マガジンのカバー画像

駐妻タイ日記

13
2024年4月から帯同で訪れた、amazingで愛しいタイでの暮らし。
運営しているクリエイター

記事一覧

転職サイトを見て喜ぶ主婦

転職サイトを見て喜ぶ主婦

「あの企業からスカウトが…!?」
という、CMそのままの声が聞こえた。ドーパミンが放出された気がする。

夕飯前にLINEをチェックしていたら、PR欄に某企業からの広告が表示されていた。

「久々にログインしませんか?」

あ~~~、出国前に登録して以来、見てもいなかった。

人とは不思議なもので、幾度となく表示され、その度無視され続けた広告が、その時ばかりは私の心を動かした。

そして、使い方も

もっとみる
わたし、木星のスピードで生きてる、ジェット気流起こしてる

わたし、木星のスピードで生きてる、ジェット気流起こしてる

分刻みのスケジュールで生きている。それなのに、さらに無駄な時間を排除しようと、1日の時間の使い方について、記録までし始めた。

勉強する、noteを書く、キャリコンの企画を考える、本業の勉強のリサーチをする。
タイにいる間にやりたいこと、行きたいところをリストアップ。子どもたちの勉強や習い事の練習も事欠かない。ギッチギチに詰め込まれた毎日。

わたしは、夕飯作りの間はYouTubeを見ることにして

もっとみる
35歳、4,000円のボディソープを買う

35歳、4,000円のボディソープを買う

日本にいたころ、子どもたちと入るお風呂タイムは至福の時だった。
「ママはお風呂と寝る前のラブラブタイムが好き!」と公言するほどだった。

スキンシップの効果は絶大だ。子どもたちのツルツルすべすべまるまるふくふくなお肌は気持ち良すぎて永遠に触っていられる。そこで2人をハグして十まで数えるのが好きだった。

バンコクに引っ越してから、湯船に浸からなくなった。

一応バスタブはあるけど、使っていない。理

もっとみる
「母親になって後悔してる」を読んでしまった、「母にむいていない」わたしの物語

「母親になって後悔してる」を読んでしまった、「母にむいていない」わたしの物語

後悔。わたしは人生において、反省したことはあれど、後悔したことはなかった。一度も。

おもしろい本を読んだ。『母親になって後悔してる』という、イスラエルの社会学者が発表した本だ。

公募によって集った「母親になって後悔している母」が、インタビュー形式でその胸の内を吐露し、零れ落ちたその言葉に対し著者が考察をはさむ形で現状を解き明かしていく。

この本を読むまで、わたしは「母になった後悔はない」と思

もっとみる
この夏やりたいこと。自分を好きでいるために。

この夏やりたいこと。自分を好きでいるために。

わたしにとって「初めての夏」がやってきます。

小学生のわが子が初めて「夏休み」を経験する

わたしが専業主婦である

タイにいる

という、「初」づくしの夏です。

実は7月はウイルス性胃腸炎を患って半分寝込んでおり、ともするとこの夏もぼんやりと過ごしてしまいそうでしたが、noteさんの「この夏やりたいこと」という企画のおかげで、改めて考える機会を得ました。

