競馬騎手のメンタルトレーニング　ルーティンで心も体もリフレッシュ✨

笠原彰　とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員　プロメンタルコーチ　作新学院大学教授

2024年2月29日 15:20

競馬騎手という職業は、精神的、肉体的な要求が非常に高いものです。勝利への道は、ただ技術を磨くだけでなく、心の準備が整っていることも同様に重要です。このブログでは、私がメンタルコーチとして、ある男子競馬騎手に提供したメンタルトレーニングの概要と、そのトレーニングがいかにして騎手のパフォーマンス向上に寄与するかを探ります。

寝るときの姿勢とリラクセーション

睡眠は、心身の回復に不可欠です。良質な睡眠を得るための第一歩として、横向きの姿勢を推奨しました。この姿勢は、抱き枕を使うことでさらに快適になります。睡眠の質を高めるためには、リラクセーション技法も導入しました。これには腹式呼吸が含まれ、横隔膜と下腹を使って呼吸することで、心を落ち着かせ、集中力を高める効果があります。この技法は、練習を重ねることでその効果を最大限に引き出せます。

腹式呼吸の習慣化

腹式呼吸を日常に取り入れることは、ストレス管理と集中力の向上に役立ちます。1日に30回以上行うことを推奨し、特に吐く息に注意を払うことで、現在に集中する力を養います。

ゾーンの条件とマインドミュージック

パフォーマンスを最大限に発揮するためには、「ゾーン」に入ることが重要です。これを助けるために、マインドミュージックの活用を提案しました。音楽は個人の好みに合わせ、定期的に変更することで、新鮮な刺激とリラクゼーションを提供します。音楽を聴くことは、集中力を高め、ポジティブな心理状態を促進することが示されています。

筋弛緩法と姿勢

筋弛緩法は、身体的な緊張を解放し、心理的な安定をもたらします。特に、眉間の力を抜くことでポジティブな感情が生まれ、口角を上げることで、たとえ作り笑いでもポジティブな心理状態を促進できます。また、首と肩の緊張を解放し、良好な姿勢を維持することは、自信と集中力の向上に寄与します。

まとめ

このトレーニングプログラムは、競馬騎手が精神的な強さを培い、最高のパフォーマンスを発揮できるよう支援することを目的としています。心身のリラクセーションから集中力の向上、ポジティブな心理状態の促進まで、様々な技法を通じて、騎手が自己最高のパフォーマンスに到達できるようにすることが私たちの目標です。このプロセスは継続的なものであり、日々の練習と自己反省を通じて、常に進化し続けるものです。

笠原彰プロフィール：

作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員

アスリート、コーチ、指導者、ビジネスマン、音楽家など、人生をより豊かにしたい全ての方の挑戦をサポートします。

専門的な知識を習得したプロメンタルコーチとメンタルアスリートを養成しています。完全個別指導でプロメンタルコーチとアスリートを養成します。

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