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僕だけの物語を作っていく
頭の中で転がすイメージの球体
何者にもなれない僕でも
脳みそを回転させる事で何かしらを求めて彷徨い
歩く事ができる一人の人間を夢見る事ができる
無意味な日常が想像力によって満たされていく
感覚はえも言われぬ喜びだ
刺激が色彩となって形を伴って
積み重ねていく程により鮮明になっていく
例えばもしもな可能性を膨らませては
それに言葉を貼り付けて
並べては書き出していくと
それはまごう事なき僕だけの物語
拙くともそれはその時の
僕じゃなければ書けなかった物語であり
今の僕がそれを書こうとしたって
書けるものじゃない
その瞬間の集中力と
その瞬間の想像力と
その瞬間の好奇心でしか
生み出せない力強さがある
今この瞬間に思いついた事は
今この瞬間に書き出さなければ
明日になってから書いてももう遅い
その魅力は書き表せれない
イメージの尻尾を逃す事なくひっ捕まえて
魅力的な全貌を余す事なく
すべて曝け出していく事は
今の僕にしか出来ない事
明日の僕には任せられない事
逃さず見逃さず手に入れて味わう刺激
言葉を並べていくに従い見えてくる
僕の頭の中だけにあった想像の世界が
言葉を貼り付ける事で見えてくる
目に見える形として姿を現していくその瞬間に
僕は僕から生まれてきた刺激の正体を
初めてこの目で見る事ができるんだ
それがたまらなく楽しいから僕は飽きずに
未だにイメージの球体を転がしては投げてを
繰り返しているんだ