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個別最適な学びについて考える(118)ー有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」7「教材開発ノウハウ」ーから

おはようございます。
少し風邪気味になってしまいました。
気をつけていても、体温調節が上手くいかず、身体を壊してしまいがちです。
早めに薬を飲んで対応すればすぐ治ると思うので、気をつけるようにします。
こまめに手洗いうがいもして、予防していこうと思います。

本日は「有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」7「教材開発ノウハウ」.明治図書,東京」です。では,早速読んでいきましょう!

1授業をたのしくするために
授業を一〇倍たのしくする方法があるだろうか。
ある!
第一に、教師が教材に取り組み、それをどれだけ自分のものにできるか。
第二に、その教材を、子どもの興味関心や発達段階に、どれだけマッチしたものにできるか。
第三に、その教材の提示のしかたや追究のさせ方が、どれだけユニークか。
教師が教材を自分のものにするのは、そこに驚きや感動があり、おもしろいと思うからである。その教材に魅力を感じているからである。誰でも「おもしろければ追究する」のである。
しかし、それが子どもの実態を意識したものでない限り、授業はたのしくならない。どこまでも、子どもの興味関心や、能力の実態をふまえたものでなければならない。
そして、何となく子どもに提示するのではなく、子どもが目を輝かせるような提示のしかたを工夫する。
この三つの条件が満たされたとき、子どもは授業をたのしみ、本気で取り組む。つまり、子どもも教師も「授業が一〇倍たのしくなる」のである。
この条件を多くの教師が満たせるようにするため、「教材開発ツーウェイ」という雑誌を創刊した。
この雑誌や本書で、次のようなことを明らかにしていこうとしている。
①授業をやってみたくなるおもしろいネタをたくさん集め、毎月満載する(授業意欲を誘うネタを満載)。
② 子どもの実態にマッチした、新しいネタ開発のノウハウを明らかにし、ネタ開発を通して教師の力量を高める(ネ夕開発法を満載)。
③授業のネタをどのように使えば効果的であるかを明らかにする(指導法の究明)。
④ ネタ開発を通してネタ開発の理論を構築し、ネタの構造を明らかにしてやいく(ネタ理論の構築)。

有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」7「教材開発ノウハウ」.明治図書,東京

ここでは真似をすることだけでなく、学級の実態や発達段階も書かれています。
最初は真似て取り組んでみて、何かフィットしないなと思ったら原因はそこにあるのかもしれません。
また、普段見せる一枚の写真でもどうやって楽しくさせるのか、追究させていくのか、提示の仕方も重要性があります。
見た目は面白そうでも、中身が追究したい様子になっていなければ調べたい意欲も湧きません。
そのため、最後にどのような姿をイメージして取り組んでいくかを教師は考え、ここではこのように興味をひこうと単元全体から考える必要があるのではないでしょうか。

加えて、子供たちの興味関心、学習の個性化のような部分はみとりつつ、進めていけると個別最適な学びにつながるのかなと考えます。
言うのは簡単ですが、取り組むのは難しいとも思っているところです。笑

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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nanjolno
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