【プロが教える】春の旬野菜・セリの粋な食べかた~少ない手間で最大限の風味を堪能できる!美味しいデトックスレシピのご紹介
今日は春の旬食材、セリのおはなしです。
マイナーな部類に入る野菜、「セリ」。
セリのおはなしと
今すぐできる簡単なレシピのご紹介です。
セリってどんな野菜?
味の特徴
セリは三つ葉やセロリのようにクセがあります。
爽やかでつよい香り。
微かに苦みがあります。
シャキシャキとした歯触りです。
火を通しても歯触りは残ります。
露地ものは香りがつよく
水耕栽培のものは香りがおだやかです。
セリの旬は?
2~3月が旬です。
セリの効能は?
βカロテン・ビタミンB1・B2・C・
カルシウム・鉄・ポリフェノール・
ビタミンK・葉酸・カリウム・銅など
ビタミン類・ミネラルが豊富です。
・胃や肝機能を整える
・利尿作用
・血圧上昇の抑制
・貧血予防
・血液中の老廃物排出
などの効能があります。
食物繊維は100gあたり2.5グラム。
(1束で70gほど)
エネルギーが17kcal。
低カロリーで食物繊維が多いです。
古来からあった
セリは日本原産の野菜です。
2000年以上前から食されてきました。
*「春の七草」としていちばんはじめに挙げられます。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・
ほとけのざ・すずな ・すずしろ
*万葉集に2首、セリが詠まれています。
あかねさす 昼は田賜びてぬばたまの 夜のいとまに摘める芹これ
(葛城王 かつらぎのおほきみ)
意訳:昼は仕事で忙しかったので、何とか夜に時間をつくりあなたのためにセリを摘んできました。
この歌は女性におくったものです。
応えた歌があります。
ますらをと 思へるものを 刀佩きて 可爾波の田居に芹ぞ摘みける
(薩妙觀命婦 さつのみょうかんみょうぶ)
意訳:刀をさした立派なあなたが、泥田にはいり
私にためにセリを摘んでくださったのですね。
香りがよく、効能が高いセリを
歌とともに差し上げたのでしょうか。
*聖徳太子の伝説にセリが登場します。
聖徳太子が居所から外出したとき
無心でセリを摘んでいる少女がいました。
太子が声を掛けたところ、
「母親が病気で看病のために芹を摘んでいます。
太子を見送ることができません。お許しください」と答えました。
太子は少女に歌をおくり
返歌が素晴らしかったため
妃にしたということです。
(出典 橿原市観光情報サイト)
セリが主役の簡単レシピ
セリは生でも食べられます。
生に近いほうが香り、食感を堪能できます。
栄養価もこわれにくいので
さっと火を通すくらいが良いでしょう。
「せりそば」のレシピをご紹介します。
あたたかい蕎麦です。
茹でたお蕎麦に
生のセリをのせて
アツアツの出汁汁をかけます。
出汁汁をかけるので、セリに少しだけ火がとおります。
こちらの動画をご参考ください。
<1人分>
・十割そば 1パック
・セリ 1パック
・長ネギ 2センチほど
・出汁汁 500ml
・天然塩 小さじ1/2
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
①セリは洗って食べやすい長さに切る。
(根も食べられます。)
長ネギは小口切りにする。
②出汁汁をあたため、
塩・みりん・しょうゆを加える。
熱い状態に保っておく。
③分量外の水を沸かし
そばをさっと、粉落とし程度にゆでる。
ざるにあげて流水でよく洗う。
④沸騰させた湯にゆで上げたそばを入れ、
温める。
湯切りをし、器に盛りつける。
⑤セリと長ネギを載せ
熱い出汁汁を注ぐ。
熱いうちにお召し上がりください。
*セリの色を目で楽しむように
出汁汁は塩で味を付けています。
しょうゆは香り付けにしています。
*指定の十割そばをお使いください。
手早くゆでると、角の立った蕎麦が味わえます。
*出汁汁は鰹節たっぷりの一番出汁がおすすめです。
まとめ
セリは日本原産の野菜です。
セリの旬は春。
微かな苦みがあります。
春に苦みのあるものをいただくと
冬の間に溜め込んだ毒素を出してくれます。
ビタミン・ミネラルが豊富で低カロリー。
繊維質も多く、デトックス作用がある。
身体にうれしいセリを
ぜひ食べてみてくださいね。
今日はセリのおはなしとレシピでした。
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