「どうして人を殺しちゃいけないの?」という質問は、子供がよく抱く疑問だ。だが、大人もこの問いに対する明確な答えを持っていないことが多い。ネットで他の人のこの問いへの答えを調べてみると複数ヒットした。例えば、「大切な人が殺されるのは嫌でしょう?」「自分が殺されるのは嫌でしょう?」といったものである。しかし、これにはいくつかの問題がある。 まず、「自分や大切な人に害が及ばなければ他人の命を奪ってもよい」という解釈が成り立ってしまう点が挙げられる。これでは、他人が自分にとって
政治思想をまとめたサイトがなかったからまとめた。 リベラリズム(自由主義)・左派 「自由に生きるのは素晴らしい。しかし平等も大切だ。」 個人の自由を尊重しつつ、社会的な公平や平等も重視するために、政府の介入がある程度必要と考える。 例: 生活保護制度では、失業者や低所得者が最低限の生活を維持できるよう、収入に応じた援助金を支給。差別撤廃ポリシーでは、企業が採用や昇進での人種、性別、年齢の差別を防ぐ仕組みを整備。公共医療制度も、収入に関わらず誰もが必要な医療を受けられるよう、
現代において「哲学は意味があるのか」という問いは、自然科学の台頭によってしばしば疑問視されている。確かに、脳科学や進化論が「意識」や「善悪」の問題を科学的に解き明かし、かつて哲学が独占していたテーマが科学の領域へと移行しているのは事実である。自然科学は観察や実験を通じて証拠に基づく解答を提供し、我々の理解を大きく広げてきた。そのため、哲学が難解な用語を用い、学問の内輪で議論を終えてしまうだけでは、その実用性が問われるのも無理はない。 しかし、哲学は科学に取って代わられる
人は誰しも、時に悩みや困難に直面し、他者に助言を求めることがある。そのときに、相談を受ける側の対応次第で、相談者が得るものは大きく変わってくる。多くの人は善意からアドバイスを与えるが、その助言が本当に相手のためになっているかを深く考えることは少ない。相談において重要なのは、安易なアドバイスではなく、相手の心に寄り添い、しっかりとした理解の上で行動することだ。 相談に乗るときは、相手の気持ちに寄り添い、理解を示すことが第一歩となる。思いつきのアドバイスは誰にでもできるもの
大森靖子の歌を初めて聴いてみたら、なぜ彼女が人気なのかすぐに理解できた。曲調はロックで、僕好みの音楽だ。いいね。特に歌詞が印象的で、女性特有の生きづらさや抑圧をテーマにしていて、「メンヘラ」と呼ばれる人たちから支持される理由もわかる。爽やかなロックサウンドに、彼女の心からの叫びが加わって、とても聴きごたえがある曲が多い。 その中でも、マジックミラーのPVが特に印象に残っている。僕は、この映像を観ながら泣いたよ! PVは、いろんな人たちが歌詞を読み上げるシーンから始
福岡市美術館で開催されたキース・へリング展に行ってみた。キース・へリングといえば、棒人間が楽しげに踊っているような作品しか知らなかったが、彼の他の作品にはどんなものがあるのだろうと期待していた。会場に入ると、作品は年代別に展示され、メッセージや背景が丁寧に解説されていて、彼の活動や考え方を新しく知ることができた。 キース・へリングは、もともと駅地下の広告スペースに自作の絵画を展示していたようだ。しばらくすると、それが次々と盗まれるようになり、そこから有名になったという。
80歳を超えたおばあちゃんは、みんなお花が好きだ。このことが、世界の真理に限りなく近いように思える。孫に「スマホは便利だよ」「LINEをやろうよ」と勧められてスマホデビューを果たしたおばあちゃんが、そのスマホのカメラで撮るのは、大抵、孫とお花だ。80年の人生で酸いも甘いも、醜いも美しいも経験したおばあちゃんが、最後に辿り着くのは、やはり花を愛でる日常であり、日々の些細な幸せなのだろう。それはおばあちゃんたちにとって美しく、穏やかで、癒される存在だ。人は年を重ねるにつれて、自
僕は映画が好きで、同時に嫌いでもある。映画は人の一生を描き出す。ある作品では、主人公が生まれ、成長し、失敗を繰り返しながらも成功を手に入れるまでを。けれど、スクリーンの中の物語を眺めていると、どうしても自分の人生と重ねてしまう。そして気が付くのだ。僕の人生もいつか、ひとつの物語として誰かに語られるとしたら、どんな結末になるのだろう、と。 小学生の頃、将来の夢を訊かれる授業があった。最近の子どもたちは「YouTuberになりたい」「あいみょんのようになりたい」と答えるそう
