ビジネスDD(アウトプット例:市場調査)
今回はビジネスDDにおける市場調査のアウトプットの例をご紹介したいと思います。
市場調査は調査した内容をグラフ化するだけでは、ただの事実の羅列でしかないので、いかに将来取るべき戦略の示唆に繋げられるかがポイントかと思います。
単純に過去の市場推移を示すだけでなく、複数ある情報から統合的に何が言えるか、将来の見通しがどうなるかを示唆していきましょう。
アウトプットレベル①
・過去の売上推移のみを示す
アウトプットレベル②
・過去の売上推移と構造の変化両方を示す
・市場成長を成長率で定量的に示す
アウトプットレベル③
・将来の売上予測を示唆する
・特定セグメントのメーカ別の市場シェアを示し、成長市場においてどの会社が競争優位にあるか示す
・将来予測の妥当性を専門家インタビューで明らかにする
終わりに
市場調査のデータに一工夫を加えることで、クライアントに付加価値を提供することができます。クライアントは対象業界に長くいることもあり、デスクトップサーチで手に入れられる情報程度を伝えても「そんなこと知ってるよ」と一蹴されてしまうでしょう。
コンサルタントは「クライアントが知らない情報を手に入れる」か、「クライアントが知っている情報を組み合わせて、これまで思いつかなかった示唆を与える」かで勝負しないといけません。欲しい情報が手に入らない時もありますので、情報を組み合わせて示唆を出すことも検討してみてください。