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犬の話

はるです。なんだか最近ものすごい早いペースでnoteを書いています。久しぶりの投稿なのに、読んでくださる方がいることにびっくりです。別に誰の目にも留まらなくても構わないと思いながら、ろくな推敲もせず、ただただ自分の頭と胸の中身の整理をしたくて画面をぽちぽちしているので、ありがたいことだなと感じています。

最近、口調が定まりません。いろんな話し方をしたくなります。“わたし”も使いたいし“ぼく”も使いたいんです。それから、時々自分の声がわからなくなります。あ、今おかしいなとか思うんですけど、だんだん普通の声ってなんだろうって自分でもわからなくなってきて、日々ちょっとずつ違うようなそうでもないような声を発して過ごしています。

前置きが長すぎました、今回は犬の話、です。わたしのうちには1匹のトイプードルがいます。男の子、名前はナッツです。いや、なっつかな、まぁどっちでもいいんです彼はなんでも似合うし、名前を呼ぶ機会はあるけど書く機会ってあんまりないから。トイプーにしてはでっかく育ちすぎてしまって、抱っこも本当に一苦労ですが、とにかくかわいいんです。いつも部屋の隅っこで、くーくーと鼻息を立てて眠っている、茶色い毛玉みたいな、愛すべき存在です。今もわたしの斜め前の床に大きい体をぐでーんと投げ出して寛いでいるんですが、呼吸に合わせて微かに膨らんだりしぼんだりするおなかを見ていたら、誰かに彼の話をしたくなったので、こうして穏やかな気持ちでひとり書いています。

つい先日、12歳になりました。犬は人間の7倍のスピードで歳をとると聞いたことがありますが、その計算でいくと84歳だからもうおじいちゃんですね。とは言っても、元気にお散歩も行きますし、ごはんももりもり食べます(わたしに似た?)。ときにはいたずらをして、困っている人間たちを得意げに眺めていたりもします。まだまだ現役のガキンチョです。かわいいかわいい弟です。

彼はわたしが小学何年生だったかな、たしか6年生だったと思うんですけど、できたばかりのペットショップからうちにやってきました。どの子をお迎えするかについては、最初から母がどうしてもトイプーがいいと譲らなくて、わたしの「コーギーがかわいい!」なんて発言は耳にも入らず。だけどなんだかんだ言ってわたしも、わんこはどの子でもかわいいし一緒に暮らせるだけで嬉しかったので、結局トイプーに決まって、それで家族でお店に見に行って。そこで母が一目惚れ(?)して、この子って即決したのがナッツです。未だに鮮明に思い出せるんですけど、こじんまりとしたひとつのお部屋に、茶色くてちっちゃい毛玉くんたちが4匹、飛んだり跳ねたりしてわちゃわちゃ遊んでたんです。実は4兄弟で。そのうちの1匹を、母が選んだんです。

ナッツにはそのときから特徴があります。お鼻が茶色いんです。正確には茶色のお鼻に、黒のぶち模様みたいになってて。本当はみんな黒一色なんです。だから多分珍しいんだと思うんですけど。大人になったら全部黒くなるよーってお店の人仰ったんですよ、だけど変わらないまま成長しました。かわいいトレードマークです。お姉ちゃんそのお鼻とても好き。

その日から、ずーっとうちで一緒に過ごしてくれている彼ですが、さっきもお話したようにもうだいぶおじいちゃんです。いつかお別れしなければならないときが来るんだな、と考えてしまうことがあります。わたしに寄りかかって毛づくろいしているのを見たとき、穏やかな寝息を聞いているとき、ふっといつか来るその日を想像してしまって、とてもとても寂しいです。そんな夢を見て泣きながら飛び起きたこともあります。己の半身のような、いやそれよりもずっとずっと大事な小さい命です。

トイプーはよく漫画にされている気がします。わたしも好きでいくつか読ませていただいていましたが、そこに登場するわんこさんたちもこの世界をさよならする日が来たようでした。作者さんの投稿で知りました。

彼には元気で長生きして欲しい。それは動物と暮らしているすべての人の願いだろうと思います。わたしの寿命をあげられたらいいのに、って何回思ったかわかりません。

あっ。今彼が廊下を歩く爪の音が聞こえてハッとしました。いつのまにか半泣きで書いていました。感傷的になりすぎも良くないですね、だってまだ彼は生きていてくれているので。わたしはまだまだ彼と一緒にいるつもりです。いたずらはよして欲しいけど、それが元気でいてくれている証拠ならどんどんやれ〜って思います。

結局なにをお話したかったのか、自分でもどこに帰結させたらいいのかよくわかんないまま終わろうとしていますが、とにかくわたしは毛むくじゃらの茶色い弟が大好きです。長生きしてね。

頭にしか毛がなくて白い(日焼けしたけど)お姉ちゃんより。

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