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mar0130
空っぽの頭の中1322日
空っぽの頭の中
我ながらな見事なまでの未熟な人生
蛇口を捻る感覚でいつも何かを考えてみるが
考え始めはいつも曖昧でぼんやりとした輪郭
言葉の並びから徐々に思い出の風景と
結びつけては物語に繋げていく
不器用な人生だからこそ紡ぐ言葉も
いつも何かが足りず
その何かがなんなのかが分からないから
無駄に付け足してしまう修飾語
蛇足だと気づかないから読みにくさが際立ち
いつかを振り返って読み返せば未熟さに
気付かされて恥ずかしくなってしまう
青い思い出を並べていくと自分自身の
進化の過程を客観的に触れる事ができる
あの頃の僕と今の僕
互いに見つめ合う瞬間と言うのは不思議な感覚だ
顔つきは一緒なのに思考は別人だから
話しかけても果たして仲良くなれるだろうか
あの頃の僕にとって今の僕は果たして
望むべくして成った姿をしてるのかな
聞いてはみたいが恐ろしくてドキドキしてしまう
僕は僕の中の忘れてしまっていたあの日の僕を
思い出しながら励ましたり慰めたりしながら
好きになったり嫌いになったり
試行錯誤しながら少しずつ穴だらけの
記憶を埋めながら新しい僕自身を形作っていく