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new education LittleTree コラム

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私たちは今、新しい時代を迎えています。 その時代を生きる私たちの人生とは頂上ののない成長の山を登るようなもの。   子どもも大人も楽しみながら、外側も内側も成長していく新しい教育…
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子どもを深く観る

子どもを深く観る

先日、私が顧問をしている保育園の職員研修を行いました。
研修のテーマは「最近困ったり、迷ったりしていること」でした。
先生方にいくつか具体的な項目を挙げてもらい、それに沿ってみんなで対話をしていきました。

幼児クラスの先生が「子どもの言葉遣いが悪くて困っている」と話していました。
特定の子の名前が挙がり、他の先生方も「わかる、わかる」というように頷いていました。

なぜその子は乱暴な言葉を発する

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多様性が存在している社会

多様性が存在している社会

先日、あるショッピングモールへ行った時のこと。

2歳くらいの女の子が目の前の通路をタッタッターとまっすぐ走って行くのが見え、“あれ?ひとりかな?”と思っていると、後ろから20代くらいの若いお母さんが、女の子の後を追っていました。
その若いお母さんは何も言わず、ただ追いかけていて、そんなに必死な様子でもなく、ある程度子どもを自由にさせているようなスタンスに見えました。

女の子がまっすぐ走って行っ

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“大きな自分”に触れる体験

“大きな自分”に触れる体験

新型コロナウィルス感染症の出現により、人と人との距離が物理的に離れ、心も離れてしまうのではないかと懸念があります。
その一方では、人の意識がより自然を求めているようにも感じています。

米国土安全保障省の発表では、新型コロナウィルスは太陽光によって不活性化するとあります。
これを知ってか知らずか、巷ではキャンプブームになりました。コロナ禍という緊張感のある社会の中で、自然が人を癒してくれているよう

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意識的にエネルギーを注ぐ

意識的にエネルギーを注ぐ

以前、自然体験のイベントに参加した子どもの中に、挨拶をしても返さない子がいました。「おはよう」と声をかけても、チラッとこちらを見て、また別の方にプイッと向いてふてくされている様子。
どうしたものか・・と思いながら、度々話かけながら気にかけていました。
うんともすんとも言わないその子を振り向かせようと、私は躍起になっているいました。
その“躍起になっている自分の姿”に気づいた時、
「この子はこのまま

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子どもの育つ力を信じている

子どもの育つ力を信じている

新聞に『子どもってわけわからん』という子育て相談コーナーがあります。
ある日の投稿記事に、
「子どもが勉強をしなくて困っている。勉強をしないで困るのは子どもだから、どうにかあの手この手で勉強をさせようと思っているが、なかなか子どもがやる気にならない。集中力・持続力のない我が子に困っている。」といった内容がありました。
記事の全体を読むと、親が何とか子どもに勉強をさせようと、色々な手を使っているけれ

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心・霊性の育み

心・霊性の育み

『ダライ・ラマ14世』というドキュメンタリー映画があります。ダライ・ラマ法王を6年間追いながら、法王の背景や大切にしている想いとチベット仏教についてなどが描かれています。
印象に残っているのは、教育についての場面です。

映画の中で、インタビュアーがチベットの子どもたちに
「勉強は好き?」「どうして勉強をするの?」と、
質問をすると、
「好き」「社会の役に立つ為に勉強は大切」と
目をキラキラさせな

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謙虚な社会へ

謙虚な社会へ

保育士・幼稚園の先生や教員が、保護者に対して非常に気を遣っているという話を聞きます。

例えば、「親も気づかなかった子どもの小さな怪我の報告に、担任から夜電話がかかって来た。」とか「お友だちと喧嘩をして押されてしまいましたという報告が来た、うちは気にしないのに…」とか「お子さんが○○ちゃんに怪我をさせてしまったので〇〇ちゃんの親御さんへ連絡をしていただけないかと言われた。」など・・

保育園では、

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過去を完了する機会

過去を完了する機会

ある日、人間関係(友人・仕事の関係者)で、
以前苦手だと思っていた人達と、今は何のわだかまりもなく過ごすことができていることに気がつきました。
意識をしていなかったけれど、自然とそうなっている自分に驚きました。
ほとんど関係が変わらない人、より関係が近づいた人、逆にあんなに仲が良かったのにいつの間にか遠のいてしまった・・という人もいます。
こういう風に、自分の人間関係と周りの環境が自然に変化してい

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平和のエネルギー

平和のエネルギー

私たちがつくり出したいのは、平和のエネルギーです。

「へいわってすてきだね」という、沖縄に住む6歳の子が書いた詩が元となった絵本があります。6歳の子どもが、「へいわってなんだろうってかんがえてみた」と平和について考えているのです。

「ああ、ぼくはへいわなときにうまれてよかったよ。このへいわがずっとつづいてほしい・・・」

この子は平和ということを肌で感じていることがわかります。真の平和を知って

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新しい自分を創作する機会

新しい自分を創作する機会

少し前ですが、子どもにまつわる専門職セミナーに参加して来ました。現代の子どもの様々な身体的問題を調査・研究しており、その発表がありました。
姿勢が悪い子どものデータ、手指の使い方の調査、食を通じた調査や排便の問題についてのアプローチ例など、どれもなるほど・・と感じる内容のものでした。
そして、この発表を聞き、子どもの育ちには大人のあり方が大きく影響しているのはないかと感じました。

野菜の摂取量の

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頭の中の会話

頭の中の会話

以前、駅でこんな男性を見かけました。
「あぁ、暑い暑い…なんでこんなに蒸し暑いんだ…あぁ、暑い暑い…あぁ(電車は)まだかよ…あぁ、暑い暑い…」
と、ずっとつぶやいているのです。

大きな声ではなく、感情的になっている様子でもありません。
ただ頭の中で呟いている言葉が勝手に口から出て来ている様子でした。

私はその人の様子を見て、思わず「ふふ・・」と笑ってしまいました。
すると、近くにいた人に「なに

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「あるがまま」

「あるがまま」

少しお休みしていたここへの投稿…‥また再開しようと思いますので、みなさん読んでいただけると嬉しいです♪

・・・・・

“ある大物歌手が何度経験しても、大きなステージの前になると緊張する。そんな時は「楽しめ」と自分に言うそうだ。”
というエッセイを読みました。

私も以前、あるプログラムの最終プレゼンの直前で緊張している時、「緊張があるのは当たり前。ただそれをポケットに入れて発表に望んでごらん」と

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それぞれの役割

それぞれの役割

先日、知人の男性から「どうして女の人は色々なことに気づくのか?男にはない、第六感が働いているように感じる」という話をされました。

確かに、女性は周囲の状況を一瞬で察知し、気配りをしたり、異変を感じたりすることが多いようです。

ヒトが地球に生まれた時、男(オス)は狩りをし、家族を養い、女(メス)は子どもと他の仲間を守るという役目があり、そこから“男脳”と“女脳”の違いがあるという話を聞いたことが

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“今”を生きる

“今”を生きる

雨の日というのは、子どもも大人もなぜか落ち着かず、お互いにイライラしている…ということが多いように感じます。

また雨の日に限らず、自分の中にモヤモヤがあり、なかなかそこから抜け出せない…ということがあるのではないでしょうか。

例えば、“上司に言われたことに言い返せなかった”とか、

“友人に言われたことが心に刺さったけれど、何でもない振りをしてしまった”とか

“思いもよらない言葉をパートナー

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