桐灰はる

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最近の記事

社会人になってから

 社会人をやっていると日々心が摩耗するような気がする。直属の先輩に2、3年も経ったらいくら○○ちゃんでも性格荒んでくると思うよ、と冗談ぽく言われたけれども、正直もともと荒んでいますと言いたいのをこらえて曖昧に笑って終わりにしてしまった。  他部署のくせに無駄に絡んでくる勘違いおじさんは、いったいいつ会社を辞めるんでしょうか。昔部下にしたセクハラ発言を自慢話みたいに語ってくるのはどういう意図なんでしょうか。自分に好意があると信じて疑わない自信はどこからくるのでしょうか。それで

    • コウノドリを観た話

       先日MIU404を観てから、わたしの中のドラマ熱がアツい。短編集と同じで「1話ごとに物語が切れるから没入できなくて飽きる」「ハマったとしても1話見逃すともうどうでも良くなる」という理由で長らくドラマ視聴を避けていたわたしであったが、この時代「アマプラでイッキ見」ができるためもはや後者は解決したと言って良い。ただ前者に関しては、完全に作品の魅力でしか突破できない壁である。その高く分厚い壁をMIU404は見事にぶち抜き、そしてわたしを綾野剛と星野源沼に引きずり込んでしまった。

      • 黒歴史大公開

         こんにちは。最近ハイペースで書けていて、とても良い気分です。社会人になってからというもの、ビジネス用語やら堅苦しい敬語やら定型文ばかりを使っているので、こうやって自分の内面から出る言葉や表現で文章を紡ぐ作業は結構大事なんじゃないかと思うようになりました。これからもこつこつ細々と続けていきたい所存です。継続は力なりと言いますし。今でこそこういった日記のようなエッセイ調のものばかり生み出しておりますが、遠い昔は小説も書いていたことがあるんです。  大学生の時、20人くらいの

        • 恋人の話

           わたしは頭の中で文章をしゃべりながら生きています。というか描写する癖があるらしく、集中しなくてはならない場面でもふっと別の思考が入ってきてトリップしてしまうタイプです。 たとえば、 ・二人で向かい合わせでお酒を飲んでいる ・鰤がひと切れ残っている ・話が盛り上がっている っていう場面だとしたら(このレベルなら箇条書きしようと思えばできるのですが)、わたしの普段の思考だとぜんぶがひとつに繋がってしまって ……みたいなことになっちゃうんですね。脚色癖があるのかもしれません

        社会人になってから

          MIU404を観た話

           ものすごく久しぶりにnoteを開きました。ここ最近忙しくて、何か素敵なものを摂取しても自分の言葉でアウトプットする気力と体力がこれっぽっちもなかったせいです。  そんな中やる気が出てきたのは、先日1年ぶりに会った母の姉に、表現力を褒められてほいほい調子に乗ってしまったからです。 そうです、わたし実にちょろいんです。  さて、前置きはこれくらいにして、タイトルについて語っていきたいと思います。最近ラストマイルが公開されたことで、同じ世界線で制作された「MIU404」と

          MIU404を観た話

          読書ってやっぱり

          最近になってようやく、読書が楽しいと思う自分が帰ってきて嬉しい。 果敢にも出版就活に挑み、まぁ予想通り才能もセンスも個性もないわたしは惨敗だった。惜しいところまで行ったものもありはしたけれど、どこまで進んでも結局落ちるならどこで落ちても一緒で無意味である。 こうしたエンタメ系の企業を受けていると、とにかくイレギュラーな質問ばかりが飛んでくる。 開口一番 「今日の気分は何色?理由も教えて」 なんてまだまだ序の口。 「これから流行ると思うものを教えてくれる?」 「何か私

          読書ってやっぱり

          ベタな恋愛ものが書きたくて

          1 「イズミさんは……」 「ううん、ワイズミ。和泉って書いてイズミさんが多いみたいだけど、わたしのはそのまんまワイズミって読むの。和泉桜。よろしくね」 そう言って彼女は笑った。 僕の大学にはクラスなんてものはあってないようなもので、だから講義ごとに全然知らない人たちと顔を合わせることになるのだが、いつもは先生が一方的に話をするだけだから学生間の交流は皆無に等しかった。ところがなんの気まぐれか、今日は数人で協力して行う小課題が出され、たまたま席が近かった者どうしで組むことにな

