![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148860884/rectangle_large_type_2_13cdd44258ff17020f74eace3d82472a.png?width=1200)
Photo by
noouchi
眠れない夜を過ごして
眠れない夜を過ごして
眠れないまま朝を迎えたら
一日が24時間を超して32時間目に突入
果たしてこれは明日と呼べるのかな
昨日と呼べる感覚はどこにもない
重たい頭の中のゴロゴロを
右に左に傾けながらゆらゆらふらふら
今日と言う延長戦の果てに
広がる目の前の風景は
青くて眩しい悪い夢のよう
真昼のゾンビと化して
真夏の太陽で半ば溶けかけた
アスファルトの上をゆらゆらふらふら
定まらぬ思考もそのままに
生ける屍ここにありにけり
あぁ柔らかい布団に飛び込みたい
窓を閉めてカーテンを閉め切り
エアコンの効いた部屋で
真っ暗闇の中で横たわりたい
沈み込みたい
飲み込まれたい
貪りたいのは安らぎの時間
夢の形はどうであれ眠れるだけで今は幸せ
血走った眼球で真っ赤な太陽を睨んで
夜はまだまだ訪れない
焼かれるように足早に
焦がれるように荒い息遣いで
どこに行っても360度すべてを
夏の暑さに囲まれて逃げ場のない僕は半ば諦め
彷徨う事で耐える昼間に見る悪夢の様な一日
生きていたらいつか訪れるであろう
安らぎのその時を夢見て熱い昼下がりを
やりすごるしかない