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pasteltime
手のひらサイズの宇宙の片隅で
魚の様に泳ぐ事も出来ず
鳥の様にも飛べないなら
せめて人間らしく生きていきたい
歩いていきたいのに歩く事すら覚束ない
話す事すらままならない僕は何者なのだろうか
見た目だけは人に近いのに行動思考は
人からかけ離れた僕はきっと地球外生命体
人混みに飲まれて溺れそうになって
情報の渦に巻き込まれて思考は停止して
自由に生きてる様に見せて
その実ただ周りに流されているだけ
身を任せているだけ
心はいつも何者かになりたがってるのに
現実はなかなかに厳しくて未だに僕は僕のまま
魚以外鳥以外人未満獣以上宇宙人並
憧れを抱いて見つめていたネットの向こうも
気づけば惰性でだらだら
明日の今頃もきっと見つめているであろう
ネットの向こうに広がる広大な宇宙
遠い昔に旅立った故郷の景色を
広大な宇宙の中から探すかの様に
打ち込む言葉の羅列
、、そんな記憶はどこにも存在しないのに
現実逃避したい僕の脳みそが
魅せられたゼロとイチの世界
手のひらサイズの僕の家出先
魚の様に泳いでみたかった
鳥の様に空を飛んでみたかった
憧れは仮想世界に僕を導いて
僕はまんまとその沼地にハマり込んだんだ
青い光が今の僕には欠かせない
刺激になってしまっている
取り返しがつかないことになっている