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卵が割れた日
どうも西尾です。
週末を迎えましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
この土日、大阪の天気はどちらも好天で、お出かけや掃除洗濯をするのにちょうど良い日だなと感じております。
逆に週明けは曇天予報の為、この土日で洗濯などを済ましておきたいと思っています!
卵が割れた日
スーパーで卵を購入した。
10個入りで約200円の白卵。
ここのところ、また卵の値段も上がって来ているように思える。
嫌なことだ。
卵の賞味期限を見てみると2週間後まで持つ。
毎日1個食べたとしても10日間で無くなるので賞味期限にも余裕がある。
今日購入出来たし、次に購入するのは2週間後だな。
そう思っていた。
まさか帰りの道中でちょっとした道路の段差部分に自転車の前輪が乗り上げてしまい、前カゴに入れていた卵が割れるとも知らずに。
私は基本的に卵を購入するのは2週間に一度。
一人暮らしをしていると卵を一気に使うことはあまり無い。
揚げ物をしたり、卵焼きなどの卵料理を作ることさえ無ければ。
それに毎週毎週、卵を買うのが個人的に嫌なのだ。
だから10個入り卵は1日1個食べたとしても10日は持つ、きっちり毎日1個食べることにはならないが、ほぼ2週間分になるのでこれにはすごく助かっている。
この時も次の購入は再来週くらいになるだろうと思っていた。
スーパーで卵を購入して、駐輪場に停めてある自分の自転車の前カゴに卵を入れた。
何の問題もなく卵は前カゴに納まった。
私は自宅に向かって自転車を漕ぎ始める。
午後3時。
近所の道は人通りが多くなってきた。
いつもの行きつけのスーパーは午後3時を過ぎるとお客さんが増えてくる。
レジのお会計も待たなくてはならなくなる。
なので、いつも午後3時までにはお会計も終えてお店から出れるように前もって早い目にスーパーへと向かっている。
この日も午後3時までには買い物を終えてお店を出てきた。
スーパーからの帰り道、橋を渡る。
橋と言っても住宅街を流れる小川に架かる小さなもので、一方通行の1車線しかない。
車さえ来なければ歩行者や自転車は道の真ん中を通行する。
ちょうどその橋を渡りきったところで前から自転車に乗った集団が走って来た。
皆、自転車の前方や後方にチャイルドシートが付いたタイプの自転車に乗っている。
お子さんを幼稚園や保育所に迎えにいった帰りなのだろう。
道のさらに後方へと目を凝らして見ると、この自転車の集団の奥からはこちらに向かって車が1台やって来ているのが分かった。
早速、私は左端に寄るようにした。
自転車のハンドルを軽く左に傾ける。
その時だった。
道路のアスファルトの捲れか何か分からないが、自転車の前輪がちょっとした段差にのり上げた。
特にこけたわけでも無いし、何か怪我をしたわけでも無い。
しかし、前輪が段差部分にのり上げた時に前カゴから少し大きめの衝撃音が聞こえてきた。
ただそれだけのことで、その時はあまり気にならなかった。
途中で自転車を止めて確認したりはしなかった。
その後も自転車を漕ぎ続ける。
自宅に到着。
スーパーで購入した食材や何やらが入ったエコバックを自分の部屋のある階まで大事そうに胸元で抱える。
まるで赤ん坊を抱っこしている気分だ。
自分の部屋に入ると早速冷蔵庫や冷凍庫へ購入したものを入れていく。
牛乳、カットネギ、カット野菜、冷凍唐揚げ、ほうれん草、かりんとう、豆腐、カニカマ、チロルチョコ(ミルク)・・・・。
そして最後に、これを入れたら終わりだ、と思い卵のパックを手に取る。
すると、トロ〜っと透明の液体が掌から腕の裏へと滴れていった。
ひゃ〜っ!なんだ!?
自分でもびっくりするくらいの奇声を上げてしまった。
何なんだ、と思い掌を見てみると、生温かくヌルッとしていて、少し黄色味がかった透明の液体が付着していた。
卵の卵白だった。
少しの間、何が起きたのか理解が追いつかず冷蔵庫の前で固まってしまった。
ようやく状況が理解出来た頃には、腕の裏へと垂れていった卵白は肘から床に滴っていた。
やってしまった。
さっきの段差だろうか。
卵のパックを開いてみる。
合計4個の卵が割れていたり、ヒビが入っていた。
まじか〜。
もう〜。
頼むわ〜。
気分が落ち込む。
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私の頭の中には芸人のクールポコさんが登場していた。
スーパーの店員さんのようなエプロンを身につけた人と、紅白の腹巻のようなものを巻いた人が餅つきの素振りをする。
やっちまったな!と言われている気分だ。
いや、本当にやっちまった。
どうしようか。
「卵を買って帰ったら割れてたんですよ〜」
「な〜にぃ〜!?」
「やっちまったな〜!」
「男は黙って・・・」
「卵焼き!」
…
うん、卵焼きだな。
と言うことで、割れたりヒビの入った卵4個で卵焼きを作ることにした。
作り始める前に卵白で汚れた床など掃除し、卵焼き調理へと取りかかる。
卵4個と白だしを入れてかき混ぜて焼くだけ。
白だしの量は適当。
いつもこんな感じだ。
砂糖は入れない。
甘い卵焼きは出来合いのものでしか食べたことがない。
カットネギを入れる時もあるが、この時はもはやカットネギの存在が何処かへと飛んでいっていた。
溶き卵を熱した四角形のフライパンに流し込んでいく。
1回で全て入れると溢れるので2回に分けて入れる。
量は適当。
火加減も適当。
自慢じゃないけど色々適当。
そして適当にフライパンとフライ返しを操る。
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完成した。
適当だがそれなりの形に出来上がった。
少し焼き過ぎた感もしないでは無いが。
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味はまあまあ美味しかった。
卵の味、白だしの風味。
少し白だしの量が多過ぎたかもしれないが合格の範囲内だと思う。
それにしても・・・
どうしてお皿はこれにしたのだろうか。
食べている時もキティちゃんに見つめられている感じがして、少々食べずらかった。
でも、綺麗に完食した。
ご馳走さまでした。
今回、一気に卵を4個も使用した。
卵が割れた日だから仕方がない。
次に購入するのは来週になるかな。
次こそは割れないように注意しよう。
万が一割れてしまった時はその時で・・・
男は黙って卵焼きを作ろう。
こういう時もある。
卵が割れた日でした。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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