“今”を生きる
雨の日というのは、子どもも大人もなぜか落ち着かず、お互いにイライラしている…ということが多いように感じます。
また雨の日に限らず、自分の中にモヤモヤがあり、なかなかそこから抜け出せない…ということがあるのではないでしょうか。
例えば、“上司に言われたことに言い返せなかった”とか、
“友人に言われたことが心に刺さったけれど、何でもない振りをしてしまった”とか
“思いもよらない言葉をパートナーから言われた”
“子どもにきつい言葉を投げてしまった”など…
きっかけは日常の中でたくさんあります。またきっかけすら見つからず、ただモヤモヤしている時もあるでしょう。
モヤモヤした状態の時というのは、何もかもが上手く回らないように感じ、家族にきつく当たってしまったり、目の前の仕事が手につかず、なかなか進まなかったりと、こんなはずじゃなかった…というようなことが多くなりがちです。
モヤモヤしている状態のほとんどは、過去や自分の考え・感情に捉われている状態です。
過去に言ったこと、言われたこと、
自分の思う通りに行かなかったことや「ああすればよかった…」という考え、
押さえつけた怒りや悲しみ、自分の無力さや誰かのせいだという原因探し…などなど、
こういったことに捉われてしまい、自分の頭の中でグルグル考えている状態です。
こんな時は、目の前に見えるものが灰色っぽく視界は暗く狭くなり、体の倦怠感や無気力さを感じ、生き生きさやパワーもなくなるでしょう。
心の状態が、実際の生活に及ぼす影響は大きいのです。
そんな時は、“今”の自分に目を向けることが、モヤモヤから抜け出す第一歩です。
今、自分は過去のこのことに捉われているなぁ。
今、自分は怒っているなぁ。
今、自分は自分を哀れんでいるんだなぁ。
今、自分は〇〇さんを責めているなぁ。
今、自分はあのことを後悔しているんだなぁ。
と、今の自分を観察し、それを受け入れるのです。
そういう自分が今いる。ただそれだけ。
“変えなければ…”とか“自分はダメだ”という風に、それをいじらないことがポイントです。
そして、イメージの中でそのモヤモヤをポイッと、自分の頭の上の方に投げてしまう…
モヤモヤが出て来たらポイ、出て来たらポイ…としているうちに、2日もすれば、捉われていたことすら消えてしまうでしょう。
モヤモヤを頭の上の方にポイと捨てた後、“今”目の前にあること、起きていることに集中してみてください。
今、目の前にある花や木を見る
今、目の前にいる子どもの姿をそのまま見る
今、やるべきことをただ淡々と取り組む
例えば、淡々と夕食の支度をする、淡々と掃除をするなど…その時に頭の中でモヤモヤをグルグル考えてはダメです。
“今”を体験している自分のままで。
“過去”は“過去”に置き、ただ“今”に自分の意識を向けるだけなのです。
1秒前のことは、すでに過去です。
一瞬、一瞬の、これが“今”です。
子どもは“今”を生きています。
過去のフィルターを通して“今”を見ているのは、私たち大人です。
いつもいつも、“今、この瞬間”を生きていたら、全てのもの・ことが全く新しく、新鮮な世界が現れて来るのではないでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?