マガジンのカバー画像

エッセイ(仮)

9
おそらくはエッセイと呼ばれるような文章
運営しているクリエイター

記事一覧

241014 鑑賞記録

241014 鑑賞記録

この日は某教会のコンサートに行ってきた。
何も考えずに予定を入れたら来週まで毎週何かしら聴きに行くことになってしまっている。芸術の秋を堪能しています。

アマチュアで活動している方々のコンサートで、フラウト・トラヴェルソ/バロック・ヴァイオリン/バロック・チェロ/チェンバロの四重奏とか、オルガンとヴァイオリンのデュエットとかいろんな編成の曲が聴けて楽しかった。

チェンバロを生で聴いたのはたぶん六

もっとみる
非常ベルとこの世の終わり

非常ベルとこの世の終わり

そのとき私は何をしていたかもう思い出せない。たぶんスプラトゥーン3をやるかティアーズオブキングダムをやるか決めかねてベッドでごろごろしていたんだと思う。そのうち尿意を催して用を足しに行き、トイレから出た瞬間のことだった。

部屋中に爆音が鳴り響いた。

後から考えればそれは非常ベルの音で、外に出て本当に火事が起きているか確認しつつ119番通報するのが正しい行動だと分かる。でも当時の私はそれがなんの

もっとみる

200312 理想の時間を過ごす

子どもの頃からお世話になっている美容室に髪を切りに行った。
私が進んで世間話だとかをしない質なのを向こうも知っていて、施術中は最低限のやりとり以外は雑誌や漫画を読むのに集中させてくれる。家を離れて生活していたときもここ以外に行きつけの美容室はできなかったし、これからもできないんじゃないかと思う。



そんなに仰々しく考えずとも出掛ける前に一本電話入れるくらいの気軽さでいいと分かっているのに、ど

もっとみる

200209 劇と「墨屋」

昨日久しぶりに足を伸ばして美術館へ行ったからか今日はやけに眠くて、ここに書く内容をメモしている間に寝落ちしていた。
典型的な浅い眠りだったらしく、二時間ほど寝ている間に変な夢をいっぱい見た。そのうちの一つがこれだ。

・学校の国語の授業で四人くらいのグループを作って簡単な朗読劇をやることになったが、自分のやることが決まらないまま本番の日を迎えてしまい焦っている夢 

これだけなら夢としてまあありそ

もっとみる

200205 農園クラゲのふしぎ(スプラ日記)

シャケしばきに嵌りこんでアルバイトに勤しむ日々からふと思い立ち、何となくガチマッチを始めて一週間ほど経つだろうか。

一番好きで数をこなしているのがホコだが、それもウデマエBに到達したところでひとまず頭打ちというか、今のまま闇雲にやっていてもこれ以上上にはいけないだろうなという所まできた。

wikiのガチマ指南を再読するなり解説動画を探すなりして、あらためて勉強しなおす必要性を感じている。

もっとみる

「無題」



駅のプラットフォームで撮った写真。

このあと乗り込んだ電車はボックス席で、一面に田んぼが広がる景色がよく見渡せた。夕暮れから夜へと人を運ぶ電車に揺られながら、だんだんと世界の向こう側に溶けてゆく太陽を見送った。



どうでもいい話を唐突にしますが、今このAndroidアプリの環境ではノートタイトルが空欄だと先に進めず、「無題」と入力しないと無題にならないことにちょっとしたおもしろさを感じ

もっとみる
ストロングゼロを飲んだらめちゃくちゃに酔った話

ストロングゼロを飲んだらめちゃくちゃに酔った話

この記事の内容はこのタイトルで全てなのだが、一応順を追って書くことにする。

ストロングゼロの「から揚げ専用」塩レモンなるものが出ていることを少し前に知った。
甘いものが好きなので甘いチューハイやカクテルは好んで飲むが、ストロングゼロは何年か前に一度試して「あんまり甘くない」「9%は強すぎる」と子供みたいな感想をもって以来一度も飲んでいなかった。

しかし、それはそれとして「から揚げ専用」と言われ

もっとみる
191214 ※20日追記

191214 ※20日追記

土曜日の夜、私はあるイベントに参加するため中目黒に来ていた。

駅を出て、人の群れに紛れてでかい横断歩道を渡り、橋を渡って細い路地を抜ける。どんどん見当違いの方向に向かっていることにやがて気付き、橋がある場所まで戻ってきた。気を取り直して、そこから目黒川沿いに西へ進む。
これは、駅を出てすぐ左を行けばまっすぐ会場に着くにもかかわらず、謎の遠回りをしていたことになる。

なぜこんなことになったのかと

もっとみる

雑記(一)

私が初めて高橋和巳を読んだのは「陸機の伝記とその文学」だった。たぶん二年くらい前、陸機に興味を持ち始めた頃に教えてもらったもので、今読んでも好きな論文だ。小説にしても音楽にしても私はお気に入りを見つけると同じ作者の作品をひと通り漁りたくなる質だから、この時点で論文以外のものに手を出していてもおかしくなかった。全集も手に取ったし、氏が小説も書いていることは当時から知っていたはずだけど、残念ながらエッ

もっとみる