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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#旅日記

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

【エッセイ&写真集『海の街について.』を製作しました!&販売します】

かわいい正方形のZINEです。私が旅暮らしをする中で出会った、忘れられない海の街について。9の街の空気を、私が見た景色と、私が味わった感情、すなわち写真と言葉で40ページにわたってお届けします。

表紙にはあえて文字を入れていません。正方形で、大好きな街の写真を入れたらとてもかわいくなったので、そのままポストカードのように部屋

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2022年暮らした街の回顧録:東京

2022年暮らした街の回顧録:東京

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

𓂃𓈒𓏸

3月の2週間を東京で暮らした。地方出身で大学でも

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2022年暮らした街の回顧録:神奈川・小田原

2022年暮らした街の回顧録:神奈川・小田原

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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神奈川県の西部に位置する小田原市。なんとなく小田

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2022年暮らした街の回顧録:神奈川・鶴巻温泉

2022年暮らした街の回顧録:神奈川・鶴巻温泉

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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静岡県から海沿いを移動、神奈川県に入り「鶴巻温泉

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1年間家を持たずに暮らした私が家を持とうと思った理由

1年間家を持たずに暮らした私が家を持とうと思った理由

私はこれまでの1年間、家を持たずに日本全国のいろいろな街で暮らす、多拠点生活をしていた。いわゆる世間的には「アドレスホッパー」といわれる類のライフスタイルだ。

もともと、「移住先を決めたい」と思って始めた多拠点生活だったので、当たり前だけれど、将来的には「好きな街に定住する」ことがゴールだった。だけど、「じゃあ、なぜ、いまこのタイミングだったのか」については、あまり考えたことがなかった。理由を深

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大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな大好きな街に戻ってきた。ホームに降り立った瞬間、街のあの空気を感じた瞬間、ふあっと潮の香りが漂ってきた瞬間。

そんな瞬間がいくつも重なり合って、なんだか懐かしいような、けれど懐かしいほどに私はこの街にいたことはないのにな、みたいな形容しがたい気持ちを覚えた。

すっかり時間が経っていたようにも思うけれど、あのとき私が心奪われた景色、感じたことはつい昨日のことのようにありのままに思い出され

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いつまでも、どんなときでも見ていたくなる景色に会いに

いつまでも、どんなときでも見ていたくなる景色に会いに

10ヶ月ぶりに愛する街・尾道に戻ってきた。最高に天気がよくて、海がキラキラしていて、心地いい海風が揺れていて。そんな日にしまなみ海道の島、生口島をぐるっと巡ったので、写真とともに振り返っていきたい。

耕三寺博物館・未来心の丘まず生口島に到着してから訪れたのは、耕三寺博物館・未来心の丘。インスタで検索をすると必ず出てくる、あの白いオブジェ。こんないい天気に行ったら白も映えていい感じだろうな~と思い

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ひとりだけどひとりじゃないひとり旅

ひとりだけどひとりじゃないひとり旅

1年間、家をもたずに旅をしながら暮らす多拠点生活をしてきた。今日はちょっと個人的な話になってしまうかもしれないけれど、「景色の見え方」に大きな変化があったので、どうしても書き残しておきたいと思ってnoteに向かっている。ひとりである私と向き合うことと、ひとりだけどひとりじゃないという新たに芽生えた感情について。

心の中の「私」と向き合うひとり旅この1年間、私はずっとひとりで旅をしている。基本的に

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山と海の街で過ごす、夏の旅【和歌山1泊2日スケジュール】

山と海の街で過ごす、夏の旅【和歌山1泊2日スケジュール】

2日間、和歌山に行ってきた。家を持たずに旅をしながら暮らしライフスタイルをほぼ1年間続けてきたけれど、「旅行」をするのは、とっても久しぶりな気がする。

旅をしながら暮らす、はあくまでベースは「暮らし」だ。暮らしの合間に少しだけ旅(観光)をする、という感覚。だからこそ、2日間まるまるっと「旅をする」、というのは久しぶりなように感じるのだ。

和歌山は、山も海もあって本当にいいところだった(大学生の

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写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

京都にプチ定住をはじめてからはや2ヶ月が経とうとしている。もう6月に何をして何を考えていたかなんて、忘れてしまっている。「感情を味わう」をテーマに生きている私にとって、「そのとき何を感じていたか」を忘れてしまうことは、何よりも悲しいこと。

だからこそ、どうにかして感情を思い出すきっかけを作ろうと毎日日記を書いてみたり、こうやって3日に1回noteを更新したりしているのだけど。もっと、こう視覚的に

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旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

今までしてきた旅って、いまの私にとってどんな存在なんだろう。先日、寝付けないときの暇つぶしで、昔のFacebookの投稿を遡っていて、そう思った。バイト代が貯まるたびに、航空券を取っていたあの頃の私。楽しそうに旅をしていた「あのときの私」をスマホの画面越しに眺めていて、思ったこと。

あのときの私にしかできない旅大学生の頃は、おそらく旅好きの多くの人が通る道であろうパックパッカーをしていた。いま思

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ゆるやかに交わってゆるやかに離れていく

ゆるやかに交わってゆるやかに離れていく

私はいま、日本全国定額住み放題サービス「ADDress」を使って、家を持たない多拠点生活をしている。簡単にいうと、日本全国にあるADDressの提携の家やゲストハウス、ホテルに月4.4万円で住み放題、というサービスだ。

今回は、そんなADDressを利用しながら日々感じている、”人との距離感”について書いていこうと思う。

ADDressで学んだゆるやかな人間関係ADDressは、机とベッド(マ

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旅暮らしを始めて叶ったこと

旅暮らしを始めて叶ったこと

家を持たずに旅をしながら暮らす多拠点生活をはじめて7ヶ月。自分自身が何か大きなことを成し遂げた!とか旅をして人生が変わった!ということは特にないけれど、昔から「こうなったらいいな~」と考えていたことが少しずつ叶っていることに気づいた。

多拠点生活して叶ったこと
・大好きな旅を日常的にしていたい
・好きな街に長期滞在
・海の近くで暮らす
・お金も時間も気にせずに好きなバンドを追いかける

あとはほ

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旅先で観光ではなく”ふつうの暮らし”をすること

旅先で観光ではなく”ふつうの暮らし”をすること

私はいま家を持たずに旅をしながら暮らす、多拠点生活をしている。そんな旅暮らしも8ヶ月目に突入した。そのなかで私が最も意識しているのは、いくら年中無休で旅ができる環境とはいえ、旅先で観光をするのではなく暮らしをするようにしていることだ。

旅先で”ふつうの”暮らし””日常”を過ごす

これが私の心地よく日々を過ごすためのルール。6時に起きてストレッチをして朝ご飯を食べて。途中で散歩の時間をたっぷり2

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