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欲は生きる力 うつについて

欲は生きる力 うつについて

うつは一面として自分の欲求、平易に言えば感情面がおざなりにされたことによって起きるとも言われます。私個人の体験ではありますが、明らかに自分の「生きたい」「生きて喜びを感じたい」「好きなものを大事にしたい」そのような心が封印される体験がありました。

近年高度経済成長を経てから、物質の豊穣によってそれまでは皆「生きるために」働いていたのが、最近は「生きていけるようになってしまった」ため、実存的な、つ

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うつの記録

うつの記録

彼女の誕生日、お祝いしてもらったらお返しする。

私が知りたいのは、親子間の因果関係だ。

私は笑わない。私は笑わない。なぜなら父が笑わないから。

私の父はいつも不満そうな顔だった。

父は嘲笑する。

1人の子供、とびきりのモンスターということ。

私の死ねという想いは変わらないぞ。

私がどこまでもすごいのは、私の父がどこまでも不満足だったからだ。

個人の遺産を子どもに背負わすな。

私が

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うつの記録②

うつの記録②

精神の開発は難中の難。

エリクソンの至福。

エリクソンを知れて、よかった。

夢と期待を膨らませて、大学生活に種子を贈る。

大丈夫だ、君は大丈夫だ、夢と希望を獲得できる。

私生活返上で生きてきた。

私はホワイトニングもしたいし、将来白髪のおじいちゃんになるためにリーブ21もしたい。

私は親の何かによって一時しのぎできたからといって、親のした罪を軽くはしない。物事の因果律は厳しく見極めな

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うつの記録③

君が後継を育てれないのは異熟因でも異熟果でもない。

君が後継に育てられながらもそれでさえ後継から恵みを受けたり、真理を教えられるのは異熟因であり異熟果である。(仮)

我々は欲の塊。その欲の塊で修行者になる。

普通に日々を楽しめる日が来た、それにおまけで才能もついてくる、こんなことあるか。

そんなすぐには人にはつくれないものを売れ。

指摘は過去の自分を受け入れられていないところから出る

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うつ遍歴

うつ遍歴

今では過去を昇華できたので、その時の気持ちを言語化することができます。

13歳の頃から一種の燃え尽き症候群のようになっていました。

部活にも勉強にも精を出すが、精を出せば出すほど心がすり減り、

その時の心境を表すのならば、「何か違う感」「強烈な疎外感」を感じていました。それがのちに生きづらさと言われるものだということに気づくのには、実に9年かかりました。

全日の高校に進学しましたが、中学ま

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【解説】彼のつきない感謝の因は、究極的なニヒリズム。

【解説】彼のつきない感謝の因は、究極的なニヒリズム。

こんばんは。最近トマトが何故か食べたくないAoyです。トマト、嫌いじゃなかったんですが、何故か今になってあの俗に言うグチュグチュ感?グズグズ感?水々しさがうけつけません。身体が食べたくないというので、食べないようにしています。

うつ病のことを圧倒的困難・圧倒的苦渋と言っています。

希死念慮相当の悩みを抱えたことがある人には分かってもらえるかと思うのですが、

私は個人的に希死念慮は【耐えられな

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【うつ】大学生からの問題提起

【うつ】大学生からの問題提起

本来であれば参考文献の詳細な記述、または列挙、一言一句違わぬ引用が必要とされますが、事が事ですので、私なりの解釈を含めてお話しします。といっても解釈は本質的なところを要点をまとめて話すだけですので、そこのところをご理解いただきたく思います。

昨今、というより多く以前から不登校や精神障害を患う子どもたちが多くなってきました。そもそも異常と正常とに分ける二分法が病を扱う上では適切ではないと言われるの

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生きる意味 一つの味わい

生きる意味 一つの味わい

時として人は「許されたから生まれてきた」にも関わらず、生まれた瞬間から「許さない」環境に不運にも生まれ落ちてしまうことがあります。またそしてその環境により本人の心に"圧"が内在化し、それがノイローゼとして現れることがあります。

精神科医の泉谷先生は、人は「心・身体」と「頭」に分かれていると言い、時としてその「頭」の比重が大きくなると、「心・身体」が圧迫され、体調不良が起きやすくなる、と言います。

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真の休息という勇退

真の休息という勇退

だから何度も言う通り、うつを治癒する過程において人は社会の規範に縛り付けられていたところから「我は欲す」というニヒリズム(虚無主義)に陥って、その期間が成された後にその人が真の意味で休息をすると(真の休息 例えば早く復職しなきゃと思っていた人が「あれ、毎日休日ってのも最高じゃん。」と思うようになり自由に休めた、あとに起こる変化)人は自我というものが消え去り、超越的な0人称に至るといいます。[泉谷閑

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善人の精神科医

善人の精神科医

人の成熟過程は最初は世界を疑うことなく純粋無垢で人は生まれ、そして世界を"善きもの"と信じている状態で生まれてくる。しかし生きるにしたがい世の理不尽、倒錯が見えてきて、厭世主義(ペシミズム)に陥る。従来ここまでが私たち青少年、現代社会の問題、あるいは精神障害の"概論"だと思われる。しかし、私の尊敬する精神科医の泉谷閑示先生は、そこでは終わりではないと話す。

その先にはニヒリズム(虚無主義)が待っ

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脳の圧感の性質.

脳の圧感の性質.

つぶやき週間ですが、とても大事なことを感じ取ったので、記事にします。

私はかねてより脳に負荷がかかり「何も出来なくなる」状態を脳の圧感(あつかん)が高まる、と表現しています。

そしてこれはうつを治してからも一日のスケジュールが過多だった時、起きるものなのですが、その性質が分かってきました。

一言で言えば脳の圧感(あつかん)が高まっている時は一つの自傷的状態(じしょうてきじ

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鋭くて太い感性

鋭くて太い感性

浄土真宗では自身が悪人だとハッキリ知らされた時、阿弥陀仏という仏の救いにあずかる、と言われる。

悪人だと知った人は、善になる。これを色々な場合に当てはめてみると、いじめというものを人は知った時いじめをしない。というのも、いじめとはいじめる側の子どもの心にベッタリと無価値感があって、そこから目を背けるために人をいじめ、比較相対的に自分が優れた存在であると思おうとする、という構造だという。

で、こ

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悪人 謙遜という言葉の手垢、そして商売(うつという病理に関連して)

悪人 謙遜という言葉の手垢、そして商売(うつという病理に関連して)

浄土真宗では、悪人正機(あくにんしょうき)と言って、阿弥陀仏の救いの対象は悪人である、と説かれます。

しかしながらこれは「悪いことをすれば助かる」という意味ではありません。この言葉をよくよく噛み締めると、「自分は悪人だという省察を含んだ人こそが仏にふさわしい」という捉え方ができるのです。

またもっと突き詰めるならば、私たち悪人は絶対的に仏にはなれるような存在ではないが、それを阿弥陀仏という仏の

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うつという契機

うつという契機

父はアイデンティティがまだ見つかっていない、私はそう思っていますし、それは実際にそうなのです。しかし父のアイデンティティが不足している、その内実をよくよく見ていきますと、実はこれでもかというほどアイデンティティを塗り固めている、ということが見えてくるのです。

おなじみ私の尊敬する精神科医の泉谷閑示先生は、人間を「頭」と「心」に分けて考えますが、頭は人間の欲望であり、心は大自然由来の感情(に近い)

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