ビジネスDDブログ

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最近の記事

ビジネスDD(アウトプット例:商流図)

本日はビジネスDDのアウトプット例として商流図を紹介します。 商流図を作成することで、対象会社の業態やビジネスモデル、収益構造の理解を得られ、将来の収益の安定性や成長性を評価する材料となります。そして、ビジネスのどこを変えればバリューアップに繋がるのか、施策を考える上でも重要な要素だと思います。 ●アウトプットレベル①・会社の取引主体をビジネスの流れに沿って繋いでいきます。 ●アウトプットレベル②・取引金額を記載することで、各取引の業績へのインパクトの大きさや収益構造が

    • ビジネスDD(アウトプット例:市場調査)

      今回はビジネスDDにおける市場調査のアウトプットの例をご紹介したいと思います。 市場調査は調査した内容をグラフ化するだけでは、ただの事実の羅列でしかないので、いかに将来取るべき戦略の示唆に繋げられるかがポイントかと思います。 単純に過去の市場推移を示すだけでなく、複数ある情報から統合的に何が言えるか、将来の見通しがどうなるかを示唆していきましょう。 アウトプットレベル①・過去の売上推移のみを示す アウトプットレベル②・過去の売上推移と構造の変化両方を示す ・市場成長を

      • ビジネスDD(シナジー分析の実務)

        本日は、ビジネスDDにおけるシナジー分析の実務について書き記します。 ①「PL×ビジネス活動」で網羅的に施策を洗い出す  PL項目とビジネス活動をマトリクス状に組み合わせることで、シナジーの可能性を網羅的に洗い出すことが可能です。今回のディールに期待されていたシナジーだけでなく、その他にどんなシナジーが考えられるか、バリューアップ施策を具体的に洗い出していきます。 例) ・売上×販売活動→クロスセル増加 ・売上原価×仕入→購買共通化、調達コスト削減 ・販管費×管理→バック

        • ビジネスDD(事業計画分析の実務tips)

          「対象会社の事業計画は本当に計画通り推移するのか?」という点は、巨額減損を避けたいバイサイドにとって気になる論点です。 事業計画によって定量化された将来収益はDCF法によって現在価値に割り引かれ、バリュエーションに反映されます。収益計画が実態以上であれば買収金額、のれん減損が大きくなります。そのようなリスクを回避する為に、今回は事業計画の分析、精緻化の実施のポイントをお伝えします。 ①事業計画の前提・ロジックの確認対象会社が事業計画策定に使っていた各種計算資料、販売計画、

          ビジネスDD(提案書の鉄板骨子)

          ビジネスDDの提案書における、鉄板的な骨子の内容をご紹介します。 ①ご提案の概要 提案の背景や本案件に対する理解、全体像を1枚にまとめます。この1枚で「今回、貴社がどうして外部にデューデリジェンスを依頼しなければいけないか、我々はちゃんと理解していますよ。」というように、顧客の悩みに対する理解を示すことができます。 ・背景や目的 ・留意すべき点(個別の事情、特殊性) ・ご提案骨子 ②調査における論点 汎用的な論点をそのまま使うのではなく、クライアントが置かれている状況を

          ビジネスDD(提案書の鉄板骨子)

          ビジネスDD(オペレーショナルDDの実務tips)

          ビジネスDDは市場や競合といった外部環境に着目する「コマーシャルDD」と、ビジネスプロセスや組織、インフラ等の内部環境に着目する「オペレーショナルDD」に分けられます。本日のテーマはオペレーショナルDDのポイントです。 ①対象会社のオペレーション実態を把握する BS、PL、拠点別設備一覧といった事前情報から「当社のオペレーションはこんな風になっているのでは?」という当たりをつけて、以下のような観点でインタビューや資料徴求、分析をしていきます。 ・組織構造と人員構成は? ・

          ビジネスDD(オペレーショナルDDの実務tips)

          ビジネスDD(論点設計、タスク設計の実務tips)