          ベタな恋愛ものが書きたくて

          1 バイト帰り、いつもの夜道を歩く。僕の住む町はもともと何もないところではあったが、この通りは人や店といった活気が時の流れによって丸ごと連れ去られてしまったような、そういう名残だけを強烈に主張していた。そのせいで、この道は何もないというよりも寂れているという表現の方が的確で、そして不気味だった。かろうじて生き残った街灯でさえ、まばらな明滅ですぐそこに迫った寿命を訴えかけているが、こんな冴えない町の冴えない道を照らす灯りをいったい誰が交換しに来るというのだろう、と疲れた頭で投

          なにか

          開いたままのバスの窓から風が入ってきてわたしの髪の毛をくしゃくしゃにさらっていってプールの後みたいな気だるさに襲われて全部投げ出したくて

          犬の話

          はるです。なんだか最近ものすごい早いペースでnoteを書いています。久しぶりの投稿なのに、読んでくださる方がいることにびっくりです。別に誰の目にも留まらなくても構わないと思いながら、ろくな推敲もせず、ただただ自分の頭と胸の中身の整理をしたくて画面をぽちぽちしているので、ありがたいことだなと感じています。 最近、口調が定まりません。いろんな話し方をしたくなります。“わたし”も使いたいし“ぼく”も使いたいんです。それから、時々自分の声がわからなくなります。あ、今おかしいなとか思

          宛先不明の手紙

          久しぶりだね。元気にしてるかな。少し会えない間にお話したいことがたくさん貯まって、いても立ってもいられずペンを執ったけど、いざ何もない罫線を目の前にすると、いったい何を書くつもりで引き出しの奥底から便箋を探し当てたのか、途端にぼんやりとして掴みどころが無くなってしまって、こうしてつらつらと言い訳じみた文言を連ねています。 本当は今すぐにでも飛んでいってハグでもなんでもして(いつも一方的だけど)、なんでもいい、ただ何かを話せれば、いや話せなくても、おいしいごはんを食べたり何か

          宛先不明の手紙

          食べる話

          大変お久しぶりです、はるです。パンが好きです!とは、もううるさいくらいにいろんなところで主張していますが、わたしはそもそも食べることそのものが大好きです。恥ずかしながら小さい頃から食い意地が張っていまして、周りがびっくりするくらいもりもり食べる子どもでした。見事にそのまんま成長し、今も美味しいものには目がない立派な食いしんぼうです。 しかしこれでも女子大学生、一応体型が気になる年頃ですから、本当のことを言うと少食の人がとてもとても羨ましいです。ご飯をご一緒させてもらうとき

          パン屋さんの話

          Twitterとかインスタを見てくださっている人ならもしかしたら知ってくれているんじゃないかなぁと思っているんですけど、わたしはパン屋さんが大大大好きです。ついこの間も、「はるさんと言ったらパンのイメージ」なんて言われたばかりです。(ちょっと嬉しかった。) どうしてこんなに好きなんだか自分でもさっぱりですが、とにかく好きです。以前から好きでしたけれども、高校生の頃のわたしはここまでパンパン騒いでいなかったはずなので、どうして突然……?と不思議でした。でも考えてみたらふっと思

          パン屋さんの話

          はじめまして

          何から書いていけばいいのかさっぱりわからないくせに、なんとなくnote、はじめてしまいました。 最近行ったパン屋さんのこと、気になるカフェのこと、大好きな映画のこと、何度も読み返す小説、それから耳に馴染んだ音楽のこと。自分の好きなこととかお気に入りをお話してみたい。それと、嫌いなことや不安なことも。人間関係だったり病気のことだったり、いつもTwitterではあんまり言わないように、吐き出さないようにしていたちょっとマイナスなことも書いてみたかったんです。 いくら鮮明に頭に

          はじめまして