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2024年3月30日 19:30
とりあえず一人を貫く一人は、それは気楽だけれど色々とすり減ることがある仕方ないとばっさり捨てた過去はまるで煙のように薄暗い星は点々と月の名の船は終着へ通り過ぎた記憶はまるで近くて遠い道すがら見つめるガラスは鏡になって佇む僕と日蝕を映し枝垂れ柳のように街を灯す照明の中を汗ばみ急いだ幼気な月と違う明日の風は心の波間をゆらすおおよその幻と影を踊らせた指で今までに呟
2024年3月28日 19:30
月と僕のこと 考えてみたんです考えてみたんです 頭の中で言葉の海を滑っていくんです滑っていくんです 頭の中で空いた感情に今日も「ついていないな」と溜め息吐くのです空いた感情標識が夢の中を漂うのです手を繋いでいたはずの未来どこに消えてしまったかなそしたらもう次には猫になろう路地裏の光 ニャ―としてそしたらもう次には何になろう青い未来が待っている何かを得ればそれはそれ
2024年3月26日 19:30
砂の惑星 どこからはじめる憂鬱と投げたルアーで何を見るの 何を知りたいの高層ビルの幻ならば湧き出る風のすみかから砂の惑星 どこからはじめる機械じみた夜の園で何が居るの 心踊りたいのグラフィックのハートならばきらめくログの頂からほらここからは砂上の楼閣陽の光 砂に恋をするそう言ってみて砂上の楼閣永遠すら掌に掴んだようでどこにもない砂にもまるで跡はなく昼間に下りる
2024年3月25日 19:30
遠い汽車は海岸沿い、あなたを乗せて走り出す背中にゆれる葉桜の春を影のように落としてはどこまでも見送ったのは、言いたかったことを言葉よりももっと近付いて伝えたかったからそれは伝わらない、きっと伝わらない、僕のとっくに錆びついた心の蓋をしずかに開けたのは紛れもないあなた、紛れもないあなた車窓にゆられて眠りにつく頃、外は夕凪今此処で、春の空気をようやく感じる、春の空気をようやく感じる
2024年3月24日 19:30
表現が続くのならいつも、いつも続けていきたい電気の奥底に左手で描いていく憂鬱足下、鉛筆で川を流したら何かになれる怪物がきっと、きっと迫ってくるのです晴れの草木にときめく僕は不思議なことで人はいつしか忘れてしまうそう思うと羽根のように空を泳ぎたいフクロウの目のその奥に見つめられる僕はそう思うと表現が続くのならいつも、いつも続けていきたい宵闇を縫うように左手が隠しだす
2024年3月21日 19:30
海を見ていた日 その波打ち際で比喩じゃなく 嘘でもなく 座り込んだ君のこと 髪をゆらしてる飄飄と 風に声を吹き込んでいた肩をゆらしてる桃源郷 足下の砂を読み込んでいた海を見ていた日 その小さな窓で寄せては返す波の夢 眺めていた君のことこの部屋から飛び立つものは 鳥の群れを紡いだ言葉海 空 その紙一重まで 星の無数を紡いだ言葉あの子は放課後 寂しそうに 石を蹴っていた 楽しそうに
2024年3月18日 19:30
降り落ちる言葉の雪を待っていればいい日が暮れたら遠い風車の影を追えばいい凍る空 僕はまだ居る凍てつく地から 遥かな人の幻を見る20の夜明けが近づく ときめく鼓動トンネルを抜けるその心の薄曇りが伸びてやがて晴れたら遥かな幻は輪郭を帯びるいつか僕は何よりも僕を行くそこで朝は何よりも朝を描くそうなれば隠れる砂の在り処から「今」を見つけるここで僕は誰よりも僕を知るそして朝は街
2024年3月16日 19:30
何者でもない世界で夜の木を辿り 謎を解き明かす事柄の到達点は 染み渡る森の中 粒子へと何者でもない世界で海に木がゆれる その嵐から想像の到達点は 研ぎ澄ます未知を漕ぎ出したそこで引き返してみても浮かぶ星がより謎めく何でもない風は憂鬱を吹き飛ばすほど知らない世界により帆を立てては眺めるイメージの雷はナニモノ?と走る電灯の街 通り抜けたら凍てつく夜の希望も素直になる心に
2024年3月15日 19:30
通りの春がきらめいていつか大きすぎる街を走る燃えるような言葉がいつか夢の中に灯る光声が聞こえても何か分からなくて夜の底で声を掴んで返す言葉の糸は薄暮に浮かぶ理の中をまるで縫うように薄暮に浮かぶ理の中をまるで縫うように僕の話すことは正しくないな降りる帷 よぎる嘘に身体を預け君の声が聞こえなくても聞いた気がして日々の底の影の魚掬うイメージの網よ薄暮にゆらぐ理の花をそ
2024年3月11日 19:30
日々の先で映像美に咲く花のような理想郷言葉の中で素直になれる灯の夢を日々の先で映像美に飛ぶ鳥のならぶ余白に今、幾重の雲を招くなら光込めて家のアンテナが日時計みたいに回る丸い視界の縁に立って考えているまた雲の夢を見て広がる理想郷花曇りの空から冬の野を越えていけば見える理想郷より近くで考えてみたらなびく髪の夕暮れに素直になれる言葉の色とビルに写る映像美またビルに写る景
2024年3月10日 19:30
春が来る、そのはじまりに笑えるように舞い込む風に思い出す誰かのように教室の匂い 曇る窓の落書きの跡開いたら、そこから続く記憶がある二人は桜いつまでも忘れられないの細かい花びら舞うときにどこかで会える約束をアスファルトを踏めば、ゆめうつつ山脈から一面咲くでしょう春が来る、その砂を掴む掌はためく夜の旗のような心すらも黒板の文字 あの頃の落書きの跡躍るなら、そこから見える未
2024年3月9日 19:00
●夢の中、線のように不確かな海辺で、ルアーを付けた釣り糸を水面に垂らす一握りの憂鬱と釣り上げたいのは、魚ではなく言葉ふいに潮風に似た風が髪を揺らし、風の行き先を目で追えば、遠くに走り書きのような高層ビルの輪郭が見える暮れると夜は無機質じみていて、かつてときめいた記憶の隙間から美しさを思い出せば、グラフィックで飛び出してくる・ ●思い出せば、それ以上は砂上の楼閣砂を握るよう
2024年3月8日 19:00
インプットして粘土のようにこねて出来た月の裏側何もかも刹那の火花時間を数えて一つ、二つ、三つ目には月の裏側瓶に立てた水中花雲間に飛ぶ鳥は気のせい赤い夕暮れも気のせい気のせいじゃないのはあなたの気配どこからか懐かしく、言葉を言いたげに何でもない夜の光るずっと、ずっと、ずっと、ずっと何にもない夜の笑うぐっと、ぐっと、ぐっと、ぐっとインプットして粘土のようにこねて出来た
2024年3月7日 19:00
針の穴に糸を通すような一瞬で路次の水平は、ナノ的な舟をルラルラ運びつつ魚の紡いだ、文字の入るグラスがルラルラ水面に現れゆく事柄の到達点は瑠璃色のシーグラス、さざめく汽笛を横目にゆらめく海の魔法陣鯨に似た日射し口を開けたら屋根裏の銀河は、ログ的な星をルリルラ運びつつ波の紡いだ、記憶の入るグラスがルリルラ水面に現れ来る事柄の着眼点は彼は誰時のシーグラス、漣に紛れかつての