海月揺

好きなものの話を好きなようにしています。ジャンル雑多。

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最近の記事

聖書協会共同訳について

(キリスト者でもないのに)通っている教会で行われた研修に参加してきた。単純に、聖書のテキストや翻訳についての話が私の興味の対象だったので。 以下個人的なメモ。 ・近くの神学部のある大学で今年から聖書協会共同訳を使うことになって、そうなると教会としても検討せざるを得なくなってくるという背景があった ・今のところおよそ30年間隔で聖書協会からの訳が出ている 時代の経過で使われる言葉も変わるから新訳を出す必要性が云々という話だったけど、今日話を聞いた限りでは(他の方が言うには、

    • 賛美歌「来たりたまえわれらの主よ」

      賛美歌に触れる機会ができてから好きな曲はいくつかあるが、その中でもこれは聞いてすぐにビビッときた。 特に最初の「きたりたまえわれらの主よ」の「主」のぶつかる音が好きで何度も聴いてしまう。DGEA、ドミナントセブンスsus4、覚えた。 ちなみに、讃美歌第二編に収録されている方は歌詞が少し違う。 ぱっと見て、内容はほとんど同じだが文語の割合がずっと多い。これをより分かりやすくしたのが21版ということなのだろう。 こうなるとどちらが好みかという話をしたくなるのだけれど、正直と

      • 241027 音楽礼拝メモ

        特に信徒というわけではないのだけど、教会に行くようになって五ヶ月ほどが経つ。 YouTubeの配信で説教を聞いて面白いと思ったのと、歌を歌ったりオルガンを聴いたりするのが好きだからという至って単純な動機で通っている。前にも少し触れたけれど音楽に力を入れている教会で、二週連続で音楽礼拝があった。 先週(10/20)はオルガニストの演奏だった。 賛美歌の節ごとにアレンジがガラッと変わるのが無性に好きだと分かった。学校の斉唱とか、伴奏はずっと同じというのが今まで当たり前だったから

        • 過去ブログからの転載シリーズ終わり。あんな風に漢詩を読むことはもうないけど、今の私があれこれ読んでいるのも当時からの地続きだということを感じるので、記録として。 「客概念」が好きというのは聖書を見ていても思います。知恵の書5:14とか。

        聖書協会共同訳について

        • 賛美歌「来たりたまえわれらの主よ」

        • 241027 音楽礼拝メモ

        • 過去ブログからの転載シリーズ終わり。あんな風に漢詩を読むことはもうないけど、今の私があれこれ読んでいるのも当時からの地続きだということを感じるので、記録として。 「客概念」が好きというのは聖書を見ていても思います。知恵の書5:14とか。

        マガジン

        • 賛美歌
          2本
        • 音楽
          4本
        • 中国古典
          5本
        • 日記(~2020年)
          18本
        • 宝箱(~2020年)
          26本
        • エッセイ(仮)
          9本

        記事

          中国古典の「客」概念

          ※当記事は、2019年にはてなブログに投稿した「旅人としての『客』概念」https://lizishan.hatenablog.com/entry/2019/05/17/191603 の転載です。 例によって自分の好きな句が書き並べてあるだけです。 今回は、タイトル通り旅人としての「客」が意味するものについての話。 住む場所を失い、やむをえず故郷の郢(楚の都)を離れる人が川を下っていくくだりです。 王逸の注に「”洋洋”は帰る所が無いのをいう」(「洋洋、無所帰貌也。」そのあ

          中国古典の「客」概念

          柳宗元「江雪」

          ※当記事は、2017年にはてなブログに投稿した「自由と孤独」https://lizishan.hatenablog.com/entry/2017/11/19/120055 の転載です。  江雪   柳宗元 千山鳥飛絶   千山 鳥飛ぶこと絶え 万径人蹤滅   万径 人蹤滅す 孤舟簑笠翁   孤舟 簑笠の翁 独釣寒江雪   独り寒江の雪に釣る 最近、この詩の訳注や解説を端から当たって色々読み比べる機会がありました。 その中で、『詩語のイメージ――唐詩を読むために』(後藤

          柳宗元「江雪」

          舟と月と酒と ~庾信の詩から

          ※当記事は、2017年にはてなブログに投稿した「舟と月と酒と」https://lizishan.hatenablog.com/entry/2017/09/14/004129 の転載です。 ネット上で庾信の詩の話をしている方といえば、ということで小玄さんのブログにこっそりよくお邪魔するのですが、特にこの記事が好きです。 「蘭成の亡霊」が好きすぎて何度でも読み返してしまうこのくだり。色んな妄想が掻き立てられる……という話はさておき。 月は酒と並んで好きなモチーフですが、加え

          舟と月と酒と ~庾信の詩から

          荊軻と庾信

          ※当記事は、2017年にはてなブログに投稿した「荊軻と庾信」https://lizishan.hatenablog.com/entry/2017/09/03/011956 の転載です。 なぜ荊軻と庾信かって、どちらも自分が好きだから以外の何物でもないわけですが、ざっと探して故事を引いている例をメモしてきたのをここにも載せてみます。 『史記』刺客列伝に見える荊軻の故事は、高校の授業で読んで私が漢文に興味を持つきっかけになったので特に思い出深いんですよね。自分が好きな人が好き

