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2024年10月の記事一覧

【詞】本と結露

【詞】本と結露

冬の朝に冷たくなった本を開く
頁の一枚一枚が結露するよう

空に雲を刺繍する頃
マフラーを巻いて

旅をするように 本は進む
木々のように佇む誰かが
結露の先に見える
浮かぶものに惹かれる

劇場のドアの奥で
世界は より 世界だ
結露の先で
今日がすぐそこまで来てる

詞の新作です

以前、早朝に起きた際、本を手に取ったところ、ひんやりとしていたので、そこからイメージしました

一足早く 冬 を

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【詞】ろうそく

【詞】ろうそく

古い靴を履いて 夜の向こうへ飛ぶ

おやすみの鏡の中へ すぐに足早に

後ろの蛍 ろうそく 僕を灯す

ここからの果て あの川も見えるから

嘆いた不安も 進化の肥料になるだろう

道に蛍は行く 光の橋をつくる

川の遥か 月に近く 息をする 種子

喩えの降る空が やがて白くなる

光を落とす 光を落とす

久しぶりの詞の新作です!

"ろうそくのような蛍の光が、夜の畦道を行き交う姿"をイメージ

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【詞】狭い 広い

【詞】狭い 広い

狭い 広い

情景の奥で ボートを漕いで

テレビの砂嵐の向こう側

子どもの頃の僕が

天井の模様を眺め

一喜一憂しているから

懐かしくも

新しく思って

目覚めたら 冬の空気は

飄々という感じで

勇魚のような雲が見えたら

世界はきっと

狭いようで

広いような

その連続を

描写するようで

それをまた

抱擁する

詞の新作です

自分の詞には、○○を漕ぐ という文章がよく出

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【詞】汽車

【詞】汽車

涙が零れるのは 思い出せない歌があるから

夢の中の歌 感情だけ残る

汽車は走る 離れる出会い 飽きない景色

音も無く 時間の砂を進む 星を過ぎる

かつて居た街に似た夢を見たんだ

水のようにするすると 消えてしまうんだ

空気のように 静かに浮いていくんだ

別れる汽車は走る 終着点へと途中

まだ途中

詞の新作です

こちらは2020年末に書いた詞が基になっていて、
元の方では、宇宙、

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【詞】車窓

【詞】車窓

書きたいものはなるべく書きたいと思ってる

触れるものは揺れるように 塔楼を流すように

車窓に手を伸ばして眺める いつまでも変わらないようで

変わるものもあるのだ

見える斜陽や 山の光と 生活は続く

車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく

見える斜陽や 川の光と 生活は続く

車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく

書きたいものはなるべく書きたいと思ってる

触れるものは揺れるように 塔楼を流

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【詞】冬眠と泡沫

【詞】冬眠と泡沫

眠れない夜に 魚が空の川渡る想像してる

眩い鱗の冬の星 源流は白い

私も鏡に映る記録を束ねては

名前も付けずに風にのせ

この世に似た地のあの人へ

遠い土地で鳴いた鳥と舟を浮かべた旅人

忘れたように 枯れ葉の束を抱き

懐かしく眠る

嘘もまた浮遊する

どうにも話の蔵が錆びてく

枝分かれのあの夢はいつの日も

泥濘の花みたいに

移ろう毎に見える言葉の隙間に

また冬季を通す

こち

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【詞】靄

【詞】靄

靄の中の小雨 朝になれば染まる

同じように歩く 闇を掴んで変わる

鉄は 草木のように笑う

思っている以上に 本音が零れるのなら

向こう側の晴天も 通り沿いの人も

嘘のつき方も 泣きそうに 泣きそうになる

時代が 僕の方に来る

歩いていくほど もっと話したい

深く話したい

靄の中の小雨 朝になれば染まる

同じように歩く 闇を掴んで変わる

鉄は 草木のように笑う

思っている以上

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【詞】ライト

【詞】ライト

戻りたくない日々があるだろう
このまま眠ったまま
どこか異なる世界にワープしたりして

戻りたくない日々があるだろう
目を閉じて見る
瞼の裏 心の世界は遠い

言いたいことは言えずに ゆらゆら空間を動く

言いたいことは言えずに ゆらゆら空間を動く

うつつの先の土地の明かりが見える頃には

微かに汽笛が聞こえる 夜の魔法にかかる
時を渡る 人も居ない 魚になる

目が覚めたら どこに行こう
見え

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【詞】怪獣

【詞】怪獣

夜行性の森が 羊を連れて 夢を隠した

そこに佇み 空を濡らした彗星は

昔を呼ぶ 昔を呼ぶ 繭を割ったワンルーム

扉を開けて 瓜二つの 自分に似た

怪獣が 怪獣が 怪獣が来る

怪獣が 怪獣が 怪獣が来る

夜を息吹く蛾の姿になって

思うほど 思うほど 遠のく眠り

月に揺蕩う 月に揺蕩う 繭を割ったワンルーム

向こう側の 向かい側の 隣り合わせの 自分に似た

怪獣が 怪獣が 怪獣が来

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【詞】疑問

【詞】疑問

自分は何になれるだろう
点滅する夜の明かりに
優しく 息を吸ってみたい
ぼやけて映る街の何もかも考えていたい

炎は 心騒ぐんだ
朝の露は休むんだ
舟のように違う世界を見てみたい

煮詰める 気持ちになって
ビルは孤高に佇んで
夜中の歌の糸を垂らす
もう少しだけ

自分は何になれるだろう
外の光を見つめるほどに
見えない地平線が来る

詞の新作です!

こちらの詞は、夜中に窓辺で頬杖をついている人

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