この夏、なにをしてどうなっていたい

もっとみる
【読書】なぜ駐妻は浪費してしまうのか

【読書】なぜ駐妻は浪費してしまうのか

駐妻はアクティブだ。習い事や美容などの「THE☆駐妻」な活動はもちろん、安さを求めて市場に通ったり、期間限定のPOP UPイベントに足を運んでみたりする。

これらはすべて、お金を払う行為を伴う。ゆえに他者から見れば「くだらない浪費のために一生懸命になっている暇人」と見えてしまう。

では、なぜ、駐妻は浪費に一生懸命になってしまうのだろうか。

先日、おもしろい本を読んだ。

『居るのはつらいよ』

もっとみる
騙されたかもしれないが100バーツを渡した、後悔はしていない

騙されたかもしれないが100バーツを渡した、後悔はしていない

「詐欺には気をつけろ。」旅慣れている人なら身に染みているかもしれない。

勝手にモノを手渡されたと思えばお金を要求されたり、タクシーでメーターを回してくれなかったり、日本ではあり得ないレベルの詐欺・スリ・etc…が外国にはある。

わたしも、それは知っている。だから人一倍、気を付けるようにしている。

Grabドライバーとの出会い東南アジアでは、Grabという配車アプリがよく利用されている。
Gr

もっとみる
「本気」に本気で向き合ってくれないひととは付き合わない

「本気」に本気で向き合ってくれないひととは付き合わない

バンコクで子どもの幼稚園を探すにあたり、いくつか園を見学した。

スクールバス社会だから、少し遠くても通えてしまうので、候補がいくつもあった。その中で、本命と考えていた園が、見学の申請をする際に願書のようなものの提出を必要とする園だった。

願書の内容は、家庭の教育方針を問うものがほとんどだった。
わたしは、見学の時点でこれが必要だということは、この回答をもとに面談がなされるものだと理解した。

もっとみる
タイで学ぶ「社会で子どもを育てる」ということ

タイで学ぶ「社会で子どもを育てる」ということ

社会で子どもを育てる、といったら、次に浮かぶものはなんだろう。

産後のデイケア事業、子育て給付金、教育機関の無償化。

わたしは感謝した。先人たちのおかげで、追い込まれずに子育てできる!

しかし、ふしぎだ。どうして「社会で子どもを育てることは良いことだ」という絶対正義をみな口にするのに、その結果に対して子持ち様論争がおきるんだろう。

タイでは未就園児はアイドルタイに住んで驚いたことと言えば、

もっとみる
自分時間を優先したら、子どもと心が離れてしまう。どうしたら。

自分時間を優先したら、子どもと心が離れてしまう。どうしたら。

「親であっても、自分は自分。自分の人生を生きよう!」

この考え方は、近年の親世代に吹いた新しい風だ。2020年あたりから増えてきたように思う。

初めてこの考え方に触れた時、わたしは身震いした。なんてすてき!わたしは、わたしを諦めないで、子どもを持つことができるんだ!

望まぬ専業主婦を生きる専業主婦になって2か月が過ぎた。
上の子は小学校に通い、下の子とは1日中同じ空間にいる。

タイという国

もっとみる
これがわたしのアナザースカイ、Amasing Thailand。

これがわたしのアナザースカイ、Amasing Thailand。

わたしは今、夫の転勤でタイに住んでいます。

生まれも育ちも東京で、夫の出身地も東京、全国転勤はあれどほぼ本社勤めなので、わたしはこの先一生、東京から出ることはないのだと思っていました。

それが、地元を離れて最初に住んだ街がまさかのタイです。どんな人生よ、と我ながら思います。

さて、そんなわたしがタイに住んで2か月が過ぎました。
ここまでで「わぁ、タイってすごい!Amasing!(棒)」と思っ

もっとみる
こうして専業主婦の世界は矮小化する

こうして専業主婦の世界は矮小化する

わたしは3ヶ月前まで会社員だった。PJ参画の常連者だったし、100人規模のメンバーを統率したこともある。

日本の中で、わたしが関与したプロダクトを知らない人の方が少ないだろう。

そんなわたしが、今は何を生業としているか。答えは、無職だ。
さらに言うと、「駐妻」をしている。

外国暮らしは「当たり前」が手に入らない。

道はガタガタで、ベビーカーでは500mすら先に行けないほど。雨季に入ると、1

もっとみる
「駐妻」宣言と、アイデンティティ・クライシス

「駐妻」宣言と、アイデンティティ・クライシス

「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」を信条に就活・転職をして、大手IT総合職として働いてきた私に、自分の人生で一度も考えてなかった未来が到来します。

夫の海外赴任に帯同します夫が海外赴任することになりました。

夫は、(私と違って)寂しがりやです。
彼とは大学の頃からの付き合いで、私はボッチ上等で好きな授業を好きなだけ取りましたが、彼は年度初めに友人とシラバスをにらめっこし、大教室についたら「お前らど

もっとみる