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Photo by
nekonekomu
腹八分目がやっぱりいい1273日
差し出されたら食べなければ
いけないと思う強迫観念
残してはいけないと言う強迫観念
刷り込みにより機械的に事務的に
使命感に急かされる様に
口を動かしては飲み込み
詰め込んでいく胃袋の状態
満たされすぎるぐらい膨らんだ腹の具合
むしろ痛いぐらい
食べ始めた頃のウキウキ感は
徐々に失われていき
逆にだんだんと食べる事が
辛くなっていくという不思議な逆転現象
焼き肉の食べ放題という魅力的なワードに
導かれるままにテーブルについた筈なのに
肉を食べれば食べる程に心が身体が胃袋が
受け付けなくなっていくという皮肉
行き着く果てはいつも
もうしばらくは肉はいいかな、、、という呟き
やっぱり食事は腹八分目が程よいのだと
毎回後悔してる様な気がするのだが、、
振り返っては思ってる筈なのに
気づくとやっぱり食べ放題の魅力的な手招きに
惹きつけられてしまうから手に負えない
我ながら困ったものだ
僕ってやつは意志が弱いのだ
何事も自らの欲を制御できる人の方が
上手くいくものだ
仕事にしろ恋愛にしろ
遊びにしろ買い物にしろ
自らの行動を客観的に見る事ができる人は
きっと体重計に乗っても
後悔しない生き方ができているのだろう
僕も見習わなければいけないが
そんな生き方を真似しようにも
なかなかに難しいものがある
世の中には魅力的な誘惑が多いのだ
あぁ今日も今日とて
重たい胃袋を抱え込みながら家路を辿る
秋の夜の肌寒い路地裏を歩いて帰るとき
心にいつも侘しいものを感じ歩いている僕がいる
満たされている筈なのに
不思議な寂しさを感じながら僕は帰っていくんだ
食べ放題をこなした後のこの寂しさもまた
なんとかならないものかなといつも思う