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旅暮らしを始めて叶ったこと
家を持たずに旅をしながら暮らす多拠点生活をはじめて7ヶ月。自分自身が何か大きなことを成し遂げた!とか旅をして人生が変わった!ということは特にないけれど、昔から「こうなったらいいな~」と考えていたことが少しずつ叶っていることに気づいた。
多拠点生活して叶ったこと
・大好きな旅を日常的にしていたい
・好きな街に長期滞在
・海の近くで暮らす
・お金も時間も気にせずに好きなバンドを追いかける
あとはほかに何かあるかなぁ。たぶん気づかないくらい小さなことも、あるのだと思う。潜在的に「叶ったらいいなあ」と思っていることとか。今回はひとまずこの4つについて少し背景をお話していこうと思う。
大好きな旅を日常に取り込む
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私は、生粋の旅行好きだ。親が海外旅行が好きだった影響で、小学生の頃から毎年家族旅行にでかけていた。大学生になるとひとり旅にはまりだして、ヨーロッパや東南アジアをバックパッカーとして飛び回ったこともある。そんな”好き”が転じて、旅行会社に新卒で入社したところまで繋がる。
いま思うと、私はどうにかして大好きな旅を日常に取り入れたかったのだと思う。旅行中はどれだけ楽しくても、終わりが近づくにつれて寂しくなるし現実に引き戻されていく、あの虚無な感覚。私はあの感覚がとても苦手だった。
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なんだろうな、上手く言えないんだけれど、「非日常を旅行で過ごしたから、明日からの日常を頑張ろう」とは思えなかったのだ。むしろ「大好きなことが年に1回しかできないの、おかしくない?非現実と割り切って楽しむのっておかしくない?」と思っていた。
旅が日常になればいいのに。
具体的に何かを変えたりしたわけではないけれど、たぶん大学生の頃からじっくりと思っていて徐々に私の心の中で育っていったのだと思う。
旅行会社に就職してからは、思ったよりも旅が日常になったとは思う。1日中旅行について考えているのは楽しかったし、ツアーを企画したり飛行機やホテルの手配をしたりするのは、とっても充実感があった。仕事でも海外に何度か行かせてもらえたし、プライベートでもたっぷり10連休が取れて旅行にたくさん行けた。
だからこそ、もっともっとと思っていたんじゃないかな。もっともっと日々の丸ごとを、旅と絡めて暮らしていけたらいいのに。旅行に出かけて帰ってきて現実を頑張る、という発想ではなくて、旅も仕事も日常も同じゾーンのなかで混ざり合ったり溶け合ったりして楽しめたらいいのに、と思っていた。
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だから、今は旅をしながら暮らすこの生活をしていて心からよかったなあ、うれしいなあ、としみじみと感じる。旅暮らしをしているからこそ、旅以外の”暮らし”や”仕事”にもしっかりと向き合える。旅が非日常ではなく日常になっているからこそ、日々の丸ごとを愛せるようになる。
これは、旅暮らしをしてからはじめて感じられたこと。「旅を日常に取り入れる」が叶えられてよかったなぁ。
好きな街に長期滞在
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好きな街。それは生まれ育った街ではなくて一度旅行で訪れて「ここで暮らせたら幸せだなあ」と思った街のこと。そんな街に1ヶ月間も暮らせたのは、私の人生のなかでもたぶんTOP10に入るほどの幸福感だった。
私は京都の街が大好き。比較的実家や大学から近いこともあって春夏秋冬と季節ごとに訪れたり大学をさぼってふらっとでかけたりとよく旅行として訪れていた。けど、なにかが足りない。ここでふつうに生まれて育って暮らしているひとたちの姿を見て猛烈に嫉妬をしていた(なんかおかしな話だけれど)。
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だからこの生活をはじめて京都に1ヶ月暮らせることになって、それはもう本当に嬉しかった。朝の静かな空気のなか鴨川を散歩したり、スーパにでかけて食材を選んだり。そんなささいなことがとんでもなく嬉しかったのだ。
