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しじま@人生を変えた一冊

この本に出会っていなければ、動く瞑想(洗髄経)を教える仕事につくこともなかっただろう。27、8の時に出会ってから30年以上に渡って彼の境地を追いかけている。
その境地とは「しじま」
彼の言葉を借りると「絶対のしじま(静寂)」です。彼は、その境地に至り、日々その境地に浸り続けることで、当時の不治の病が治っていくのだ。医者に見放されて死ぬのを待つことしか無かった状況なのに、そんな事があるんだと当時の私は思った。それに比べたら私が感じているストレスなんて屁でもない。是非、その境地を探究してみようと思いいたったわけです。
その本は、中村天風口述書「成功の実現」(その他3冊)です。彼の口述書は、当時の講談をそのまま文字起こししたものであり、癖がある文章になっていて、読む人にとっては好き嫌いがはっきりする本です。
当時から中村天風の養生法を第三者が解説した本はたくさんあり、天風会という団体もありましたが、私はその口述書にこだわりました。直接彼の言葉を、私の修練の道標にしたかったからです。
数年前から日本にマインドフルネス瞑想が入って来て、ひと頃はスポークラブのプログラムにも取り入れられるほどブームになりかけた。しかし、ヨーガと違って動きが無いので、なかなかエンターテイメント化がし難いのであろう、スポーツクラブのマインドフルネスクラスはすぐに廃れていった。しかし、瞑想は中村天風さんがそうであったように、切羽詰まった人にはとても有効です。
マインドフルネス瞑想で広告塔のように扱われた節があるスティーブ・ジョブズは、マインドフルネスなどしていないであろうと思います。彼もまた崖っぷちに追い込まれた時に、一人の日本人の禅僧と出会って、どん底の中ただ座ったのだ。
商業主義では瞑想であれ禅であれ、すぐにエンターテインメント化を目論む。エンターテインメントな瞑想は、その場限りの至福感で終わりやすいが、本当の体現者に出会えて、自分でこつこつ身につけられれば、ストレスに対して、こんなに心強いものはないのだ。

彼の口述書は、対人間ストレスに対してどうあるべきかを伝えている。
たどり着くべき境地は「しじま(静寂)」
どこから探求を始めても良い。
ヨーガ、禅、気功、武道、弓道、合気道、空手などなど自分の好きな道を歩いて「しじま(静寂)」を目指してみませんか?

#人生を変えた一冊

#瞑想

#マインドフルネス


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