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Photo by
artratio
青い街の真ん中で
飲んだら飲まれて
酩酊白濁ぐるぐるげろげろ
回る回る頭の上で
ギンギラキラキラ星々明滅
大地に大の字寝転んで
たとえ誰かに蹴ったぐられても気にしない
気持ち良さに抱かれるままに
落ちゆく深夜帯夢現
朝方ゴミ捨て場で目覚めても
何も覚えていないのは幸か不幸か
カラスの挨拶は黒く騒がしい
空っぽの頭の中
いくら記憶を辿っても
昨日の事は頭の中から欠陥喪失
転がり落ちて
失言後悔罪悪感の類すらも
忘れてしまっている事は
むしろ幸せな事なのか
昇る朝陽が頭に突き刺さり
クラクラリ
喉が渇いてひりつき
ビルのガラスに映る僕は
幽霊の様に酷い顔
血が流れてる唇の端
身体はがだぴし
むくりと起き上がっても
ふらふらりと立ちくらみ
あぁ気持ち悪い
幸せも喉元過ぎれば
悪夢になりて
噛み付いて離れない
アルコールに呪われた身体
重たい足取りで
人っこ一人未だに夢の中な
街の真ん中を野良犬の様に
寝床を求めて彷徨う僕一人
身体の中から芯が
抜かれて歩くのもままならない
帰って倒れたい
温かいベットへの思い一つ
呪われた身体を
洗い清めてくれるかのような
お節介な太陽がかえって煩わしい
ぐいぐいと明るさを極めていく
青く深く染まっていく街の底
朝が色濃く強烈な紫外線
息苦しい身体の中で
アルコール分が走り巡り
泡立っては暴れる音がする
あぁ僕は彷徨う事しかできない
魚のように奔放であれたら
もしかしたら幸せなのか
カラスのように顔色を気にせず
飛び回れたら幸せなのか
僕はどうしようもなく人のまま
明け方の青い街の真ん中を彷徨い歩く