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個別最適な学びについて考える(92)ー奈須正裕(2017)「資質・能力」と学びのメカニズムーから

お疲れ様です.本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
さあ、もう少しで100記事ですね。頑張ります!
気づいたら90記事なので,100も案外サッと終わってしまうのかもしれませんね。

もう少しでnoteを始めてからも1年になります。
度々しか記事は書けていませんが,それでも1年のアウトプットはここにあったと思います。ありがとうございます。

本日は「奈須正裕(2017)「資質・能力」と学びのメカニズム.東洋館出版,東京」です。では,早速読んでいきましょう!

 実際、マシュマロ・テストでおやつを先延ばしにできた子供たちは、様々な戦略を用いていました。手で顔を覆っておやつを見ないようにする、歌を歌って気を紛らわせる、自分の部屋にあるおもちゃのことを思い浮かべるなどが代表的なものですが、「待っていればクッキーが二個」とつぶやいては、何のために我慢しているのかを自分に再確認する子もいました。また、「このおやつが本物じゃなくて、写真だって考えてもいいですよ。額縁に入れちゃうんです」といったヒントを与えると、我慢できる時間が格段に長くなります。
 つまり、自制心とか意志力というと、特に日本人はただただ根性や気合でがんばると考えがちですが、そうではありません。自制心や意志力のかなりの部分は、スキルや方略なのです。したがって、言葉を用いて論理的に、その考え方や具体的な手続きを教えることは可能です。ダイエットや禁煙をしようと意志を固めてもすぐに挫折するのは、意志が薄弱だからではありません。意志を実際の行為に結び付けるスキルなり戦略が身に付いていない、あるいは適切に発動できていないことが主な原因だと考えるわけです。

奈須正裕(2017)「資質・能力」と学びのメカニズム.東洋館出版,東京

このマシュマロテストですが,一個のおやつはいつでも食べてよく,20分待てば二個のおやつをもらえるというものです。
研究者がもどってくるまでに食べたり,席を離れたりしなければ2つもらえます。

この研究が何かというと、非認知能力に関わってくるということです。

自制心や意志力の大部分はスキルや方略と書かれているように,我慢する力だけではありません。
それを我慢できるような方略をいかにもっているかです。

個別最適な学びの環境でも同じようなことがあると思います。がむしゃらに頑張ってもできない時があり,そんな時にいろんな方略で試せる,また,いろんな角度から考えられる力が必要になりそうです。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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nanjolno
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