勇気ある自殺者たちへ
自殺するには勇気がいる。
そう思う。
小学生だったある日、夕飯で流れた飛び降り自殺をした女子中学生のニュースに、直感的に助けなきゃと思った。そのときは自分自身も辛かったけど、明日まで生き抜けばきっと何かが変わる。未来は晴れると思ってた。
でも今は、
電車に向ってホームを蹴るのだとか、デパートの屋上からみんなの前で落下していくのだとか、ああなんて勇気のある人達なんだとずっと思っている。
頭の中で何度も死んだ。最初は小学校中学年。マンションから下に落ちることを考えた。お風呂場で手首を切る想像をした。走る電車の真正面に行きたくなった。道路で飛び出したくなった。マンションに引っ越す度、飛び降りる自分を想像せずにはいられなかった。
本当は、もうずっと死にたがっているのに、一歩が踏み出せない。
今朝も、目が覚めてからすぐ起きられない。三年前はもっときっちりしていたのに。毎日掃除をしていたし、朝型だった私は朝食までの時間で勉強していた。
でも今は違う。
朝目が覚めてから一時間は起き上がれない。ずっと無気力のまま。
鬱かもしてないと思ったけど、友人たちに相談できない。だって迷惑だと思うから。人の鬱々としたことなんて誰だって暗い気持ちになるよね。それに結局、当人でしか解決できないことだから。
一番の親友に相談したときも「鬱の人は自分から鬱って言わないから鬱じゃない」と言われてしまった。どうして。
一番相談したくないけど、親に「鬱かもって」言ってみた。そしたら
「鬱とか許さないからね」
と言われてしまった。
どうして。
うつとかゆるさない、って、どういうこと。
誰だって、なりたくて鬱になってるわけじゃない。本当なら、こんなの早く抜け出したい。どうして泣きながらこのnoteを書いてるのか全然分かんないよ。
冒頭にも書いたけど、電車に向ってホームを蹴るのだとか、デパートの屋上からみんなの前で落下していくのだとか、ああなんて勇気のある人達なんだとずっと思っている。
なんて最低な。
小学生だったあの日、夕飯で流れた飛び降り自殺をした女子中学生のニュースに、直感的に助けなきゃと思った。だから、悩んでいたり、苦しんでいる人を助けたいと思った。本に救われた過去だったから、人の心のよりどころになるような本を書いて、一瞬でも現実を忘れてもらえたらいい。自分を捨てる勇気なんて持ってほしくない。
そう思っていたのに
結局、今、自分自身が一番消えたいと思ってる。
でも、昔、生きると決めたから、小学生の私と約束してしまったから、親友だった人の横でひっそり、「生きよう」といつも思っていたから、いじめなどで息ができずに苦しむ人たちを助けたいと思っている。
本当はもう明日なんていらないと思っているのに、そう言う理由で今日も自分を捨てた一歩を踏み出せずにいる。