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個別最適な学びについて考える(71)ー北尾倫彦(1997)学習意欲の育て方A〜Z: 生きる力を支えるーから

お疲れ様です.
本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
なるべく時間を見つけて進めるようにしています.
やはり毎日は難しい面もありますが,少しずつ記事を書いて2日に一回は書けるようにしていきたいと思います.
もしも興味をおった本があれば読んでみてくださいね!

本日は,「北尾倫彦(1997)学習意欲の育て方A〜Z: 生きる力を支える.図書文化,東京」です.早速読んでいきましょう!

授業の構成要素について
 授業形態は多様な授業構成要紫の選択・組合せととらえることができる。授業構成要素とそのサブ要素として次のようなものがあげられる。
1. 授業目標一知識・理解・技能中心か、興味・関心・意欲や問題解決力・表現力などが中心か,全員共通な目標か,個別的な目標か。
2. 学習内容一教科書準拠・単一教科内の内容か、教科書・単一教科を越えた内容か。
3. 学習活動一座学中心の活動か、体験的な活動か。
4. 学習展開一教師主導の固定的な展開か,子どもの興味・関心等を重視した柔軟な展
開か。
5. 学習組織ー学級単位か、同学年単位・異学年単位あるいは校種を越えた単位(幼小や小中など)か。
6. 学習形態一一斉か、小集団や個別か。
7. 教授組織ー担任教師か,他学級・他学
年・他教科の教師、学外のボランティアや専門家などもか。
8. 教授形態一教師一人か、ティーム・ティーチングもか。
9. 学習場所一教室内のみか、他の教室、校舎外、学校外の公園や公共施設、博物館・図書館もか。
10. 教材・メディアー教科書や資料集中心か,視聴覚教材・メディア、パソコンやインターネットもか。
11. 学習評価一教師による評価中心か、子どもによる評価もか、ペーパーテスト中心か作品評価や自己評価・相互評価もか。
 これらの要素をどのように選択,組み合わせることによって、子どもの主体的な学習を保障できるのか。各サブ要素の決定権をどこまで子どもに委ねることができるかがポイントである。

北尾倫彦(1997)学習意欲の育て方A〜Z: 生きる力を支える.図書文化,東京

どこからなら子どもたちに委ねることができるだろうか。
全てを委ねる必要はないと思いますが、委ねやすいポイントはたくさんあると考えます。
評価など、現在は振り返りも子どもたち自身で書くことが多くなっているので、委ねているものも増えているのではないかと考えます。
どちらにせよ、主体性や個別最適な学びのことを考えるには、この要素を誰だけ任せられるかが鍵になることは間違いないのかなと思います。

授業構成 3つのポイント
 私どもが授業を失敗するときは、たいてい子どもの実態をとらえそこなったときである。3年間も担任していたのに、能力の実態をとらえそこない,2時間分の指導案(公開研究会の2日分)を1時間でやってしまい。青くなったことがある。
 これなど、うれしい悲鳴だからまあいいが、教材がむずかしすぎて、にっちもさっちもいかなくなったときは悲劇である。
 授業構成、つまり、授業づくりのポイントは、
1. こんな子どもの実態だから
2. こんな教材を選定し
3. こんな指導をするのだということを明確にすることである。

 「意欲を引き出す」ための授業づくりは、とくに、「子どもの実態」をしっかり把握することが大切になってくる。
 「子どもの実態」に応じて、「この教材で勝負する」というように、意欲の引き出せる教材を選定したり、開発したりする必要がある。①と②がうまくいけば、③の指導法は自然に決まってくる。

北尾倫彦(1997)学習意欲の育て方A〜Z: 生きる力を支える.図書文化,東京

これは、有田和正先生が書いていた内容です。
この本自体、いろんな人が関わっていますので、とても勉強になります。
また、教師の授業設計の視点からも書かれているので、視点はより授業をデザインする教師側の視点になってきています。

当然、教師が授業は設計していくわけですから、子どもに任せきりも良くないということです。やはり、実態が関わってくるので、その点は考慮して授業の設計をしていかないとズレていってしまうというわけです。
頭の中に入れておきましょう!

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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