一人お味噌汁カレンダー番外編　そうだ。私は発酵食品が好きだった。

まだ、新しいお仕事も見つからず、この先のことを楽観視できる状況では全くありません。

それでもやはり、
忙しくバタバタして、自分の心の声も体の声も無視し続けて、
自分の暮らしがままならなかったときに比べると、

ゆっくり今日の過ごし方を考えたり
ゆっくりお料理したりする時間ができて
気持ちが安定する時間も多くなってきました。

そんな中で、
私の中の発酵食品好きの血が騒ぎだし(？)
忙しくてなかなか仕込めなかった発酵食品作りにも
じっくり取り組めるように。

ずっと作りたかったけど忙しさに翻弄されて
手を出せずにいた納豆麹。

納豆、人参、昆布、あおさ、ごま…
色々混ぜて仕込んで毎日かき混ぜること3週間。

独特の芳しい香りが漂ってきて、
硬かった麹や納豆も柔らかくなり、
１口食べるとハードコアな発酵特有のコク。

すごく、美味しい。

「あー、そうだった。私は発酵食品が、大好きだった」

と、改めてはっきりと思い出しました。

発酵食品は「待つ」ことが大事。

じっくりじっくり、時間の経過の中で、
微生物たちの営みによって、
香りやうまみがじわじわと出てきます。

目には見えない微生物たちが愛おしくて、
いつも同じになるとは限らない味の変化が面白くて。

興味の幅が異常なほど狭かった私に、
「暮らしの楽しみ」を与えてくれた発酵食品。

こんなに好きなのに。

忙しくて、見て見ぬふり・気づかないふりをしてきたのかもしれない。

そのうまみを味わうとき、
何にも代えがたい幸せを感じます。

ごはんが進む納豆麹。

久々に仕込んだザワークラウト。

柑橘ともお酢とも違う、
豊かな酸味が好き。

このお汁まで、飲み干してしまいます。

お塩だけでできるザワークラウト（発酵キャベツ）
一度うまく発酵してしまえば何か月ももつので冷蔵庫に常備！

年明けにみそ開きした手前味噌。

市販品では味わえない、極上の香り。

麹やお豆のつぶつぶが残っているのもかわいいです。

左は黒豆味噌。右はひよこ豆味噌。
もっと違うお豆さんでも作りたい＾＾

あー、やっぱり私は、
この時間を大切にしたい。

手間をかけて仕込み、
微生物たちの声なき声に耳を傾け、
微生物たちの営みを愛おしみ、
ゆっくりじっくり、細胞全部で味わいたい。

時間がたっぷりある今、

丁寧に、心を込めて、

発酵食品を作りたいと思います。

自然栽培黒田五寸人参と玄米麹で仕込んだ人参甘酒🥕
人参嫌いさんも大丈夫かも？！
いろいろなアイデア甘酒もレパートリー広げたいです🌟

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