不安が生まれる要因と対処法
みなさんは、どんな時に不安を感じますか?
不安を特に強く感じるときって、おそらくは、「はっきりとした根拠のないモヤモヤっとした不安」で、
まるで、靄がかかったぼやっとした不安なのではないでしょうか。
不安というのは、「自分にとって起こってほしくない未来」「なりたくない自分がいる未来」を、無意識に予測してしまうことで生まれます。
つまり、不安を感じるときは、過去の嫌な記憶や情報を自分の未来に投影しています。
過去の情報を基にして、未来を見ている状態。
そのため、「こんなことが起こるのではないか」と無意識に思ってしまうため、不安が体感となって現れるのです。
今回は、不安が生まれる要因と対処法についてお話します。
こちらの記事でも、予期不安や脳内習慣についてふれていますので、合わせて読むことで、より理解が深まります。
不安の対処法と脳内習慣の解除方法
私達は、時間が経過しなければ結果が分からないことに対して「不安」を感じます。
すぐに結果を知ることができないと、過去に得た嫌な情報や記憶から、
「自分にとって起こってほしくないこと」「なりたくない自分の姿」を結果として、予測してしまうのです!
不安というのは、「過去の記憶や情報による未来予測」ということを、まずは理解しておいてください。
上記のことを理解したうえで、さらに、
強い不安感の裏に隠れている「自分にとって起こってほしくないこと」「なりたくない自分の姿」の発生源を探って、
認識(意識化)することが重要となります。
なので、不安を感じたら、
この不安は、「自分にとって起こってほしくない未来」「なりなくない自分がいる未来」を、 無意識に予測しているから、感じているものなんだ!
と、自分自身を俯瞰して見てあげます。
自分自身を俯瞰して見てあげて、不安がおさまってきたら、今度は、
「自分にとって起こってほしくない未来」や「なりたくない自分の姿」は、どこで得てしまった情報なのか、
なぜ自分は、「起こってほしくない未来」や「なりたくない自分の姿」を見ようとしてしまうのか(見てしまうのか)を探り、意識化してあげます。
意識化してあげることで、「自分にとって起こってほしくない未来」や「なりたくない自分の姿」をつくっている思考癖や思考回路、いわゆる脳内習慣の解除ができます。
この脳内習慣の解除を何度も繰り返し行うことで、
不安を感じても、不安にのまれたり、不安を必死に見ないようにすることが少なくなり、最終的には何とも思わなくなります。
解除の邪魔をするホメオスタシス
厄介なことに、私達にはホメオスタシス(恒常性維持機能)が備わっていて、脳内習慣(考え方)の解除を行っても、今までの習慣(考え方)に戻ろうとする性質があります…!
そのため、一度解除しても、再び同じ不安を感じてしまうことは、むしろ、当たり前のことですので安心してくださいね。
今回の記事を何度も読み返すことで、不安に対する脳内習慣の解除を加速させますので、いつでもこちらの記事に戻ってきてください。
もちろん、不安を感じたときには、今回の記事をホッと一息落ち着く安全地帯の場としても、ぜひご活用くださいね♡
他の記事も、一度だけではなく、何度も読み返すことで理解が深まり、自分自身の変化を加速させていきますので、ぜひ繰り返し読むことをおすすめします!
不安が生まれる要因
私達が感じる不安というのは、千差万別で次から次へと出てきますよね。
それなのに、不安が生まれる要因って、実はとってもシンプルなんです!!!
不安が生まれる要因は、主にこの2つ
・経験から記憶した情報
・外部から与えられた情報
一度不安になると、次々とわんこそばを入れ続けられように、あれもこれもと出てくるのに…。
不安が生まれる要因は、これだけ?!って、少し拍子抜けしちゃいますよね!
拍子抜けしてしまうくらい、不安って、全く怖いものでもないし、悪いものでもないんです!
経験から記憶した情報
私達は、自分が過去に「嫌だ!」「悲しい!」「怖い!」と感じたことや、「傷ついた」「ショック」「許せない」出来事などについて、
その時の情動をしっかり記憶しています。
記憶している出来事や情動と似たようなことが起きた場合はもちろんですが、また同じことが起こらないようにと、
記憶している情報を基につくられた「思考癖」や「思考回路」を駆使して、これから起こることを予測し、いち早く自分を危険から回避させようとします。
「過去の記憶」や「過去に得た情報」から不安を生み出しているのと同時に、
私達は、もともと備わっている「危険を回避する能力」から、不安を生み出してしまっているわけです。
外部から与えられた情報
何気なく見ているTVや、何気なく読んでる書籍や漫画、何気なく聴いてる音楽の歌詞から、
私達は、それらに含まれている情報を無意識のうちに取り入れてしまっています。
例えば、
報道番組で、挫折をしながらも成功をつかんだ人の「成功までの道のり」を見たとします。
このとき、私達の脳では、自分なりの解釈で認識した情報を無意識のうちに記憶しています。
この場合、挫折をしながらも成功をつかんだ人の話なので、「なりたい自分の姿」と「なりたくない自分」という、両極端の情報が出てきます。
両極端の情報ゆえ、とてもインパクトがありますね。
そもそも私達は、時間が経過しなければ結果が分からないことに対して「不安」を感じます。
なので、上記の例だと、自分が人生の岐路に立って、何かを選択したり、大切な試験を受けたりするときに、
過去に得た「起こってほしくないこと」「なりたくない自分の姿」の情報を、無意識のうちに引っ張り出してきて、
「(報道番組で取り上げられていたあの人は、) 途中失敗して挫折していたから、自分も失敗してしまうのではないか…」
と、外部から得た情報(与えられた情報)を基に、 無意識に自分の未来の姿に重ねてしまうんですね。
これも、生命を危険から回避するための能力が働き、過去に取り入れた情報から、
「〇〇が起きたときの回避方法」として、未来に起こることを予測することで、不安が生まれます。
人間は身近な人の影響を受けやすい
身近にいる人の性格や人物像を自分に重ね合わせてしまいがちです。
なぜなら、一緒にいる時間が長いほど、その人から受け取る情報が多く、
無意識のうちに受け取った情報が、自分の中(潜在意識)に刷り込まれていきます。
ゆえに、その情報を自分自身に投影してしまったり、自分の価値観として持ってしまうのです。
よく一緒にいる友人や彼氏彼女と、好みや言うこと考えることが似てきた、というのも、そのためなんです!
不安が生まれる要因が分かれば、不安に巻き込まれなくなる!
強い不安を感じているときは、その不安の裏に隠れている「自分にとって起こってほしくないこと」「なりたくない自分の姿」というのが、
どこから得た情報なのか、なぜ投影してしまうのか、俯瞰して見ることができなくなっています。
したがって、不安という感情に隠れている、不安を起こしている要因を見つけ出せず、
不安を感じることしかできなくて、自信を失くしたり、絶望感に襲われたり、ときには、怒りさえも感じます。
脳の性質上、不安を完全に無くすことはできないけれど、不安というものが、どんなものなのかを理解し、脳内習慣を解除できれば、
不安に巻き込まれることなく、日々過ごせるようになります。
不安が出てきたときこそ、脳内習慣を解除するきっかけになりますので、不安というのは決して悪いものではなく、むしろ、私達の心の模様替えをしてくれる味方なんです♡
不安という気持ちを内観する(俯瞰して見る)ことで、不安への理解が深まるのと同時に、今自分が持っているセルフイメージの書き換えにも一役買ってくれます。
不安とセルフイメージの関連性については、別途記事でお話ししますね!
ひとりでも多くの方が、不安から解放され、 安心して自分らしさを取り戻せることを願っています♡