櫻木 由紀 Yuki Sakuragi
日本の行事や旅行スポットなどについて、スペイン語と日本語でお話ししていきます。
現役翻訳者が日本文化をスペイン語で紹介する記事を集めたマガジンです(毎回ではありませんが、英語での翻訳も掲載していることもあります)。日本文化をスペイン語圏からのゲストに紹介したい方、スペイン語圏の方との雑談に困った方、ぜひ利用してみてくださいね。
コロナウィルスコロナウィルス関連のスペイン語情報の翻訳です。
「スペイン語で北海道のことを話そう!」北海道出身の現役翻訳者が、北海道のことを英語ではなく、スペイン語で話したい!北海道の文化や観光、美味しいものの情報をスペイン語で紹介しています。
数日前、夢を見た。 札幌の実家にいるようでもあり、でも半ば知らない場所にいるようでもあり。 穏やかな光の中にいた。 そこにいる母は、もう亡くなった後か、生きてはいるがまもなく自分は死ぬとわかっているかのどちらか。 前者なら死後の姿ということになるのだけど、淡々として明るい表情だった。 そして、 「あの子(妹のこと)は物を捨てられないから、なかなか処分できないと思う」 という。 自分の遺品整理のことを話しているわけだけれど、あまりに淡々と話すので、夢の中のわたしも驚きも
「面白そうな展覧会があるんだけど」 と夫が誘ってくれたのは、原宿の太田記念美術館で開催中の「広重ブルー」。 「東海道五十三次」「名所江戸百景」などで知られる浮世絵師・歌川広重の作品の青に注目した展覧会で、わたしも気になっていたので、先日2人で見に行ってきました。 日曜日午後の原宿はお祭りでもあるのかと思う人混み。 夫婦ともに人混みが得意な方ではないので、しばしたじろぎましたが、表通りから一本脇道に入ると人混みも落ち着き、ほっとして美術館に向かいました。 これまでも歌川
今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」、毎週欠かさず見ています。 ドラマのおかげで今年は源氏物語や平安時代に関わる記事や特集を見聞きすることもかなり増えています。 墨田区両国にある「すみだ北斎美術館」では「北斎が紡ぐ平安のみやび–江戸に息づく王朝文学」を開催中。 江戸時代に生きた北斎がどのように平安時代を描いたのかと見に行きたくなりました。 10月20日までの前期と22日以降の後期では一部の展示が変わるため、ポスターなどに使用されている「貴人と官女図」が見られる前期のうち
先日、母の夢を見た。 と言っても、母の姿は全く出てこなかったのだけれど。 覚えいたのは少しだけ。 だから、短い夢だったのか、長い夢だったのかもわからない。 わたしは実家の2階にある自分の部屋にいる。 階下で母の気配がする。 「ご飯だよ」とか、「お風呂が沸いたよ」とか、わたしを呼びたい時、母は階段の下から叫ぶ。 その時、叫ぶ前にすぅ、と息を吸うのだ。 夢の中で、自室にいたわたしはその「すぅ」と息を吸う母の気配を感じた。 「あ、お母さんだ」、と。 母が何かを叫ぶ前にわ
今日は夫の誕生日。 せっかく日曜日に誕生日をお祝いできるので何をしようかと考えて、「すみだ水族館」に行くことに。 実は夫とわたしは昨年、この水族館の年間パスポートを入手していたのですが、それぞれ体調が悪くてなかなか行くことができない時期もありました。 調べてみると間も無く期限が切れるので、この週末が年間パスポートを使える最後のチャンスだったのです。 せっかくなので、最後にもう一度楽しむことに。 すみだ水族館はいつも親子連れやデートの方などで賑わっているのですが、年間
1-3日目の記事はこちら。 4日目は今回の旅の最終日。 この日はフリープランで、ホテルをチェックアウトしてから夕方に新千歳空港で帰りの航空券を受け取るまでは好きなように動ける。 こういう日が1日あるのも嬉しい。 今回ありがたかったのは、チェックアウト後もホテルで荷物を預かってもらえたこと。夫もわたしも手荷物として機内に持ち込めるサイズのスーツケースを持参していたので、駅の近くのホテルにそれを預けて小樽観光ができるのは大助かりだったのだ。 この最終日をどう過ごすか事前に考
旅の1日目と2日目はこちら。 3日目の朝はホテルでの朝食でスタート。 ホテルの朝食って久しぶり。 旅行中は野菜不足になりがちなので、朝からたっぷりサラダをいただけるのは嬉しい。 北海道の食材を使ったメニューはどれも美味しかった。 わたしはいただかなかったけれど、スープカレーは蒸し野菜を自分でトッピングできるようになっていて、人気だった。 この日は楽しみにしていた旭山動物園へ。 夫とわたしは水族館には何度か出かけているが、三鷹の井の頭自然文化園以外は2人で動物園に行った
