賛美歌「来たりたまえわれらの主よ」

1
来たりたまえ われらの主よ、
主を待ち続ける民に。
恵みの主よ、今降り
この世の暗きをやぶり、
永遠(とわ)の光 与えたまえ。
来りたまえ われらの主よ、
主を待ち続ける民に。

2
嘆きの地は 主の愛 受け
希望の光はのぼる。
われらの救いのために
しもべの姿をとりて、
まぶねの中 眠るみ子よ。
嘆きの地は 主の愛 受け
希望の光はのぼる。

3
響けよ、天に、あまねく地に、
喜びあふれる知らせ。
天使の賛美にこたえ
うたえ、つくられし者は。
主をたたえる祝いの歌。
響けよ、天に、あまねく地に、
喜びあふれる知らせ。

讃美歌21 241番


賛美歌に触れる機会ができてから好きな曲はいくつかあるが、その中でもこれは聞いてすぐにビビッときた。
特に最初の「きたりたまえわれらの主よ」の「主」のぶつかる音が好きで何度も聴いてしまう。DGEA、ドミナントセブンスsus4、覚えた。


ちなみに、讃美歌第二編に収録されている方は歌詞が少し違う。

1
きたりたまえ、われらの主よ、
いのりて待てる みたみに。
めぐみの主よ、とくきたり、
くらきのちから やぶりて、
永久(とわ)のひかり あたえたまえ。

2
なげきの地は主の愛うけ、
希望のひかりさしきぬ。
しもべのかたちをとりて、
おのが身をあたえたもう、
とうとき み子 すくいの君。

3
天(あめ)の み座に鳴りひびけよ、
主を待ちのぞむ わが歌。
よわき民をかえりみて、
みちかいをはたしたもう、
主をたたうることほぎ歌。

讃美歌第二編 112番

ぱっと見て、内容はほとんど同じだが文語の割合がずっと多い。これをより分かりやすくしたのが21版ということなのだろう。


こうなるとどちらが好みかという話をしたくなるのだけれど、正直とても悩ましい。

このどこか勇ましいリズムとメロディーに「来たりたまえ」「与えたまえ」といういわば古めかしい言葉遣いが合うと思っているので、詞全体としては第二編の方が統一性があって良い。

一方、21版の3節冒頭のこの歌詞は、

響けよ、天に、あまねく地に、

同じリズムパターン(♪♪♪♪|♩♩)を二回繰り返す、後ろの四分音符に天/地という対になる言葉をあてている。
この箇所が私は大好きで、第二編版にない良さがあるのでどうしても甲乙つけがたい。
たとえそのすぐ後の「喜びあふれる知らせ」でちょっと気が抜けた気持ちになろうとも。

絶対「主を待ちのぞむわが歌」「ことほぎ歌」の方がいいと思うんだけどな……(個人の感想です)

あと編曲が21の方が好き。上に書いたハモりも21準拠で、第二編はごくシンプルな和声になっている。
まあこの辺はあくまで参考というか、実際に歌うときにどうにでもできる部分ではあるのだろうけど。

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