ウルフ・オブ・ウォールストリート
アマプラで何か面白いものがないかと探し、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観た。引き込まれる映画だ。野心を持ち夢を追いかける姿に、身につまされる部分も多い。
序盤から、性とドラッグで、「この映画、ヤバいな!もう何もかもぶっ飛んでる」と興奮し始め、その流れでラストまで夢中になっていた。狂気じみたパーティーや派手な音楽、終わりの見えないドラッグ漬けの日々。2時間近くに及ぶジェットコースターのような映画体験は、一気に現実を忘れさせる。
僕自身も、主人公レオナルド・ディカプリオの圧倒的なカリスマ性にはどうしても目を奪われてしまう。彼の豪快さや大胆不敵な行動が、観る者を魅了せずにはいられないのだ。彼が持つのは、富、女、名誉、そして成功を掴み取る力。しかし、それらすべてが無限に続くわけではない。違法な仕事で一代でウォールストリートを成り上がり、いつしかその欲望は彼を食い潰し、手に入れたものをすべて失うという皮肉な展開へと向かう。
とはいえ、そんな破滅的な彼にもどこか憎めない魅力があるのが不思議だ。彼は決して「いい人」ではないのに、なぜか応援したくなってしまう。そして何よりも、レオナルドがどんなに堕ちても「また這い上がってやる」という野心を失わない姿に、強い情熱を感じてしまう。彼の再起を目指す姿勢には、人生の楽しさと苦しさが詰まっているのだ。
僕なら、あんな状況に追い込まれたら諦めてしまうかもしれない。しかし、彼は何度でも立ち上がる。それがどれだけ無謀であろうと、彼のそのエネルギーがこの映画の一番の魅力だろう。ジョーダンのような人間にしか生きられない人生だが、その激しさを観客に体験させてくれる。それがこの映画の醍醐味だと思う。
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