それ以外で、楽しい事をいっぱい知っているから
ルルが散歩中に消えた。
最初に書くと、僕がリードを離したからだ。
原因は僕にある。
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散歩の際、神社で毎回お参りをする。
その時ルルは、リードを自力で外して逃げようとする。
一瞬でも紐に繋がれて「待つこと」が出来ないのだ。
その時の感情のまま、癇癪の様に暴れようとする顔は獣そのもの。
きっと、人間も同じ顔をしているのだ。
忘れないで欲しい。
獣である以上は、僕らも同じような顔をしている。
その姿や人の想いに僕は共感している。
人間は都合が悪い事は、怒りや感情で誤魔化したり、話をすり替え、二転三転させて生きている。
だから、僕と誰かとの間では、嘘も偽善も、中途半端な事は無しにしよう。
・・
ルルが散歩中、初めて外でトイレをした。
今は毎日朝から晩までオムツをしている。
このままトイレをする癖をつけて、家でトイレを覚えて欲しい。
そんなトイレの喜びやルルの成長を感じ考えながら。
その瞬間、ルルが消えた。
・
何とか無事に見つかったとはいえ、脱走はこれで3回目。
僕が悪い、僕も悪い、都合よく行っているのかもしれないが、僕も悪い。
・・
なぜなら僕はリードから一瞬でも手を離した。
視界からルルを外したのは僕だから。
ここで僕はルルを怒った。かなり大きな声で怒った。
これは躾だと僕は思っている。
「車に轢かれたら死ぬのはあんた(ルル)」
「いい加減何やってんの! わかりなさい!!もう!!!」
「死ぬの?死にたいの?あんた飛び出したら命ないよ」
「もうどっかいき!知らん!」
この言い方。この言い方よ。
正解、不正解は今は置いておいて、この言い方よ。
自分の親や色々な事を思い出す。考える。
今なら分かるから改めて考える日々よ。
・・
かなり話を省略して、細かい説明は今は省く。
この怒り方は、僕の特徴に近くないだろうか。
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自由にしていいよ。
好きにしていいよ。
自分が一番やりたい事なら、それをすればいいよ。
一番良い形に合わせるよ。(合わせます)
・
これは僕が好意的、あるいは相手にしたい人に対してよく使う言葉。
誰に対しても、ではない。
お客様なら、お客様の都合に合わせる。
それはお金以外の部分で。
「予定や都合を合わせます」そう伝える。
スタッフにも同じように言う部分がある。
「食事は何が食べたいですか?」
「来れる日があるなら都合は合わせるんで来てください」
友達にも同じ。好きな人ならば、同じ。
・
ただ、そこには絶対条件がある。
僕が提示している事に対して、相手にも僕の要望に合わせる事を求める。
お金(給料、支払い)や他の要望や希望があれば、応えられるように努力します。それで、僕からの要望(請求、条件)は○○です。
納得やご理解いただけますか?
これで納得やご理解いただけるならこの話は成立です。
こういう訳だ。
これって僕の中ではごく普通、自然な事。
社会や人間の当たり前や常識みたいな事だと僕は思っている。
これも僕の個人的な意見だから一概には言わないけれど。
けど、簡単な話だ。
・
仕事でも私生活でも、どんな場面や人間関係でも僕が言いたい事は同じだ。
Aから●という話(要望、希望、依頼、相談)を受ける。
僕はAからの●という話に、こちらの◆(条件)、提案を出す。
仕事で言えば、Aが依頼主、発注側。
僕は見積りを出し(提案)、着手着工(実行)。
そして双方で約束を守り、請求(報酬)、無事に完了、解決だ。
これは信頼関係があるから成り立つ。
これが出来ない、成り立たない時に問題が発生しやすい。
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相手を選ぶ、客を選ぶ、事が出来なかった僕は、多くの傷を背負う。
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ルルの散歩から、急にこの話を持ち出した理由はこれだ。
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ルルに対して
「待っていなさい」
「待て」
という躾、説明が僕は出来ていない。
・
ルルが散歩を強要した訳でも、我が家に来ることを希望した訳でも無い。
僕が勝手に決めて、人間のエゴで飼っている。
躾が出来ている出来ないは人間の問題。
僕がルルを躾する事は必須で大事な事。
だが、今ここでルルを怒り、躾が出来ていない事実。
僕が(僕の)言う事を聞かないルルを、
どこまで怒ればいいのだろうかと考えた。
怒ると言う言い方が良くないけど、生き物は怒られても理解できない事は無視できない。
何も変わらなくても、そのままで死なない、そのままでいいと思っていれば変わらない。怒ると言うのは暴力や暴言ではない。
それだけは、ここは人間が読む日記だから、誤解や、揚げ足を取られないように説明しておく。
・・
相手は犬だぞ。
人間の言葉が分かる訳でも無い。
そもそも人間相手じゃない、犬だぞ。
なるほどな。僕が完全に悪いな。
そこで着地した。
・・
僕が、ルルに対して
「○○してね」
と言い、ルルが
「わかったワン」
と答えた事も無い。
ルルに躾すら出来ていない人間の僕が何を言っているのだろうと言う感じだ。
・・
・・
僕は誰に対しても無条件の愛などない。
必ず条件はある。
それを見返りや期待だと言い、
「他人に期待するな」「見返りを求めるな」
と言う人が大嫌いだ。
約束と見返りは別だ。
話し合いと期待は完全に別だ。
だから僕は人間の裏切りや、嘘、不義理を簡単には認めない。
約束を守らない生き物を許さない。
・・
・・
人間、生きて成長していく。
経験して変化していく。
成長も変化もしない人がいる事も事実。
でも僕は変化する。大人になって生きていく。
死ぬ程の事ではないと言える経験を何度か乗り越えて、足るを知ると言い続けても痛い目や火傷をしながら、強く賢くなる。
そうすれば、お金や、欲に、安易に溺れなくなる。
簡単に我を見失わなくなればいい。
やりたいことは、やれることは、山ほどあるけど、時間という現実は限られている。
自分の存在の器(度量)や力(現実)も理解できる。
その繰り返し、更に理解度を上げたい。
自分と現実の解像度も上がっていく。上げていく。
それが出来なければ、一生、餓鬼か情弱。
そして耄碌狼狽。
老害と言われ、朦朧となり、死んでいくだけの人生一生なんて御免だ。