          ビジネスDDにおける外部環境調査や競合調査ってやろうと思えば検索エンジンで誰でもできそうですが、やはり論点が不明確なままの調査って、目的意識が不明確でドツボにハマりがち。 本日はビジネスDDにおける論点・タスク設計のポイント。 ①ビジネスDDの当初目的を把握する バイサイドの場合、何らかのM&Aの目的を持って対象会社の買収を検討しているはずです。「M&Aで何を手に入れたいのか?(ケイパビリティ、アセット、チャネル、etc)」「どのようなシナジーを期待しているのか?」「目的

          ビジネスDD(論点設計、タスク設計の実務tips)

          ビジネスDD(商流図の実務tips)

          対象会社の事業計画の精緻化にあたって、対象会社のビジネスモデル、儲けの構造を理解するには商流図の作成はとても有意義です。本日は商流図の作成のポイントをお伝えします。 ①初期情報を入手する 対象会社のホームページ、事業紹介資料、損益計算書、仕訳データからどのような事業内容か、どのような会社との取引ボリュームが大きいかを把握します。この段階で、凡その事業の流れはこんな風になってるのだなと理解しておきます。 また、検索サイトで「●●業界 商流」、「●●業界 ビジネスモデル」でま

          ビジネスDD(商流図の実務tips)

          ビジネスDD(市場調査の実務tips)

          今回はビジネスDDで避けては通れない、市場調査のポイントを実務の流れに沿って整理してみようかと思います。 ①対象会社の確認対象会社の企業概要を確認します。ビジネスDDの提案や契約がすでに済んでいるようであれば、提案書に初期仮説や調査事項が整理されていることも多いので確認します。 ②初期調査で大枠を掴む対象会社の業界や参入市場が分かれば、初期調査で大枠を掴みます。あくまでアウトプット作成の参考情報として各業界レポートがどんな一次情報からどんな分析を行っているかを確認します。

          ビジネスDD(市場調査の実務tips)

          PMO編(論点管理と尻叩き)

          自分自身では「これが今の課題だ」と思っていても、課題が複雑で難易度が高いほど、ハードルを感じて解決を後回しにしてしまいたくなるものです。 プロジェクトにおいても、課題が山積みであればあるほど、1ヶ月ぐらい放置されたままになってる場合もあります。 そこで今回のテーマはPMOによる「論点管理と尻叩き」の技術になります。 大型プロジェクトでは、「論点管理表」なるものを使って、プロジェクトでいま重要視されている論点の一覧を整理します。エクセルの表をイメージするとわかりやすいです

          PMO編(論点管理と尻叩き)

          ビジネスDD(問題の表現)

          コンサルタントの仕事を「問題の定義と解決」という風に定義した場合、問題の定義の筋の良さが問題解決是非に影響する。 問題を曖昧に定義してしまえば、何を解決すれば良いかわからないし、どの状態に至れば解決したと判断できるかも定まらない。 問題を分解して論点を設定したとしても、その論点に答えた結果、行動につながらなければ何も生み出してないとも考えられる。 ダイエットを例に問題の定義の質を比較してみる。 例1:夏までに痩せたい 例2:夏までに体重を70kgまで痩せるには? 例3

          ビジネスDD(問題の表現)

          ビジネスDD(仮説検証例)

          クライアントの業績が下がった要因を分析する際に、「この業績低迷の原因は、●●の規制の影響じゃないか?」というようにクライアント側から提示されることがあります。 業績の変動要因は多岐にわたるので、中々●●が要因だ、という風に決めつけられないところがあると思います。 しかし、「●●が要因だ」ということは言いづらくとも、「●●が要因ではない」ということは比較的立証しやすいと思います。 例えば、2020年4月から●●という規制が開始されたことによって、業績低迷が起きているかどう

          ビジネスDD(仮説検証例)

          戦略コンサルのPMO案件

          戦略コンサル会社入ったのにPMO案件にアサインされてしまったという悲痛の声はよく聞きます。 PMOはプロジェクト管理や推進の役割を担いますが、大型案件では雑務も含め色んな事に対応している印象があります。 (PMOの業務例) ・総務業務(物品の運搬) ・新規アサイン者の受け入れ対応 ・新規入社者に向けた勉強会 ・ネットワークやインフラ等の整備 ・課題管理表やスケジュール表の更新依頼 ・各分科会間の連携の促進 ・各分科会から漏れるタスクの対応 ・重要論点の可視化、報告 実行

          戦略コンサルのPMO案件