衆院選の結果が話題になる中、ネットでは若者の投票率の低さが問題視され、各政党に対する「批判合戦」が繰り広げられています。私はといえば、はっきりとした政治的立場を表明することはあまりありません。ある立場の人にとってある政党が「正しい」一方で、別の立場の人からは別の政党が「正しい」と思われるでしょう。それぞれに言い分があると考える立場です。…正直、つまらないですね。 ネット上では「私が正義だ」と主張し、対立する相手を「悪」として糾弾する人たちで溢れています。そして、私のよう
もう頑張りたくない!!最近は外に出る元気もなく、仕事の時以外は完全に引きこもっています。引きこもっているなら中国語の勉強とか3DCGモデリングでもすればいいんだけど、体力がなくてただ横たわったまま動けないんです。しかも、寝るのにも体力が必要なんですね。なんだか眠れなくて。 それに、過食もあります(泣)。お腹も空いていないし食べたくもないのに、つい食べてしまうんです。「食べなきゃいいじゃん」と思うでしょう?それができないのが、つらいところなんですよね… 食べ物を買いに
前回の記事の影響で、脳内恋愛モードが解けずに「モテる男」とはどんなものかを改めて考えてみた。 そもそも恋愛は2段階に分かれていて、最初の段階では男が求愛し、女が選択権を握る。そして次の段階で、選ばれた男(モテる男)が長期の関係を築く女性を選ぶ。少女マンガの「王子様が地味な女の子に恋をする」王道ストーリーは、第二段階を描いたもので、実際には第一段階で多くの男(モテない男)が脱落してしまう。 自由恋愛では女が最初の選択権を持ち、そこで脱落する男が多くなるという負の側面が
恋人に愛情を過剰に注ぎ込んでしまう。過保護というわけではないけれど、単純に異常なほど大切にしすぎる。優しい人間のように見えるものの、やがて歪んだ関係ができあがってしまうかもしれない。 僕は恋人を「自分の半身」と考えていて、互いの人生を分け与え、溶け合うものだと思っている。恋人に対して酷い扱いをする人が理解できない。恋人の悪口を言うのは、自分の魂を傷つけるようなものじゃないだろうか。もし、適当に選んで罵り合うだけの関係なら、それは罪だとさえ思う。 ゆえに毎日恋人が幸せ
ライターとはなにか。なにを書く人をライターと呼ぶのか。小説を書くのが小説家で、詩を書くのが詩人で、エッセイを書くのがエッセイストで…と考えていけば、ライターの正体も分かるのか。 僕は趣味で物書きをしているが、プロのライターが書く文章にはやはりかなわないと感じる。プロと素人の差は、実際に歴然としている。たとえば、歌を歌えば、その人が素人かプロかはすぐにわかるし、将棋の素人が藤井聡太に勝つこともまずあり得ない。素人がプロに勝とうとするには、相当な努力と才能が必要だ。有名レス
「言葉の限界が世界の限界である」「言葉を使って物事を考える以上、言葉にできないことは考えることができない」 これはウィトゲンシュタインの言葉だ。これを逆に考えると、語彙力を増やせば世界が広がるということになるだろう。優しい言葉を使えば、優しい人間になっていくのかもしれない。 だからといって「明るいことばかり書きなさい」という話ではない。落ち込んでいる時に無理に元気に振る舞うのは、むしろ心を余計に苦しめる。別に何かを強制したいわけではない。ただ、最近自分が「言葉の力」を実
夏が終わった。汗をかかなくなるだけで、こんなにもQOLが上がるものだとは思わなかった。汗をかくと、体がだるくなるし、それがそのままメンタルにも影響する。 今年の夏は特に異常に暑かった。(毎年同じことを言っている気がする..)一度、炎天下でピクニックをしようとしたことがある。しかし、公園に向かう途中で、友達と顔を見合わせて「もう帰ろう」とすぐに意見が一致した。あの太陽の下でピクニックなんて、まさに自殺行為だったと思う。もう少し暑さにやられていたら、無理やりピクニックを続行
アマプラで何か面白いものがないかと探し、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観た。引き込まれる映画だ。野心を持ち夢を追いかける姿に、身につまされる部分も多い。 序盤から、性とドラッグで、「この映画、ヤバいな!もう何もかもぶっ飛んでる」と興奮し始め、その流れでラストまで夢中になっていた。狂気じみたパーティーや派手な音楽、終わりの見えないドラッグ漬けの日々。2時間近くに及ぶジェットコースターのような映画体験は、一気に現実を忘れさせる。 僕自身も、主人公レオナルド・ディ