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創作記録

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あなたの身体を持ってきてください展

あなたの身体を持ってきてください展

2022年の11月初旬に、表参道にある tentplant というギャラリーで、感覚と気づきをテーマにした個展を開きました。

今回は、その時に展示した作品をご紹介しようと思います。

まず初めはこちらの「固定観念のバリア」という作品です。

展示会場の入り口にスリッパと線を設置することで、「靴を脱ぐべきか?脱がないべきか?」という葛藤を生じさせました。

この葛藤を、目には見えない「固定観念のバ

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架空のTVアニメのサントラを作った話

架空のTVアニメのサントラを作った話

こんにちは。ミヤタと申します。

今回は『音壊地区』という僕が勝手に考えた無いTVアニメの話をしようと思います。

まず始めに、僕は趣味でよく音楽制作をしています。

以前noteでも存在してないバンドを組んでみた話や、鼻炎症状で曲を作った話などについて書きましたが、今年に入ってからは何故かずっとアニメのBGMを作りたいという衝動に駆り立てられていました。

そこで思い切って、架空のアニメのオリジ

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形のない音楽を物質化する方法

形のない音楽を物質化する方法

こんにちはミヤタです。

僕は趣味で音楽の制作活動をしています。以前noteでも存在してないバンドを組んでみた話や、鼻炎症状で曲を作った話などについて書きましたが

今回はそんな音楽のことで僕が最近考えていたことを、普段とは毛色を変えて少し真面目に書いてみようと思います。

ということで、ここから急に文体が変わります。

昨今は音楽配信系のサブスクや楽曲データを直接ファンに配信・販売することができ

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鼻炎症状で曲を作った話

鼻炎症状で曲を作った話

花粉症で鼻がヤバいです。もともと鼻炎持ちなのですが、この季節はティッシュの消費量がえげつないことになってます。

ということで今回は、花粉への報復をテーマに、趣味の曲作りで日頃の鬱憤を晴らすことにしました。

まずはメロディ作りです。

朝起きるといつも左右どちらかの鼻が詰まってる息苦しさや、鼻呼吸する度に鳴っちゃうスースー音へのやり場のない怒り。それらを音のイメージに変換して打ち込んでいきます。

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存在してないバンドを組んでみた話

存在してないバンドを組んでみた話

僕は前からバンドを組みたいと思っていたのですが、持ち前のコミュ障と圧倒的なインドア体質が相まって、メンバーを集めることができませんでした。

歌を歌うことも苦手で、楽器もほぼほぼ弾けません。現実的にバンド活動をするまでの道のりには数々の試練が待ち受けています。

それでもバンドが組みたい...!

そんなアンビバレンスな欲求を解消するため、とりあえず手始めにバンドっぽい曲から作ってみることにしまし

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架空の虫の鳴き声を作った話

架空の虫の鳴き声を作った話

こんにちは。

今回は「架空の虫の鳴き声」を作った話を書こうと思います。

なぜ架空の虫の鳴き声を作ろうと思ったかというと、実は以前にヴィオドロスフォイフォイという架空の虫の駆除用品を作ったことがあったからなんです。

架空の虫の駆除用品って何?と思われる方もいるかと思いますが、簡単に説明するとゴキブリ駆除用品が置かれてるだけでその近くにゴキブリ潜んでる感あるという気づきを元に制作した、ヴィオドロ

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偶然の采配展

偶然の采配展

最近Twitterのタイムラインの流れが激流と化しているのですが、そんなタイムラインを見ていてふと、今自分の目に留まったツイートは偶然見ることができたツイートなのだということに気付きました。

ツイッターに限らずSNS上でシェアされる情報は、テキストによるコミュニケーションや、簡単に保存し複製することができるという点から、リアルでの触れ合いと比べて価値が低いものとして捉えられてしまいがちです。

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欠けている音が聞こえてしまう『連続聴効果』を使って曲を作ってみた

欠けている音が聞こえてしまう『連続聴効果』を使って曲を作ってみた

最近、耳の科学や錯覚現象を使って曲を作ることにハマっています。

ということで今回は、音の欠けている部分を脳が勝手に補完してしまう『連続聴効果』を応用して作った曲を紹介しようと思います。

といっても、いきなり連続聴効果を使った曲なんて言われてもピンとこないと思うので、まずは実際に皆さんの耳で『連続聴効果』を体験していただこうと思います。

↑この動画で鳴っているピアノの音は(ノイズあり版)も(ノ

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没入感を高める映像を作った話

没入感を高める映像を作った話

今回は『没入感』をテーマにした映像作品の話を書こうと思います。

没入感とは、対象に意識が集中しきっているときに起こる感覚のことです。

例えばテレビゲームにのめり込んでいるとき、テレビ画面の縁や部屋の景色が視界から消えて、ゲーム画面に意識が集中していますよね。

僕は子どもの頃、塊魂というプレイステーションのゲームが大好きでいつもやっていたのですが、そのときの記憶を思い返してみたら記憶の中にテレ

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適当な言葉から架空の商品を作ってみた話

適当な言葉から架空の商品を作ってみた話

今回は言葉のイメージから架空の商品を作ってみるという実験の話を書こうと思います。

突然ですがみなさんは、『音相』という考え方をご存知ですか?

音相とは、言葉の音の響きから感じるイメージや雰囲気のことです。例えば『赤』と『レッド』では、同じ色なのになんとなく印象が違いますよね。

この音相という考え方を使って、何か面白いことができないかと考えました。

そこで注目したのが商品やキャラクターの名前

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人生で初めて漫画の持ち込みに行った話

人生で初めて漫画の持ち込みに行った話

はじめまして。

先週、人生で初めて出版社に漫画の持ち込みに行ってきたので、漫画制作の過程と、編集の方からいただいたご助言をここに書き記そうと思います。

今回は児童漫画の編集部に持ち込みに行こうと決めていたので、子どもでもみんな知ってる『じゃんけん』をテーマにした漫画を描くことにしました。

じゃんけんって誰でも一度はしたことがあると思うんですけど、馴染み深すぎてもはや遊びでじゃんけんする子ども

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世界を飴化する装置を作った話

世界を飴化する装置を作った話

大学時代、飴についてものすごく考えていた時期があったのですが、今回はそのときに思いついた世界中のものを飴化することができる装置についての話を書きたいと思います。

なぜ飴についてものすごく考えていたかというと、人工的に味を再現した飴という食べ物が、自然界のルールを超越したとんでもない発明品だということに気づいてしまったからです。

イチゴ味の飴って、本当は人間がイチゴの味に似せて作った人工的な味じ

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架空の虫が潜んでる感を出す装置

架空の虫が潜んでる感を出す装置

今回は、以前会社の同期の嶋元くんとデザフェスに出展したときに作った『架空の虫が潜んでる感を出す装置』についての話を書いてみようと思います。

というのも実は僕、大学生の頃にありもしない情報を作ることにハマっていた時期があったんですね。

どういうことかというと、

中に誘引剤が入っていない外側だけのゴキブリ駆除用品を学校に持って行って、ゼミの教室にしばらく置いてみたことがあったんです。

そしたら

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