでしょう。 一千回のキスよりも素敵。マスカットワインよりも甘いの。 コーヒーがなくちゃ、わたしは生きていけない。 わたしを喜ばせようと思うならコーヒーを淹れてくださらなくちゃ。 バッハの『おしゃべりはやめて、お静かに』別名『コーヒーカンタータ』の一節です。 前回、バッハ エピソード37でコレギウム・ムジクムのお話をしましたが、この曲もまたコレギウム・ムジクムによる演奏のために1734年ごろ作曲されたコミカルな音楽喜劇です。 18世紀当時、ロ

          バッハ エピソード38 コーヒーカンタータ BWV211

          バッハ エピソード37 コレギウム・ムジクム BWV 1067 

          教会カンタータの作曲が落ち着いた頃、1729年にバッハはコレギウム・ムジクムという、大学の学生たちから成る演奏団体の指揮者を引き受けます。この団体は、1701年にゲオルク・フィリップ・テレマンが創設したものです。 彼らは市内のツインマーマンのコーヒー店を中心に活動を行なっていました。 コレギウムの指導は1729年から37年まで続けられ、数年のブランクをおいて39年に再び指揮者を務めています。 冬場は金曜日の夜、夏場は水曜日の夕方に演奏会を開催。 バッハは、このツィンマーマン

          バッハ エピソード37 コレギウム・ムジクム BWV 1067 

          エマニュエル・パユの受賞記念公演ドキュメンタリー

          ベルリン・フィルの首席フルート奏者、エマニュエル・パユ(1970年ー)が、2024年デンマークのレオニー・ソニング音楽賞を受賞し、デンマークのメアリー女王から授与されました。 レオニー・ソニング音楽賞ってどんな賞?この賞は、毎年、国際的な活躍が認められた作曲家、演奏家、指揮者、歌手に授与されています。賞金 100 万デンマーククローネ(約2,100万円)という巨額の賞金が授与される重要な音楽賞として知られ、1959年の最初の受賞者は、イーゴリ・ストラヴィンスキーで、その後、

          エマニュエル・パユの受賞記念公演ドキュメンタリー

          noteを開いたら、 「うれしいお知らせです!」が届きました✨ 記事をお読みいただき スキしてくださったみなさま、 本当にありがとうございます❤️ 『バッハ エピソード36 トーマスカントル 兼 音楽監督』 https://note.com/musicandwords/n/n2a1408b96814

          noteを開いたら、 「うれしいお知らせです!」が届きました✨ 記事をお読みいただき スキしてくださったみなさま、 本当にありがとうございます❤️ 『バッハ エピソード36 トーマスカントル 兼 音楽監督』 https://note.com/musicandwords/n/n2a1408b96814

          フルート発表会を終えて やる気スイッチ

          毎年恒例のフルートの発表会が無事終了しました。 今年は30名参加で、ソロ演奏とグループ演奏を合わせてトータル5時間のプログラム。 会場は800名収容で、ピアノはスタインウェイ。 とても響きの良い素晴らしいホールで演奏することができました。 私は、5月のおさらい会でも演奏したオトテールの舞曲を昨年に続き、バロックフルートで発表しました。通奏低音は先生にバロックフルートでお願いして、全7楽章を演奏。(繰り返しなしで約9分)いくつかミスはありましたが、今まで発表会では全楽章を演奏

          フルート発表会を終えて やる気スイッチ

          バッハ エピソード36 トーマスカントル 兼 音楽監督

           1723年5月22日、バッハ一家はライプツィヒの聖トーマス教会に到着しました。 ケーテン宮廷楽長だったバッハは、この教会の10代目トーマス・カントルとして赴任。バッハ38歳の時です。 下記はライプツィヒに転職するきっかけとなったお話です。 役職=トーマス・カントル 兼 市の音楽監督新しい職場でのバッハの役割は、 1. 聖トーマス学校で音楽やラテン語、数理問答などの学課の授業を行なう 2. 聖トーマス教会をはじめとする同市の主要な4つの教会に礼拝音楽を提供する 3. それ

          バッハ エピソード36 トーマスカントル 兼 音楽監督

          noteを開いたら、 「うれしいお知らせです!」が届きました✨ 記事をお読みいただき スキしてくださったみなさま、 本当にありがとうございます❤️ ラヴェルを観る 映画 ボレロ 永遠の旋律 https://note.com/musicandwords/n/nefcf8a2b534d

          noteを開いたら、 「うれしいお知らせです!」が届きました✨ 記事をお読みいただき スキしてくださったみなさま、 本当にありがとうございます❤️ ラヴェルを観る 映画 ボレロ 永遠の旋律 https://note.com/musicandwords/n/nefcf8a2b534d