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2020年8月の記事一覧

ガチ文系の嫁が教えてくれたコーヒーの旨味成分

イントロダクション夏の旅行が終わって会社に戻る前の数日間、暇を持て余した自分は大好きなコーヒーについて考えていた。学生時代からずっと、毎朝必ず一杯のコーヒーを飲んでいる。しかしそれはモーニングルーティーンのようなもので、特別なこだわりは無かった。スーパーでちょっと高めの豆を買い、毎朝何も考えることはなくコーヒーを落とす。今日淹れたコーヒーはちょっと苦いとか、酸味が強いとか、その程度は考えるけれど普段はそれで終わりだ。 コーヒーの美味しさを追求していったら、どうなるだろう。暇

ある中学生の初恋。【夕暮れの片野君】

【はじめに】 この物語は、筆者が実際に体験し、脳に強く焼き付けている映像を文章に書き出したものです。 その時の強い思いと共に残していたので、ところどころ美化があったり事実と異なることがあるかもしれませんが、基本的にはノンフィクションです。 こんな中学生実在したのか?!とツッコミながら書きましたが本当の話です。 すこし長いですが、もう結婚して子供も2人産んだわたしが、ずっと大事にとっておいた思い出の話をします。​ 2020.8.25 追記:公開から2日の間に、たくさん

日常を3日間タイムループさせたら、74歳に娘ができた

先日、私は神楽坂でタイムループした。 タイムループっていうのは、「物語の中で、登場人物が同じ期間を何度も繰り返す」というもの。これに憧れていた私は、自分の手でちょっとだけ、ループさせてみた。妄想でもSF小説でもない。至って日常的な一日を、3回繰り返した。 そうしたら、とある74歳の女性に娘ができた。 ひとりじゃない。ふたりもできた。 何を言っているのかわからないと思うので、その3日間にしたこと、起きたことを、順を追って書いてみます。 ・ ・ ・ 8月のある日。 大切

お互い、さようなら。

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ウリセン編67 あたいと、ゲイ風俗で働きながら大学に進学した時の話

18歳の時、あたいはもう寸前まで迫っていた高校の卒業式を待たずに家を飛び出して、都市部のゲイ風俗に入店していた。 はじめは自分の住みかも無かったので、ゲイ風俗の寮に寝泊まりしていた。 寮と言っても、営業中(13時から深夜まで)はプレイルームとして使用している部屋だったので、ベッドは男くさいし、窓もなく換気の悪い室内は鬱屈としているもので。 「こんなとこにおったら気持ちが参るし、はやく寮を出て一人暮らししなきゃな〜〜」と思っていると、右も左も分からない世間知らずな新人のあ

文房具屋のおじいさん

2015年の春のこと。 わたしはまだ青木杏樹ではなく、ただ趣味で小説を書いている人でした。毎日毎日、400字詰め原稿用紙を20枚ワンセットを消費しては、文房具屋に買いに行きました。帰宅するとまた明け方まで20枚消費し、日が高くなる頃には買い足しに行く日々が続きました。 小説とは応募するもの、小説とは他人に読んでもらうもの、という考えがわたしにはありませんでした。 わたしの中には小さな世界がごまんとあり、その世界で生きている人たちはたえず呼吸をしていて、畑を耕し、水を飲み

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二重線の、その下に見つけたもの。

模写  僕には好きな言葉を書き留める専用のノートがある。柔らかくて優しい触り心地で、湯葉のような書き味の黒いリングノートだ。僕が今までに触れてきた言葉が沢山詰まっている。 映画のセリフ 好きな本の一文 ほぼ日手帳の下にある引用 気に入った誰かのツイート 心に刺さったnoteの一節 好きな歌詞  文字通り「一言一句そのまま」書き写してある。僕には圧倒的に言葉が足りないから、お手本を模写をするのだ。この試みを始めてかなり経つのだが、模写をする中で気づいたことがある。

勇気ある自殺者たちへ

自殺するには勇気がいる。 そう思う。 小学生だったある日、夕飯で流れた飛び降り自殺をした女子中学生のニュースに、直感的に助けなきゃと思った。そのときは自分自身も辛かったけど、明日まで生き抜けばきっと何かが変わる。未来は晴れると思ってた。 でも今は、 電車に向ってホームを蹴るのだとか、デパートの屋上からみんなの前で落下していくのだとか、ああなんて勇気のある人達なんだとずっと思っている。 頭の中で何度も死んだ。最初は小学校中学年。マンションから下に落ちることを考えた。お

誰にも見せない文章を書く人を、わたしは信頼してしまう。

すべてが開かれた人間なんていない。どれだけ曖昧でも、自他の境界はどこかに引かれている。そして、閉ざされた側のさらに奥に、その人の人格があると思っている。 「日記をつけよう」と思いたったのは5年前だった。絶対誰にも見せず、時が来たら燃えるゴミの日に出そうと決めた。 情けない心の内、ぐちゃぐちゃな感情、家族への嫌悪、浮かれた恋心、親友への妬み、理由も分からない激情…抱え込んでいたら爆発してしまいそうなものたち。 彼らに居場所を作ろうと思ったのが最初だった。居場所を作って、自

「しにたい」という気持ちについて

「しにたい」と思うのは、いけないこと? 「しにたい」と思うひとは、弱いひと? 私は、「しにたい」と思ったことがない。 …なんて言うと、どれだけ恵まれた人生歩んできたんだよ、ふざけんなよと思う人もいるかもしれない。 でも、ちょっと待ってほしい。 「しにたい」と思ったことがない=何も辛いことがない ではないと思うし、 「しにたい」と思ったかどうかで、その「辛いこと」の大小や優劣ははかれないと思うんです。 私が、私の今までの人生でいちばんしんどかった時期を選ぶなら、間違い

noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

記事タイトル。 そいつは、今日もどこかで誰かを悩ませている。 一ヶ月かけて綴った渾身の10,000文字も、記事タイトルがイマイチだとあっけなくタイムラインの底なし沼に沈んでしまう。記事タイトルが優れていればスキ数やビュー数が大きく伸びることもある。すべてのnoteは記事タイトルに命運を握られていると言っても過言ではないだろう(敢えて大袈裟に言う)。 noteは、会員登録者者数500万人(2022年4月時点)。これは2021年に比べて30%も増えている計算だ。日本人の約4%

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「真面目が一番」の時代はいつ終わったんだろう

「あなたが人生で経験した一番の修羅場はなんですか」 この言葉は、私が実際に就活生だったときに面接官に投げかけられた質問そのままである。 エンタメや広告系の就活において、こういった突飛な質問はかなり多かった。まあわたしは、結局全然違う職についたわけであるが、友人の1人、今年就活生であるCちゃんから寄せられた悩みは「真面目に生きていて何が悪い」というものだった。 ーー修羅場なんて、今までなかったよ。 そう泣きながら話すCちゃんは、1年間海外留学に行っていたため、私含む大学

【恋の魔法】なんてよく言うけど、魔法がかかってしまった人にはよくわかる。何気ない言葉や紙くずだとしても、好きな人から貰うだけで、それはどんな宝石よりも輝きだす。いずれは解けてしまう魔法かもしれないけれど、今はまだ魔法にかかったままの私でいたい。優しい魔法使いのあなたが大好きです。

粘りっこく。

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