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2021年10月の記事一覧
カル・ニューポート(2016)『大事なことに集中する』の読書感想文
カル・ニューポートの『大事なことに集中する 気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法』を読んだ。2016年にダイヤモンド社より出版された単行本で、原著のタイトルは『DEEP WORK』である。
著者は、MITでコンピューター・サイエンスの博士号を取得し、ジョージタウン大学で働いている大学の先生である。
同じ著者の『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』を読み、こちらも
ミシェル・クオ(2020)『パトリックと本を読む 絶望から立ち上がるための読書会』の読書感想文
台湾系アメリカ人のミシェル・クオ(Michelle Kuo)の『パトリックと本を読む 絶望から立ち上がるための読書会』を読んだ。2020年に白水社から出版された本である。原題は『Reading with Patrick: A Teacher, a Student, and a Life-Changing Friendship』である。
彼女は台湾系アメリカ人、いわゆる移民二世である。アメリカにお
カル・ニューポート『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』の読書感想文
カル・ニューポートの『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』を読んだ。著者はジョージタウン大学の准教授である。わたしは、2019年に出版された単行本で読んだ。
世界中の人たちが、こんな悩みを持っているのではないかと思う。
「実行に移したいアイデアがたくさんあるのに、いざ腰を下ろして、取りかかろうとすると、なぜかスクリーンにネットフリックスが現れるんです」
p.86 『デジタル・ミニ
ジュンパ・ラヒリ(2019)『わたしのいるところ』の読書感想文
ジュンパ・ラヒリの『わたしのいるところ』を読んだ。2019年に新潮社より出版された本である。
ジュンパ・ラヒリは1967年生まれ、2015年からプリンストン大学で創作を教えているのだという。
この本はイタリア語で書かれたものの翻訳である。第二言語で書いたものが出版されるというのは、やはりすごいことである。
といっても、ラヒリの母語はベンガル語と英語だから、マルチリンガルであることは、それほど
『私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2』の読書感想文
『私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2』を読んだ。朝日新聞社から出版されている朝日新書の一冊である。
語り手が豪華だったので、思わず手に取ってしまった。
阿川佐和子、東浩紀、岩田健太郎、宇佐見りん、オードリー・タン、カーメン・ラインハート、金原ひとみ、桐野夏生、金田一秀穂、クラウス・シュワブ、 グレン・ワイル、瀬戸内 寂聴、多和田葉子、筒井康隆、出口康夫、西浦博、パオロ・ジョルダーノ、