ビジネスDD(問題の表現)

コンサルタントの仕事を「問題の定義と解決」という風に定義した場合、問題の定義の筋の良さが問題解決是非に影響する。

問題を曖昧に定義してしまえば、何を解決すれば良いかわからないし、どの状態に至れば解決したと判断できるかも定まらない。

問題を分解して論点を設定したとしても、その論点に答えた結果、行動につながらなければ何も生み出してないとも考えられる。

ダイエットを例に問題の定義の質を比較してみる。

例1:夏までに痩せたい
例2:夏までに体重を70kgまで痩せるには?
例3:6月末までに体重を80kg→70kgに減らすには?
例4:6月末までに体重を80kg→70kgに減らすには、いつ、どのような手段をとるべきか?

ご覧の通り、例4にいくほど、問題が具体化され、問いに答える過程でアクションまで定まるようになる。

そして、ここまで問いが定まると以下のような問いが生まれる。

・なぜ、当人は6月末までに体重を減らしたいのか?
・なぜ70kgまで減らしたいのか?

当人が何を目的としているかで、課題の設定や打ち手も異なる。問題設定には問題が発生する経緯である WHYが伴う。これをしっかりと理解することが大切である。

ということで問題を定義する際には、以下を意識する。

・問題が生じた背景は何か
・いつ、どのような状態になったら問題を解決できたとみなせるのか
・当人が真に期待していることは何か
・その問題に答えることで、アクションが明確になるか

問題解決を仕事にする上で大切なことは、いきなり打ち手や解決策に走らず、まずは問題を明確に定義することではないでしょうか。

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