あとは、広島の尾道で20日間くらい暮らしたのも本当に幸せなできごとだった。あの、憧れの海の街でずっとずっと暮らす…?尾道にきて駆け足で観光にカフェに回っていた大学生に頃の私に「ここで20日間暮らすことになるよ~」と告げたら「まさか」と返ってきそうなほど、こんなことはできないだろうな、と思っていた。
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だから、尾道で暮らせたのも本当に幸せだったなあ、という気持ち。うれしさがにじみ出ているようなnoteも書いていた。
暮らしたい街にふらっと立ち寄って長期で滞在してみる。旅暮らしだからこそ柔軟にそんなライフスタイルが叶えられたのかも。
海の近くで暮らす
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海のない県で生まれ育った私にとって、海という存在はとても特別な存在。この気持ちはこのnoteで書いている。
旅暮らしをはじめて7ヶ月間で私はこれまでの人生で考えられないほど海の街に立ち寄ることができた。
神戸、尾道、門司港、唐津、用宗、小田原、いわき、大洗
どこも5日間~1週間、尾道や門司港、唐津においては10日間以上も滞在した。海のある街はなんだかおおらかで優しくて、そこに住んでいる人の生活がしっかりと見えるのがいいなあ、と思う。
海沿いを散歩したり、海に沈む夕日をぼーっと眺めたり。海が日常に溶け込んでいて、すぐそばにある暮らしっていいなあ。元々海のある街で暮らしたいなあ、とは思っていたけれど、実際に海の近くで暮らしてみて、その思いははるかに高く育まれていった。海とともに暮らしたい。
1年以内に海の街に定住をする、という新たな叶えたいことができた。
好きなバンドを追いかける
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ふざけているようだが、結構これは根強い理想だった。中学3年生のときから小さなライブハウスに通っていて、好きなバンドは東北を拠点に活動している人たち。「いつか彼らが生まれ育った街でライブを見てみたい!」とずっと思っていた。
けれど、現実は難しくて、高校生のときはお金も時間もないし遠くに行ける、ということは現実的に難しいと思っていた。大学生のときはお金はある程度アルバイトで稼げたけれど、なんとなく時間がなくあわただしく過ぎ去ってしまった。お金がある程度自由になった会社員として働いていたときは、とにかく時間がなかった。
だから、行く場所も働く時間も自分自身で決められるようになった今、やっと「好きなバンドを追いかけたい」と余裕を持って考えられるようになったのだ。
ライブの時間を中心に仕事の調整をしながら、お金もいったんは気にせず、ツアーに付いていく。好きなひとたちにたくさん会えたのももちろん嬉しかったのだが、自分自身が「したいことを実行している」感覚もとても嬉しかった。
叶ったら人生の幸福度が上がることを叶えていく
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こういう、人生にとって必ず必須ではないけれど、「こういうこと、できたらいいな」ということ、多くの人がもっていると思う。叶わなくても生きていけるけれど、叶ったら人生の幸福度が確実に上がる項目。
叶わなくても生きていけるからこそ、日々の忙しさにかまけてついつい忘れてしまうこと。旅暮らしを始めてから、そんな「ずっとやってみたかったこと」を着実に叶えられていることを素直に嬉しく思う。
それは、人生を変えるとかお金を稼ぐとかそういう類いではなくて、生きていくという観点から見ると、優先順位は限りなく低い、でも何年も前から密かに叶ったらいいなあと思っていたこと。だから、本当にささいなことなのだけれど。
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「叶ったらいいな(けど叶わなくても生きていけるな)」の部分が叶っていくのは、単純に嬉しいし、これからもそんな私自身の「叶えたいな」「やってみたいな」のわずかな声に耳を傾けて、しっかりと叶えてあげたい。
こういう人生の濃度にしっかりと気づけて良かったなあ、と思うからこそ、私はこれからも旅をしながら暮らしていくのだと思うとやっぱりワクワクするね。
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▶旅をしながら暮らす日常をInstagramで発信しています
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