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酵素の働き〜DNAのきずものを修復〜

前回までの話で、細胞のがん化の手続きがややこしいことはわかっただろう。

そこに、
イニシエーション(引き金)▽
プロモーション(後押し)▽
プロパゲーション(増殖)

の三つの段階があることもおぼえたかな。

このうちプロモーションは、二つとか三つとかの段階にわかれるらしいこともわかってきた。
これも、がんの種類によって、いろいろになっているんじゃないかな。

がんが、このプロモーションの段階にあるときなら、もとにもどることがある。
治すことができるって話があるんだ。
耳よりな話じゃないかな。

これは、DNAの修復ができるってことになるが、
そのとき、ビタミンAが役に立つといわれている。

プロモーションの段階では、がん化のプロセスがもたついているはずだから、何年も時間があるだろう。

そのスキに、ビタミンAをぶちかますことができれば、
がん学校の小学生が退学ってことになるんだな。
このメカニズムについて考えてみようじゃないか。

DNAのきずものをまともにするのには、たとえば、
きずものをえぐりとって、まともな部分ととりかえればいいわけだ。

こういうような体内の作業をうけもつものを「酵素」という。

このことばを、キミはどこかで見たか、聞いたかしているだろう。
新聞でもテレビでも、おなじみのはずじゃなかったかな。

酵素はどれもタンパク質だ。

余談だが、あるとき、知らない男性から電話がきた。
「お前さんは、タンパク質でない酵素があるのを知っているか」ときた。
ナントカ酵素を売っている人物だった。
ボクの本に「酵素食品をありがたがるのはおかしい」と書いてある。
それを見たんだな。

体の中では、四六時中いろいろな化学反応がおきている。
「代謝」ってやつだ。
すべての代謝をとりもつものは、酵素なんだ。

酵素はタンパク質だから、その設計図はDNAにある。
遺伝子にある。
酵素は入用なとき、いるだけじぶんの体でつくるのがたてまえなんだな。

遺伝子のどれかがやられてたら、修復遺伝子がはたらきだして、
修復酵素をつくる。
その酵素が、DNAのいたんだところを修復するわけだ。

それが、プロモーションの遺伝子を修復すれば、
がん化コースがバックする。
そのとき、ビタミンAはなにをするのか、
というと酵素の助手をつとめるんだ。

酵素ってやつは助手がないと、そっぽをむくことがおおいんだ。


出典
https://ameblo.jp/megv-blog/entry-12337301597.htm

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