北海道旅行初日の記事はこちら。 函館で迎えた朝は、自由朝食。 少し時間があったので、ホテルのそばの函館朝市に行って見ることに。 わたしは米飯が食べられないので海鮮丼のお店などには入れないけど、ここはフードコートで食べることができるのがありがたい。 夫とわたしはそれぞれ好きなものを選んで一緒に食べることに。 夫は 「北海道に行ったら、一度は海鮮が食べたい」 と言っていたので、海鮮丼を選んで嬉しそう。 出発前に朝市の話をした時は 「朝からどんぶりは‥」 と言っていたけど
せっかくいただいた結婚休暇でどこに行くか夫と悩んだ挙句、わたしたちは旅行先に北海道を選んだ。 悩んでいた時のことはこちら。 わたしは北海道出身なので、夫には「本当にそれでいいの?」と何度も聞かれた。 でも、いいのだ。 ここ数年、北海道に帰省してもほとんど実家から出なかったし、北海道に住んでいた時は無意識に「いつでも行ける」気がしていて、北海道内の旅行らしい旅行って、実はそんなにしていない。 久しぶりに「ザ・北海道旅行」という旅も悪くないし、なかなか自分では行かないよう
近所のお弁当屋さんは、店内でお弁当を食べてもいいし、蕎麦やうどんも注文できる。 サンドイッチも売っている。 今の家に引っ越してきた日、わたしは疲労困憊していた。 前日も残業した後2時間くらい仮眠した他はずっと引越しの用意をしていた。 荷物を出してから電車移動し、荷物の搬入後にガス屋さんに来てもらってからは、熱を出して寝込んでいた夫(当時はまだ入籍前だったが)に新居の鍵を渡しに行き、そこから新居に戻る頃にはへとへとだった。 それでも、引越し翌日にはいつどうなるともわから
ここ数年、旅行らしい旅行をしてこなかった。 したくないわけではなかったが、親が高齢になってくると、旅行できる日があったら自動的に実家に帰ることを選んでいた。 実家は札幌にあるが、帰省すると実家の家事もある。 わたしの帰省はいつも老々介護をしていた母を少しでも休ませることが主目的だったので、札幌でもほぼ実家周辺で過ごした。 だから、札幌のおしゃれなカフェとか、最新スポットなんて全く行っていない。 でも、今年母を亡くしてみて、それで良かったのだと思っている。 特別なことを
特に大変なことではなくても、ちょっとがっかりすることや疲れてしまうことが重なることがある。 買おうと思って出かけたお店で、もうその商品の取り扱いがないと分かった時。 電車が遅れていた時。 たまたま夫の方が帰りが早くて、帰って休む間もなくご飯支度が待っている時。 どうしても帰り道に買って行かなくてはならないものがある時。 帰宅後にどうしてもしなくてはいけないことがある時。 つい先日も、そんな日があった。 わたしは本当に疲れ果てると、足元がふらつく。 口をきくのが辛くなって
残暑厳しい今日この頃ですが、先日、就寝中に熱中症になってしまいました。 「自宅でも熱中症になる」 「眠っているうちに熱中症になる」 とはよく聞きますが、まさか自分がその状況になるとは。 先週の土曜日の夜、窓を開けて寝ていたのですが、深夜に目が覚めた時に風が強くて寒く感じ、窓を閉めて眠りました。 半ば寝ぼけていたので、 「窓を閉めるからエアコンをつけよう」 などとは考えなかったのです。 また、喉が渇いていたのに、水を取りに行くのも億劫でそのまま眠ってしまいました。 そ
本当なら病人には自分のことだけを考えて欲しいが、わたしの母の場合はそれができなかった。 わたしの父は脳梗塞を2回経験しており、2回目の後は後遺症で右半身不随になった。母はまさに老老介護で自宅で父の介護をしていたのだ。 実家には兄が同居してはいたけれど、勤めているのでいつも家にいるわけではない。また、札幌市内に住む妹も休みの日はほぼ実家で両親の通院や買い物に付き合ってくれていたが、フルタイムで、しかもかなりの変則シフト勤務で、いつも実家に来られるわけではない。 だから、母
母が妹と一緒に大きな病院に検査をしに行った日の夜。 わざと明るめの声で、 「今日の検査、どうだった?」 と聞いてみた。 母は、わたしの電話の前にも何人かと電話で話していたらしい。 初めて話すにしては、かなり落ち着いていた。 「お姉ちゃん、びっくりしないでね」 何かあったな、と思った。 何か、とんでもないことが。 「私、すい臓がんだって。 病巣が7つあって、胃にも肝臓にも転移してるって。 もう手術もできないんだって。」 すい臓がん。 それは母の症状を聞いてわたしが
昨日は夫の実家へ。 入籍した日、義母には電話で報告してはいたのですが、やはりきちんとご挨拶したかったのです。 初めて義父のお墓参りをさせていただき、お昼には暑い中、義母が天ぷらを揚げてくれ、出来立ての天ぷらそばをいただきました。 わたしの母もわたしが帰省した時はよくうどんやそうめんを茹でてくれたものです。 天ぷらも上手でした。 義母の揚げたての天ぷらをいただきながら母の手料理を思い出し、夫もこうして心のこもった義母の手料理で大きくなったのだなあとしみじみ感じました。