ぼくの歪んだ恋愛観
恋人に愛情を過剰に注ぎ込んでしまう。過保護というわけではないけれど、単純に異常なほど大切にしすぎる。優しい人間のように見えるものの、やがて歪んだ関係ができあがってしまうかもしれない。
僕は恋人を「自分の半身」と考えていて、互いの人生を分け与え、溶け合うものだと思っている。恋人に対して酷い扱いをする人が理解できない。恋人の悪口を言うのは、自分の魂を傷つけるようなものじゃないだろうか。もし、適当に選んで罵り合うだけの関係なら、それは罪だとさえ思う。
ゆえに毎日恋人が幸せでいるための努力を惜しまない。恋人が喜び、昨日より輝くなら、僕はなんでもしてしまうだろう。子供に対しても同じ気持ちを抱くのかもしれない。
僕は美少女ゲームのような純粋な恋愛に憧れを捨てきれない。たまには愚痴を言ったり喧嘩したりしても、それは恋愛のスパイスかもしれないけれど、そこに打算や現実が入り込むのは嫌だ。恋愛は、麻薬のように脳内物質が飛び出る、貴重な人間の快楽だ。
金や仕事のことは気にしなくていい。家事も喜んで引き受ける。恋人にはただそこにいて、微笑んでいてくれさえすればいい。たまに憂い顔をしていても、それもまた愛おしく見える。
ただ、ひとつだけ約束してほしい。誠実さを欠くことだけはしないでほしい。僕にとって恋人は「自分の半身」だから、もしその半身が他の誰かに思いを寄せるなら、きっと胸が裂けるように痛いだろう。僕以外をかっこいいとも思ってほしくないし、言ってほしくない。それだけは耐えられない。
それさえ守ってくれるなら、僕は誠心誠意尽くす。たとえ僕のことを好きじゃなくても、召使いのように思われても構わない。仕える価値のある、気高い存在であるならば、それだけで僕の心は満たされるのだから。
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