「ボクのお父さん」ー詩ー

お父さんは　いつも
シワシワの　レインコートを
着てた

会社から　帰ってきて
抱きつくと
タバコの　匂い

ボクを　抱き上げて
頬ずりして　くれる
ひげが　チクチクして痛い

「痛い　痛い」というと
わざと　強く頬ずりする

一緒に　近くの
お風呂屋さんに　いくと
ヘチマで　ボクの頭を
ゴリゴリ

これで　タヌキ臭い匂いが
取れたと　満足顔

お風呂から　出ると
「母さんには　内緒だよ」と
コーヒー牛乳を　時々
買ってくれた

コーヒー牛乳の味は
魔法の国の　水のような
美味しさだった

お父さんは　麦茶だといって
ビールを飲んで　
うまぁ～い！と　ため息ついた

今　コーヒー牛乳を　飲んでも　
あの時の　おいしさと
お父さんのうまぁ～い！の声が　
戻ってこないのは　寂しい

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ　子犬のようになつきます🐱🐱🐱🐱

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