「雨の妖精のつぶやき」

雨の季節
妖精は　大いそがし
沢山の　傘を
配る　使命がある

学校の校門　横の
木の下で　うなだれて
傘がなくて
濡れている女の子
この娘の　お母さんは　この春
天国に　召されていってしまった
もう母さんは　傘を持って
お迎えに　来てくれない

お母さんが　大好きだった
バラの花柄の　傘を
プレゼント。。
女の子は　傘を広げて
バラが　空に咲いているような
景色に　歓声を上げる
「妖精さん　ありがとう」
妖精の姿は　女の子にしか
見えない

女の子は　雨降りの日が
楽しみになるだろう
妖精は　心がジィーンとした

心の　糸と糸が
もつれてしまった　恋人
雨の　歩道を　それぞれ
無口に　歩いてる

彼女に　虹色の傘を
プレゼント
それに　意地悪な風の子も
おまけで　つけた

彼女が　傘を開く
灰色のそらが
虹色に　染められるよう

風の子は　傘を思い切りゆさぶる
傘は　風に奪われて
飛んでいきそう
それをみて　彼氏も
虹色の傘を　支えようとする
二人で　一つの傘だ

二人は　虹色の　相合傘で
歩くようになっていた

虹の傘には
愛を　運んでくる
魔法の力があるらしい

「愛の　虹の傘。
私の宝物だわ」
彼氏には　妖精の姿はみえない

二人の　心の糸は
雨にぬれて　ほどけていくだろう

妖精は　キューピッドに
なれたのが　うれしくて仕方がない
雨の歩道を　沢山の恋人たちが
相合傘で　寄り添ってあるいてる

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ　子犬のようになつきます🐱🐱🐱🐱

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