本当の意味「ずいずいずっころばし」❌️思いやり

子どもの頃、誰でも皆で拳を握って、指一本入るスペースだけ空けて、ワイワイとお大勢で集まって「ずいず〜いずっころば〜し」ってやりませんでしたか?

その楽しい思い出を、一旦脇に置いて、1回本気で歌詞を歌ってみてください。

「ずいずいずっころばし
米味噌ずい
茶壺に追われてドッピンシャン、
抜けた〜らドンドジョショ
瓦のネズミが米食ってちゅう
チュウチュウチュウ

オットさんが呼んでも
オッカさんが呼んでも
ひとっこな〜し、よ
井戸の周りでお茶碗替えたのだ~れ」

これって、

「井戸の周りでお茶碗を替えたお子さんが、井戸に溺れて亡くなってしまった。だから、お父さんが呼んでも、お母さんが呼んでも返答がなく、お茶碗を替えたお子さんが神隠しにあったかのように消えてしまった」という意味の曲ですよね?

前半はノリがよくて、ちょっとカワイイ感じにも聞こえます。

けど、後半は子ども達への注意喚起の童話、要は「井戸に落ちるなよ!」ってことじゃないですか?

実際、井戸もボットン便所もある地域で過ごし、「昔は赤ちゃんがボットンで生まれちゃって、奈落の底で溺死して大変だった」という話しも聞いたことがあります。

井戸もありましたが、開かない劣化もしづらい蓋で固く閉鎖されており、昔のように桶で汲み上げず、ポンプで水道から水が出てくる安全な構造へと変化している現代的な井戸水地域でね。

公園にあった手動汲み上げポンプ式の井戸も、地上にでているのは巨大なポンプ型水道のようなものだけで、公園内にオープンな井戸はなかったです。結構大きくて力が必要だったので、動かせるのは小学校中学年以上の力が強い子だけだったと思います。錆水が出てこないように整備もされていたかと思います。けれども、大人は結構井戸の事故、錆水の危険などをちょくちょく子ども達に聞かせていました。昔は色々な事故による悲劇があったのでしょう。整備された状態でも、大人が井戸やボットン便所の話をする時には、美味しい水という誇りと一緒に、事故や注意喚起をセットで聞かされたことも結構あったような記憶があります。(こういうと、第二次世界大戦周辺を生き抜いたように聞こえてしまうかもしれません。しかし、これでも今もAYA世代の若者です。世界も日本も広し。色々な環境の地域があります。今も井戸水で生活している地域もありますよ😉。そして、井戸水は美味しいです😊💕✨。)

久々に日本語を聞いて、ふと自分が口笛で吹いた「ずいずいずっころばし」。記憶をたどって、歌詞を歌ってみたら、ゾッとしましたね。

子どもの頃、楽しくこの曲で遊んでいた自分の無知がカワイイ? というか、無知って本当に凄いなぁ、と良くも悪くも感動した瞬間です。

戯けた感じに、この世の素敵で楽しいことしか知らなかった子ども時代が恋しく感じることがあります。

子どもだから見えない世界もあるけど、子どもって大人が思っている以上に圧倒的に色々分かっているんですよね。

遊びで歌っていた「ずいずいずっころばし」の歌詞と井戸の事故や注意喚起を結びつけていなかっただけで、子供なりに井戸やボットン便所の事故の危険性も、それをどう気をつけて予防するかも理解していたつもりです。

子供は大人が思っている以上に、実は色々理解できますし、色々気づき、知っています。

きちんと、状況をその子にあった方法で説明してあげてくださいね。

子どもだからと、ありもしない希望を植え付けるつもりで、病名や治療、予後に関して嘘をついても、生まれるのは「なんで大人は本当のことを言ってくれないの?」という戸惑いだけです。それは、誰かが亡くなった時も同じです。そこから、大人への不信感を覚えてしまう場合、治療に抵抗してしまう場合(説明した場合の方が圧倒的に協力的で前向きというのは各国から文献として発表されています)、大人に対して「子供は分からないと思うほど、大人はアホなのだろうか」と疑問を抱く場合、親の嘘を信じている演技で親を喜ばせようとする場合など、反応は多種多彩です。

でもね、我が子を思えばこそ、短絡的な嘘ではなく、受け入れるのが辛くても真実の方が、その子の心も体も救われる場合もあるかもしれませんよ。

大人全員に嘘を告げられても、子供って分かるものですから。本当に、分かるんですよね、きっと、大人が想像している以上に。

それは、病気などではない状況もひっくるめて、様々な状況への理解が結構あるという意味です。

私は、様々な場面で親が事実を説明してくれたことに感謝しています。同時に、子供に告知をする場合としない場合の両方をみて考えさせられました。

嘘は…… それは沈黙も含めて、非事実を信じるように暗示したり、言葉を濁して相手の想像に結論を委ねることも含めて…… こういうのは、誰のためにもならない。

そう考えると、昔からの童話って、子供を直視しして、子供達の安全と未来を考えて、生き抜く知恵をも伝授しながら、怖いだけではないお話やお遊びとして脈々と受け継がれる凄い存在ですね。人類や未来想いで愛情や思いやりがありませんか?

そして、各国の童話を読むと、その国の歴史や文化も少し知れて、ちょっと感動します。

今を大切に生きよう!


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KG
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