          荊軻と庾信

          庾信の詩

          ※当記事は、2017年にはてなブログに投稿した「庾詩(一)」https://lizishan.hatenablog.com/entry/2017/09/02/041203 の転載です。   衛王贈桑落酒奉答   衛王に桑落酒を贈られ答え奉る   庾信  愁人坐狭邪   愁人 狭邪に坐し 喜得送流霞   流霞を送らるるを得たるを喜ぶ 跂窓催酒熟   窓に跂りて酒の熟ゆるを催(うなが)し 停杯待菊花   杯を停めて菊花を待つ 霜風乱飄葉   霜風 飄う葉を乱し 寒水細澄沙  

          庾信の詩

          241020 鑑賞記録

          謎に続いた鑑賞記録も今回で最後。 次に行くのはクリスマス頃になる予定です。 先週と同じ教会でバッハのカンタータを聴いてきた。 一度聴いてみたかったんだよな~と何も考えずにチケット取ったら二週連続になってしまった。 牧師さん自身が音楽を嗜まれる方だからか、ここの教会ではいろんなコンサートが催されている。たまに公式HPのイベント予定を覗くと大抵面白そうなのがひとつはある。そう、あるのがいけない(某もちづきさん並感) 演奏されたのは次の四作品。 J.S.バッハ ・カンタータ第

          241020 鑑賞記録

          241014 鑑賞記録

          この日は某教会のコンサートに行ってきた。 何も考えずに予定を入れたら来週まで毎週何かしら聴きに行くことになってしまっている。芸術の秋を堪能しています。 アマチュアで活動している方々のコンサートで、フラウト・トラヴェルソ/バロック・ヴァイオリン/バロック・チェロ/チェンバロの四重奏とか、オルガンとヴァイオリンのデュエットとかいろんな編成の曲が聴けて楽しかった。 チェンバロを生で聴いたのはたぶん六年前の(こことは別の)教会のコンサート以来だ。好きな楽器だしレア感があるので聴け

          241014 鑑賞記録

          賛美歌「私はぶどうの木(I am the vine)」メモ

          前回触れたアイオナ共同体の賛美歌「私はぶどうの木」の、元の歌詞が読みたくて軽く調べたメモ。 私が聴いた日本語版は作詞作曲のクレジットがJohn L. BellとGraham Maule両名になっていたが、Hymnary.orgにはBell名義の情報しかなく、YouTubeにある動画もBell版の前半のメロディーしかない音源がほとんどだった。 自分なりに訳の真似事もしようかと思ったけど、英語版の聖書とかも見始めて一生終わらなそうだったのでとりあえずの参考として文章生成AIにぶ

          賛美歌「私はぶどうの木(I am the vine)」メモ

          241005 鑑賞記録

          某大学の聖歌隊の定期演奏会に行ってきた。 ずっと気になっていた礼拝堂の中に入るチャンス!というのと、聖歌や賛美歌を聴くのが好きなので。(要は宗教曲と合唱の集合が重なる部分) ミヒャエル・ハイドンのミサ曲を中心に主日礼拝の順序にそって組まれたプログラムで、スピリチュアルも中国の賛美歌もあり、バラエティに富んでいた。 私が一番好きだった曲はアイオナ共同体賛美歌集収録の「私はぶどうの木」。 歌詞は聖書(ヨハネ15章)の内容ほぼそのままなのだけど、全体を通してイエスの言葉で構成

          241005 鑑賞記録

          240929 合唱鑑賞記録

          突然の日記復活。 五月にふと思い立って合唱のコンサートに足を運んで以来、月に一度は何らかの演奏を聴きにいっている。一度公演に行くとプログラムと一緒にフライヤーをたくさん貰ってくるので、映画館の予告編で気になる映画を見つけるのと全く同じように、芋づる式に次の予定ができるのだ。 折角だからコンサートの感想を記録したいという気持ちは前々からあった。Twitter(現X)に全部書くとそれだけでTLを埋めてしまうが、机に向かってノートに書き留めるよりは手軽にできそうな方法として、と

          240929 合唱鑑賞記録

          好きな(パンセの)断章発表ドラゴン

          任意の好きなものを発表するドラゴンの動画が爆流行りしていた頃に私もやりたい!と替え歌作ったり音源作ったりしてたんですが、諸般の事情で完成の目処が立たなくなっちゃったので歌詞だけ供養します。 (偉大なるご本家様↓) 元の文章や補足を脚注で入れようと思ったら書式が対応してなかった。そんな馬鹿な。 出典の数字は岩波文庫版『パンセ』(塩川徹也訳)での断章番号です。  ――――――― 好きな(パンセの)断章発表ドラゴンが  好きな(パンセの)断章を発表します キマイラ 人生は夢

          好きな(パンセの)断章発表ドラゴン

          読んだ本の記録(24年5月~7月)

          ニーアオートマタ(ゲーム)に出てくるパスカルが好きだからという謎の理由で『パンセ』(塩川徹也訳、岩波文庫)を読み始めたのが三月 そこからなぜか実在した方のパスカルにのめり込み、『小品と手紙』『寝るまえ5分のパスカル』『パスカルと身体の生』などを経て、 あっちこっち脱線しながら文学と宗教と哲学(思想)の間のよく分からん部分を好きなように食べ散らかしています (以下、名前の違うTwitterのアカウントが二つほど出てきますがどちらもこのnoteを書いている人のものです) ゲツ

          読んだ本の記録(24年5月~7月)